ya×jp学校パロ

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テストも近づいてきたある日。

生徒達は皆休み時間さえも 勉強モードに入るというのが テスト期間だけの特権だ。

……まあそんなのお構い無しに 遊び呆けてる奴もいくらかいるのだが笑

とこんな感じで勉強する気が 無いやつが2人。

内訳''取れる''1人と''取れない''1人だ。

じゃぱぱはともかくたっつんは 絶対勉強しろよ。21点でも取れれば 赤点回避なんだぞ？ もうそれでもいいから取ってくれ。 教育者として良くない発言だが あのたっつんに理解させるまで 終わらない地獄の補習なんて 考えただけで気が遠くなる。

2人の勉強しないという理由がこんなにも違うことなんてあるのだろうか。

まあでも。 たっつんが補習になると 必ずついてくるのがじゃぱぱだ。 半ばじゃぱぱのおかげで何とか やってこれているというのがある。 1人だったらどうやっていたことか。

じゃぱぱの存在が色々な意味で有難くもある状況なのが何だかやるせない。

あ、そう、じゃぱぱといえば。

最近じゃぱぱが放課後の予定を 聞いてくるようになった。 空いていたとして遊ぶ訳もなく ただただ確認するかのように。 ……なんだあれ。

ほら、きた笑

じゃぱぱ ……俺的には補習の方が 嬉しいんすけどね…笑

最近になってわざわざ予定を 聞いてくるようになったその主旨は よく分からないがたっつんに関しては もうじゃぱぱに願うしかない。

…頑張ってくれ。

定期テストは3日後。

そしてその結果やいかに。

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順番にテストが返され たっつんの番が近づく。 皆自分のテストの結果に反応しつつも たっつんのテストの結果を 見守っている様子だ。

だがそんな中俺は終始大きな困惑に 襲われている。

なぜなら。

そう今回の赤点はたっつん では無いのだ。

俺が困惑しきっている原因はただ1つ。

じゃぱぱの赤点だ。

本当にそんなこと有り得んのかよ。

この点数は採点時に既に把握していた のでテスト返しの日である今日は 終始じゃぱぱのことが気になって しょうがなかった。 今回ばかりは私情のせいでは ないはずだ。

そして採点した時の衝撃が どれほどのものだったのか。

この話は昨日に遡る。

開いた口が塞がらないとは まさにこの事。

ついここが職員室な事も忘れて この場にいる全員に聞こえる程の 声を出しながら反射的に席を 立ち上がってしまった。

これは放課後生徒たちの 定期テストの採点をしていた時の事だ。

いや、だって。

そう有り得ないのだ。 じゃぱぱが赤点を取ることなんて。 ……だって学年1位なんだぞ？ なんなら学年飛び越えて全生徒の中でも トップを維持しているくらいだ。 今回だってテスト前まで 自信満々だったのに。 どんな問題が来ても解けちゃうからと 自慢げに謳ってきたじゃぱぱの様子が 鮮明に思い出される。

そんなあいつが、赤点を。

こちらが採点ミスをしたのかと 何度も見直した。 がいくら照らし合わせてもほとんどの 解答が一致していないのだ。

つまりこれはれっきとした''赤点''。 完全な補習対象だ。

そして今回まさかの展開は これだけでは無かった。

たっつんまさかの赤点回避。

もう考えるのを辞めたいくらいだ。

じゃぱぱの赤点たっつんの赤点回避 どちらも天と地がひっくり返っても 有り得ないと思ってた。 ……それなのにそんか''異例''が なんでどっちも起こってんだよ。

驚きばかりのあまりの情緒不安定さに 他の教員に心配される始末。 …なお兄やもふくんにさえも 不審がられたんだからな。

取り敢えずここで 今心配すべきはじゃぱぱ。

たっつんは最悪 テスト勉強やっと頑張ったんだな… で済ます事が出来る。 赤点回避とは言っても25点。 残念だが点数だけ見たら間違っても 褒められる点数では無いからだ。

それに対しじゃぱぱの点数は いつもの様子からは想像もつかない ようなもの。 体調が悪かったとかでもなさそう だったとなるとほかの原因が 一切浮かんでこない。

そして結局いくら考えても 出てこないなら取り敢えず 明日問い詰めるしかないかと なんとか事を完結させて そのまま学校を後にしたのだった。

とまあこんな感じで今日を迎え 一通りのテスト返しも終わった訳だが。

これ重要なのが じゃぱぱが赤点をとっても尚 一切焦りの表情を見せないところだ。 もしいつものたっつんだったら 大声で騒ぎ出したり仲間を探し出したり するのにじゃぱぱはただ答案を じーっと見ている様子。

当然ここまでの赤点の場合はいつもの たっつん同じく2日間の補習となる。 どうしてトップだったはずのじゃぱぱが ここまでの点数をとったのだろう。

またなにか思いつめることがあった とかじゃないよな…？

取り敢えず場所だけ伝えて始まった 補習1日目。 放課後を使って行うので他の補習対象の生徒達は絶望の表情だ。

それなのにそんな中1人澄ました顔を しながら堂々と椅子に座っている じゃぱぱに困惑する事しか出来ない。 …もっと焦れよ。

……あれ、けどこいつ勉強しなくても 取れるんじゃなかったのか？

だってそれくらいの頭脳じゃないと トップ維持なんて出来ないだろ。 じゃぱぱ自身もそれを自負していたし 今回の結果はいくら何でも低すぎる。

もう本当に訳が分からない。

そんなこんなで真相は分からなぬまま 一日目の補習が続く。 他の生徒は必死にプリントと睨めっこ している中じゃぱぱはただぼけっと プリントを眺めていて…… まさに余裕の表情だ。

本当に簡単に解けるなら なんで取れてないんだよ…？

ちなみに今回のテストでの補習者は 皆1日限りだ。 2日間の補習をしなければ ならないのはじゃぱぱだけ。 ……つまり明日の補習はじゃぱぱと 2人ということだ。

それを若干嬉しいことだとは 思いつつも補習の大変さを知っている 俺としては素直に喜べない。

ゆあん …まだ1つしか教えてないけどなー

やっと分からない問題が来たかと 思えば少し知恵を貸しただけで 後は自力で解いてみせた。

…他全部解けてたら97点ですけど？ めちゃめちゃ赤点回避です、 てか赤点回避どころじゃないです。 テスト本番でその力を 発揮してほしかった。

ほんとなんでこの教室にじゃぱぱが 居るんだろうか。

もはや教師側に回って 隣の生徒に教えてあげている程。 これ明日の補習いるかな……

結局誰よりも早く課題を終わらせ じゃぱぱは帰っていった。

今日全て終わらせていけば 2日目の補習は無くなるのに なんで今日終わらせなかったんだろう？ 先程まで与えられた課題は 真面目にこなしていたし 集中力さえ続けばすぐ終わらせられたと 思うんだけどな。

残る疑問を多く抱えながら長時間に 渡ってその日の補習を終えた。

翌日朝早くから学校に来ていた たっつんとテストの結果について 談笑していた。 そしてここで衝撃の事実を 知ることとなる。

じゃぱぱと勉強？ ……得意？ だってあいつ勉強してないって 苦手な単元だったって……。

早朝から大きな衝撃と 多少の納得襲われている。

だがよく考えてみればじゃぱぱが 真面目にテストを受けて 点数を取れないはずがなかった。

……そういうことだったのか。

たっつんからの話を聞き 唐突に理解した。 なんで今まで気付かなかったのだろう。

あいつ赤点とったのわざとだわ。