私は頭が良いらしい
中学校の時から皆に
『鈴菜さんって、頭良いんだね~』
『学年一位とかすご!』
『頭良くて良いなぁ~…』
とか……
別に好んで勉強してんじゃないし
学年一位なんて狙ってないし
ただ私は目立ちたかっただけ
なのに…
『鈴菜さんって、頭よすぎて近づけない…』
『どーせ私達の事も笑ってるんでしょ?』
そんな事思ってないのに…
そして中1の夏、ハブられ始めた
頭が良いからってハブられた
裏で私の事を笑っているんだろう
そんな事を考えていると
人を信じられなくなった
だから、高校ではひっそりいよう
―そう思った―
教室
三井先生
三井先生
三井先生
クラスの皆
角田 まなか
これは、角田まなか
クラスでさっそく目立っているギャル
メイクもバッチリで、今日の朝先生に怒られたらしい
三井先生
三井先生
三井先生
三井先生
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
三井先生
久藤 陽輝
久藤 陽輝
三井先生
三井先生
久藤 陽輝
三井先生
久藤 陽輝
この人は、久藤陽輝
クラスで目立っているイケメン
女子からは“カッコいい”っていう言葉が飛んでくる
頭が悪いから、きっと皆は共感しているんだろう
角田 まなか
久藤 陽輝
久藤 陽輝
上津 南海
瀬井 恵美菜
朝から騒がしい…
なるべく私は空気になろう…
ー放課後ー
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
自習室は誰もいない
皆は勉強したくないのだろう
羽柴 鈴菜
ガララ
誰か入ってきた
三井先生
三井先生
羽柴 鈴菜
三井先生
三井先生
三井先生
羽柴 鈴菜
三井先生
三井先生
羽柴 鈴菜
三井先生
三井先生
三井先生
羽柴 鈴菜
三井先生
三井先生
三井先生
バタン
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
ガララ
羽柴 鈴菜
角田 まなか
上津 南海
瀬井 恵美菜
久藤 陽輝
クラスのうるさい奴らが、昔の思い出を喋りながら入ってきた
早く出ていってほしい…
角田 まなか
上津 南海
久藤 陽輝
久藤 陽輝
瀬井 恵美菜
角田 まなか
上津 南海
瀬井 恵美菜
バタン
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
名前で呼ばれたのはいつぶりだろう
そもそも皆は、名前すら覚えてくれなかった
なのに…
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤君が笑った
なんて爽やかなんだろう…
少し見えた歯は真っ白で
顔が凄く整っているから、とてもカッコいい…
ドキン!
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
ガララ
角田 まなか
角田 まなか
久藤 陽輝
上津 南海
瀬井 恵美菜
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
角田 まなか
羽柴 鈴菜
角田 まなか
久藤 陽輝
上津 南海
瀬井 恵美菜
久藤 陽輝
角田 まなか
瀬井 恵美菜
角田 まなか
角田 まなか
久藤 陽輝
久藤 陽輝
久藤 陽輝
羽柴 鈴菜
バタン
教室が一気に静かになった
でも
私の心臓の音だけが聞こえる
鼓動がどんどん早くなっている
羽柴 鈴菜
羽柴 鈴菜
なんだろう
この気持ちは
この胸のあつさは…