.........
おい...
泣くなよ
うぅ...
だって...
...俺が泣かせたみたいになるじゃん
そうじゃん...
ぽん...
頭の上に手が乗せられる
...ごめん
...!
私は君に抱きつく
嬉しいんだよ...
.........
君はびっくりして目を開いたまま棒立ちしていた
...!
...ありがとう...か、笑
天気は晴れだった。
でも北風で、どこか肌寒い秋だった
これ着なよ
...え?
...寒いだろ
その格好...
ちょっと恥ずかしがってそっぽを向いてる君も
私には可愛く見えてしまう
へへ...
ありがと...
ん
こんな小さな会話ですら楽しいなんて
.........
両思いになった時ってなんでこんなにポカポカするんだろう
暖かいねー
...良かった。
風邪ひいて依乃が明日学校来なかったら俺泣くからね
え〜笑 やめてよ笑
こんな他愛もない話をしていたかった
彼は、
突然学校に来なくなった。
楽しかった毎日が
つまらないのどん底に沈む
暗くて重い毎日
...
君は
悪く、
ない、
の、
に...
想太...
かれは、
えきの近くで刺された。
つまれた彼からの
てがみはもう、
これからも見ることは、
ない。
いつまで待ってればいいの...?
。
彼が目を覚ます、その時まで
待ち続けたい。
死と生の狭間をさまよっている彼に、
想太に、
もう一度、
会えたらいいな...
短編
fin...