ぽん...
頭の上に手が乗せられる
私は君に抱きつく
君はびっくりして目を開いたまま棒立ちしていた
天気は晴れだった。
でも北風で、どこか肌寒い秋だった
ちょっと恥ずかしがってそっぽを向いてる君も
私には可愛く見えてしまう
こんな小さな会話ですら楽しいなんて
.........
両思いになった時ってなんでこんなにポカポカするんだろう
こんな他愛もない話をしていたかった
彼は、
突然学校に来なくなった。
楽しかった毎日が
つまらないのどん底に沈む
暗くて重い毎日
...
君は
悪く、
ない、
の、
に...
想太...
かれは、
えきの近くで刺された。
つまれた彼からの
てがみはもう、
これからも見ることは、
ない。
いつまで待ってればいいの...?
。
彼が目を覚ます、その時まで
待ち続けたい。
死と生の狭間をさまよっている彼に、
想太に、
もう一度、
会えたらいいな...
短編
fin...
コメント
2件
「君は悪くないのに」という部分を区切ることで、主人公の絶望が感じられて凄いなと思いました。一途な想いが素敵。