ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
ふとんがふっとんだ
「空っぽの人生」
僕の人生はそんなものだった
友達が多いわけでも少ないわけでもないし
人生が楽しいってわけでも辛いってわけでもない
なにもない
ただひたすらと何かを考えてはいるけれど
何も考えずに生きて
ありきたりな日常を歩んでいる
それがどこかつまんないような
無のような
人生を変えたいな、楽しみたいな
そうどこかで思いながらも
なにも変わろうとせず、今日も変わらずなんとなく生きている
生きる意味はないけれど死ぬ意味も別にないのだから
ほとけ
ほとけ
しょう
なにもない1年だったな
空白だった
あってもなくてもどっちでもいいような
そんな1年
毎年そうだ
あぁ…変わりたいな…
今年こそ、変えたいなぁ…僕の人生
誰か変えてくれないかな…
なにか、僕を変えてくれるような、そんな新しい出会いがないかな…
ほとけ
ほとけ
しょう
僕には何もない
ほとけ
僕は友達と喧嘩もしてないし先生に怒られてもない
ほとけ
ほとけ
しょう
羨ましい
羨ましい
羨ましい
劣等感
劣等感
劣等感
ほとけ
しょう
ほとけ
しょう
しょう
僕が家でゴロゴロしている間に
いむくんは別の友達と遊んでいるインスタのストーリーをあげていて
僕は見た目をそこまで気にしていないに対し
いむくんはどんどん垢抜けていって
チャラい感じに、the陽キャって感じになっていって
幼馴染なのに
双子って思うくらい仲良いのに
こんなに近いのに
2024年の過ごし方も、感じ方もこんなにも違くて
いむくんを見ていると自分が情けなく感じる
いいな…僕もいむくんみたいになりたいな…
ほとけ
しょう
ほとけ
しょう
1月1日、0時0分。
さっきまで誰かと電話していた親がスマホを閉じ、僕の方を向いて口を開けた
「あけましておめでとう」
そういうと思ったんだ
初兎の母
…………は?
僕は一瞬、理解できなかった
さっきまで一緒にいたのに…いたのに…
なんで…?なんで…?
あんなに元気だったのに…
どうして…?
お葬式が行われた。
それで僕は実感した
本当にいむくんは亡くなってしまったということに
しょう
しょう
しょう
僕はそれから家に引き篭もるようになった
学校にも行かずに
ずっと泣いていた
何も考えたくなかった
なにも…
2024年までの僕は空っぽな人生だと思っていた
けど…2025年になった瞬間、本当に空っぽになってしまった
2024年の時は気づかなかったんだ
当たり前になっていたんだ
いむくんという存在に…
僕はいむくんが羨ましかった
いむくんを恨んだ時期もあった
だけどいむくんと過ごした時間はものすごく長くて
いむくんといる時は素の自分でいれて
楽で、楽しくて、、
そうだ、僕、人生楽しかったんだ。
いむくんといれて。
変わらない日常でいれて。
満足だったはずなのに。。
その満足に慣れていて、その満足が当たり前だったから
もっと、もっと幸せになりたくて。。
今の当たり前の幸せに、気づけなかったんだ。。
しょう
いむくんは、2025年にはいない
2024年までしかいなかったのだ
いむくんのいない2025年なんて、、
しょう
しょう
僕は生まれて初めて死にたいと思った
死ぬ意味が出来てしまった
生きていても楽しいことないし
いむくん以外、好きな人もいないし
もう、死んじゃおうかな
生きる意味なんて、ないし
初兎の母
初兎の母
しょう
初兎の母
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
初兎の母
丸くて可愛くてけどちょっぴり汚いいむくんの字。
いむくんの…字…
しょう
僕はハガキを裏返した
しょう
そこには、たった4行だけ書かれてあった
あけましておめでとう!
今年もいい1年になるといいねっ!
ずっとずーっと大好きだよ!
いむくんより。
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
しょう
ほとけ
しょう
しょう
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
ほとけ
しょう
しょう
ほとけ
ほとけ
しょう
しょう
急に思い出したんだ
あの時の会話を
人生が楽しいわけじゃなくて…
人生を楽しんでいる…?
僕って、この人生を
この退屈な人生を
楽しもうとしたことってあったけ。。
いっつも心の中でなにか楽しい出来事があったらいいのにとか
新しい出会いがあったらいいのにとか
変わりたいとか
思っているだけであって
なにも行動に移さなかった…
しょう
今は、ものすごく辛い。
こんな世界、嫌いだ。大嫌いだ。
けど、ちょっとずつ。
ちょっとずつ前を向いて
この人生を楽しんでいけたら。。
2025年だけ。2025年だけ、楽しんでみよう。
小さな楽しいをみつけて
楽しいが無かったら楽しいを自分で作って
それでも、楽しめなかったら。
この世界から消えたいと思ったら。
2026年、死のうかな
自殺は今じゃなくても、好きな時にできるのだから。。