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フョードル・ドストエフスキー

ただいま帰りました……

静かにそっと玄関の扉を閉める。

辺りはしーんと静まり返っている。

みな、寝たのだろうか。

アツシ・ドストエフスキー

おかえり

ふと、そんな声が左下から聞こえた。

視線を左下へ動かしてみると、

そこには体育座りをしたアツシが眠たそうにコチラを見ていた。

フョードル・ドストエフスキー

寝ていなかったんですか……?

アツシ・ドストエフスキー

うん。フェージャをお迎えしたかったの。

アツシ・ドストエフスキー

だって帰ってきた時に誰もいなかったら、寂しいでしょ?

フョードル・ドストエフスキー

アツシ……

ふと、昔のことを思い出す。

体が、……くて、

充分に……なくて、

……に構ってやれなかったあの時のことを。

だから、突拍子もなく……に願い事をした……

……にしてほしい、と。

フョードル・ドストエフスキー

アツシは本当に心優しい子ですね……

アツシ・ドストエフスキー

……普通だと思うけどなあ

アツシ・ドストエフスキー

だって、僕は寂しかったから。

アツシ・ドストエフスキー

誰にも構ってもらえないのは

アツシ・ドストエフスキー

あまりにも孤独だったから……

昔の境遇を思い出したのか、アツシの目は少し寂しそうだった。

いや、苦しそうだった。

そんな目をした子を見たことがあったから。

未だにこの体でさえも、こんな記憶が残っているなんて。

なかなか頑固な呪いをかけられたものだ。

フョードル・ドストエフスキー

孤独は、嫌ですね

フョードル・ドストエフスキー

だけど、今は孤独じゃないでしょう

フョードル・ドストエフスキー

ちゃんとそばにいます

アツシ・ドストエフスキー

そばにいて

フョードル・ドストエフスキー

そばにいます

アツシ・ドストエフスキー

ひと時も離さないで

フョードル・ドストエフスキー

泣いて叫んでも離しません

アツシ・ドストエフスキー

どんなことがあっても、味方でいて

フョードル・ドストエフスキー

……なら、あなたは僕が悪漢でも味方でいてくれますか?

アツシ・ドストエフスキー

……質問を質問で返さない

フョードル・ドストエフスキー

ふふ、すみません

フョードル・ドストエフスキー

もちろん、味方で居続けますよ

ドストエフスキーの言葉にアツシははにかみながら、

アツシ・ドストエフスキー

……もう、寝よう。

と、ドストエフスキーの手を握って言った。

アツシ・ドストエフスキー

ロシアの夜は寒いよ

アツシの手を引き、体を起こし、横抱きをする。

俗に言うお姫様抱っこだ。

フョードル・ドストエフスキー

……暴れないんですね

フョードル・ドストエフスキー

前は怒涛の勢いで暴れていたのに。

ドストエフスキーが意地悪そうに言う。

アツシ・ドストエフスキー

そ、それはっ……は、恥ずかしかったから……

アツシ・ドストエフスキー

でも今は鼻の先が当たるくらい近くても、恥ずかしくないよ

フョードル・ドストエフスキー

……キスしますよ

アツシ・ドストエフスキー

いいよ

静かな廊下に軽いリップ音がかすかに響く。

少しだけ胸がドキドキする。

ひょいと廊下の突き当たりの部屋からゴーゴリとシグマが顔を覗かせる。

ニコライ・ゴーゴリ

……ねえ、あの中に突入しちゃダメかなぁ

シグマ

ダメに決まってんだろ……

ニコライ・ゴーゴリ

雰囲気をぶち壊すのも道化師としての演出だよね!

シグマ

殺されてしまうぞ

ニコライ・ゴーゴリ

ドスくんにならいいよ〜

シグマ

ドMか

ニコライ・ゴーゴリ

いぃやぁ? ただ、さ……

ニコライ・ゴーゴリ

どうして、アイツを選んだんだろうって

シグマ

……ドストエフスキーの考えてることはよくわからん

ニコライ・ゴーゴリ

よく言うよ。

ニコライ・ゴーゴリ

君が一番、ドスくんのことよく知ってるじゃないか

シグマ

……“理解”と“知る”は似て非なるものだ

シグマ

どうしてそこまでこだわるんだろうな……

そんな言葉が空に切る。

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コメント

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こっちは平和だ……こっちは。 はぁ、ドス君可愛い〜!!!!

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