涼真
あーもう、俺陽菜と一緒に居たかったのに
涼真は光に呼び止められ、体育館に残っていた
陽菜と一緒に居れないことに不貞腐れて少し不機嫌な様子の涼真
光
まあそういうなって
涼真
で、話てなんすか?
光
日曜・・・なんで俺達を誘ったんだ?
光
陽菜と2人のほうがいいだろ?
涼真
俺、借りを作るのいやなんすよね
涼真の言う「あの日」とは、
真凜と話し合った日の事だ
涼真
いい加減素直になったらどうっすか?
光
どういう意味だよ?
涼真
これ後輩なりの気遣いっすよ?あいつ(真凜)に偉そうなこと言って自分は一生何も言わないつもりっすか?
光
そんなことお前に言われなくても・・・
光
(つか、彼氏のお前には一番言われたくねえ)
涼真
俺、光先輩のこと嫌いだったんすけど、今は・・一応「 ライバル 」としては認めるっす
光
嫌いってお前正直すぎだろ・・・
涼真
逆に先輩は回りくどいんすよ
光
だって、お前ガード固すぎなんだよ
涼真
わざわざ結衣先輩と付き合ったふりしようとしたり・・・そんなんで俺が騙されるとでも思ったんすか?
涼真
好きなら好きって言えばいいじゃん
光
は?お前正気かよ
涼真
もうめんどくさいんではっきりさせましょ?
涼真
陽菜が俺を選ぶか、光先輩を選ぶか
涼真
陽菜が俺から離れるなんて有り得ないけど
光
偉い自信だな・・・
涼真
まあ、万が一陽菜が光先輩選んだとしても俺は諦める気ないんでその時は覚悟しといて下さい
光
それはお前らしいな
涼真
ほんとは陽菜に近づかれるだけでもすごーく嫌なんすけど・・・
涼真
これで借りはチャラっすよ
光
どっちに転んでも文句ねえんだな?
涼真
何言ってんすか、俺は陽菜の事信じてるんで
光
はいはい、そーかよ
涼真
人の心配してる場合じゃないすよ、ハンカチ準備しといた方がいいんじゃないっすか?
涼真
その時は肩貸してあげますよ
光
てめ、泣いても知らねーからな
涼真のこの選択が
吉と出るか凶と出るか・・・
それはまだ誰にも分からない