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僕が僕である為に

4 - 第五話【裏】『用意』

♥

200

2022年08月27日

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····················

····················

···あ、もしもし?

ごめんよ、急に

今週の土曜だけどさ···
皆で飲みに行こうって
言ってたじゃん?

悪いんだけど、
仕事の都合で急遽
行けなくなっちゃってさ

ほんとごめん!
絶対どっかで
埋め合わせはするから!

···いや、忙しいって
訳じゃないんだけどさ

急遽、俺が
魔王やる事になってさ

···そうそう、魔王

魔王

···いや、俺だって
やりたくなかったけどさ

魔王

誰もやりたがらないから
全員であみだくじやって
魔王決めるってなって

魔王

結局、
俺が魔王になってさ···

魔王

···いや、ほんと
最悪だよマジで!

魔王

で、なんか近いうちに
城に勇者が来る可能性が
あるみたいでさ

魔王

その時は魔王は城から
出ちゃダメらしくて

魔王

···そうそうそう

魔王

で、まぁ勇者が来たら
戦って〜みたいな···

魔王

···うん、だから土曜も
城にいないとダメでさ

魔王

ほんと申し訳ない···

魔王

···まぁそうだね、
勝てる様には頑張るけど

魔王

なんか、勇者が来た時の
魔王の台詞みたいのを
言わなきゃいけなくてさ

魔王

それが
地味にめんどいね

魔王

···うん、例えば

魔王

勇者が
部屋に入って来たら

魔王

「よくぞここまで
辿り着いたな勇者よ」

魔王

とか

魔王

ゆっくり、
ハキハキ大きい声で

魔王

なるべく低い声で

魔王

···そうなんだよ

魔王

笑う時とかも

魔王

「フハハハハッ!」って
笑わないとダメらしくて

魔王

···うん、低い声で

魔王

···うん、
かなりめんどいね···

魔王

あと、負けた時とかも
「グオォォォッ!」って
言わないとダメとか

魔王

···うん、そうそう

魔王

低い声で

魔王

他にも結構色々あってさ

魔王

その辺は最近
結構練習してるね

魔王

···あぁ、まぁね

魔王

···え?

魔王

え、今??

魔王

あぁ···分かった分かった
じゃあ、ちょっと···

魔王

···いくよ?

魔王

···よくぞここまで───

魔王

ちょっと待って!
なんか恥ずいわ!ww

魔王

いやいやいやいや!

魔王

···いや、勇者が来たら
ちゃんと言うよ!

魔王

仕事だもん!

魔王

今は何か違うわww

魔王

···え?

魔王

···あぁ、でもそっちは
あんまり練習してない

魔王

それ言う時は
俺が死ぬ時だし

魔王

···あぁ、逆に?
まぁ確かにね

魔王

じゃあ、分かった

魔王

···うん、ちゃんとやる

魔王

···いくよ?

魔王

グオォォォッ!

魔王

···っていう感じでw

魔王

···あ、ほんと?
ありがとうw

魔王

···うん、まぁそうだね

魔王

あと、いろんな部下達と
もっとコミュニケーション
取ろうかなって思って···

魔王

···うん

魔王

魔王になったばっかで
信用されてないと思うし

魔王

その辺はもっと
しっかりしないとなー
って

魔王

裏切られても嫌だしね

魔王

···うん、まぁ頑張るわ

魔王

また時間合った時に
飲みにでも行こ

魔王

なんか、魔王になる時に
翼とか貰えたから

魔王

場所がどこでも
俺はすぐ向かえるから

魔王

終電とかも
気にしなくて良いし

魔王

···うん、はいはい

魔王

それじゃあ、また

魔王

はーい···

魔王

···さて、と

魔王

よくぞここまで
辿り着いたな勇者よ

魔王

·······················

魔王

フハハハハッ!
よくぞここまで
辿り着いたな勇者よ

魔王

···こっちだな

魔王

···何か城内が騒がしいな

─ガチャッ

魔王

ん?

魔王

···っ!!

《To Be Continued》

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コメント

1

ユーザー

この魔王の声がもうJAMさんの声でしか聞こえないんですがそれはwww あまりにもJAMさんの口調すぎて面白いんですがwww

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