桜猫
…あ、主人公の名前変えます。
桜猫
夢桜(ゆら)
桜猫
んじゃ、いてら。
まだ、辺りは暗いままだった。
あのニュースから数十分、或いは数時間が経過しただろうか。
何方にせよ、僕は無関心だった。
夢桜
…今日で終わる世界…
そう1言だけ呟き、足取りは重いが歩を進める。
行く宛て何て無い。
そんな物とっくのとうに喪った。
キキーッ
不意に乗用車のクラクションが鳴り響く。
…嗚呼、僕の人生は此処で終わりか…
そう思った刹那、誰かの叫ぶ声が聴こえる。
???
危ないッ!
夢桜
…え…ッ?
…恐く僕は轢かれたのだろう。
然し、其れにしては痛みが無い。
夢桜
…ん…?
少し目を開く。其処に映ったのは…
???
…あ、大丈夫だった…?
髪は雪の様に白く、透き通った肌、サファイアの様な紫色の瞳。
1目見て僕が思った事…其れは…
夢桜
…ナンパされそう。
???
え?
…あ、やらかした。