百人一首

これは主が百人一首を覚えられず途方に暮れていたとき、友達が｢百人一首の句をヘ列アの関連付けたら覚えられるのでは…？｣みたいなことを言ったことを参考にした結果自分の妄想が爆発しまくったメモです、物語ではありません、長いです

山鳥の長くたれさがった尾のように、長い長い夜を(今夜も)一人で(寂しく)寝るのだろうか。

空を吹く風よ、雲の中の通路を閉ざしておくれ。(天に帰りそうな)舞姫の姿をしばらくとどめておきたいから。

陸奥の文字ずり(乱れ模様)のように心が乱れ始めたのは私ではなく(あなたのせいです)。

難波潟の芦の節の間のように短い一時さえ、(あなたに)逢わずにこの世を過ごせというのですか。

つらくせつないのは今でも同じだから、難波にある｢澪標｣のように身を捨てても(あなたに)逢いたい

月を見ると、いろいろと限りなくもの悲しい。私一人のためにやって来た秋ではないのだけれども

山里は冬のさびしさは格別だ。人の訪れもなく、草も枯れてしまうと思うと。

有明の月も(あなたも)無情に思えたあの別れ以来、夜明けほどつらいものはありません。

(老人の私は)誰を友としようか。(長寿の)高砂の松も昔なじみの友ではないので。

忘れられるわが身は何とも思わない。(愛を神に)誓ったあなたの命が(罰を受け失われることが)残念なのだ。

約束したね、お互いに涙に袖をぬらしながら。末の松山を波が越さないように(二人の愛は不変だ)と。

逢うことが全くなかったならば、かえってあなたや私自身を恨まないですんだものなのに。

(私のことを)｢かわいそうだ｣と言ってくれる人がいるとも思えず、(このまま)私はむなしく死んでしまうのだろう。

あなたに会うためなら惜しくなかった命も、(会った今では)長生きしたいと思うようになった。

(あなたが来ないで)嘆きながら一人で寝る夜は、明けるまでの間がどんなに長いものか(あなたは)知っていますか。

(私はまもなく)死んでしまうでしょう。あの世への思い出にせめてもう一度(あなたに)お逢いしたいものだ。

ためらわずに寝てしまえばよかったのに。(来るというのを信じて)夜が更けて(西に)傾く月を見ました。

今はもう(あなたを)思う事をあきらめよう。ただそれだけを人づてではなく直接言う方法があればなあ。

お互いに親しくしよう、山桜よ。お前以外は誰も(ひっそり生きていることを)知る人がいないのだから。

寂しさに(耐えかねて)家を出てあたりを眺めるとどこも同じくらい(寂しい)秋の夕暮れだ。

(冷たい人と)思いなげいて、それでも生きているものの、つらさにこらえきれずに涙は流れて止まらない。

生き長らえば、現在のこともなつかしく感じるのだろう。つらいと思ったあの時が今は恋しく思われるのだから。

桜を誘って(散らす)嵐の庭は(花吹雪で)雪のように白いが(本当に)ふりゆく(老いてゆく)のはこの私の身だ。

来ない人を待つ(私は)松帆の浦で夕方の風のない時に焼く藻塩草のように、わが身はあなたを恋いこがれていることだ。