優璃
……ここが、私の、家……?
産屋敷耀哉
そうだよ優璃。ここが新しい、君の家だよ
優璃
しかし、このようなものをいただくことは……
産屋敷耀哉
遠慮はいらないよ、優璃
その方は、私の頭を優しく撫でてくださいました。
産屋敷耀哉
君は、幸せになってもいいんだよ。君のその髪と瞳はね、神様からの特別な贈り物なんだ
産屋敷耀哉
自分を誇りなさい、優璃。自分を責めてはいけない。
産屋敷耀哉
君の才能も、私はすごいと思うんだ。だからね、どんな理由があろうと、私は君を受け入れる。
優璃
…………そう、なのですか……
初めて、私は言われた。 『幸せになってもいい』 私に、そんな価値があるのか、分からなかった。
わたしは、じぶんがきらい わたしは、しあわせになるべきではない
優璃
……………
胡蝶しのぶ
優璃さん、私は、あなたとお話がしたいんですよ〜
優璃
あなたからは、毒の香りがします。その毒で私を殺してくれるのですよね
胡蝶しのぶ
あらあら〜。何を言っているのでしょう〜?
蝶々のような方でした。ずっと怒ってて、優しい声で話しかけてくれる、よくわからない方でした
胡蝶しのぶ
優璃さん、私、あなたと仲良くしたいんですよ
優璃
はあ、其に意味はあるのですか?
優璃
その怒りは、本当にその程度のもので治るのですか?
胡蝶しのぶ
………………
その方は、黙り込んだまま何処かに行ってしまいました。 見えているんですよ、全部。 私には、分かるんですから
優璃
結果は同じ。何も変わらない。犠牲は増え、彼岸に向かうだけ
優璃
私はただ一人、残されるだけ
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