紅咲 恋鈴
…ん?
次の日も同じように学校に行った
でも、私の教室の前で騒いでる人達がいる
女子生徒が多いみたい
間から覗いてみると
紅咲 恋鈴
えっ!?
そこには、こえくんとこえくんの友達の5人がいた
こえくんとれるくんは、可愛くありがとう~なんて言ってる
くにくんとゆうくんは、ちょっと困った顔をして
こったろくんは、能天気にみんなに話かけてる
びっくりするのと同時に
─あの子、こえくんと一緒にいた子じゃない?
そんな声が聞こえた
それは、たぶん私のことだ
─こえくんの彼女?
─まじで!?
─昨日、一緒に帰ってたよ
─ええっ!ずる!
そんな声が聞こえてくる
たしかにこえくん、昔モテたって言ってたけど!
ここまでなんて…聞いてないよ~っ
そんなことを思いながら教室に入った
こえ
あ!恋鈴~!
教室に入ってきたこえくんが、1番に私に駆け寄ってくる
こえ
おはようっ!
紅咲 恋鈴
こ、こえくん!おはようっ!
こえ
今年の女子も大変そうだったよ…
こえくんが、苦笑いで言う
紅咲 恋鈴
こえくん…ほんとに私と喋ってていいの?変な噂とか広がったりしない?
こえ
大丈夫じゃない?僕だってふつうの高校生だもん
こえ
女子と話しててもおかしくないよ
こえ
…変な噂が広がる可能性は、あるけど…
そう言ってくれた
それが、ちょっと嬉しかった
キーンコーンカーンコーン
こえ
終わったぁ…!
2日目の学校が終わった
こえ
恋鈴!一緒に帰ろっ!
紅咲 恋鈴
う、うんっ!
今日も一緒に帰ることになった
紅咲 恋鈴
他のみんなも来るの?
こえ
みんなは、来ないよ
こえ
今日は、2人だけ!
紅咲 恋鈴
そ、そうなんだ…
こえ
嫌だった?
紅咲 恋鈴
い、嫌じゃないよ!
紅咲 恋鈴
逆に、う、嬉しい!
へ、変なこと言っちゃったかな…?
そっとこえくんの顔を伺うと
ちょっと赤くなってる…?
こえくんの顔がちょっと赤くなってるように見えた
紅咲 恋鈴
か、帰ろうっ!
恥ずかしくなって、速歩で歩き出した
こえ
まってよ〜!
この後は、2人で帰った