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由希
小さな咳だったけど由希の顔を見て 大体は察した
凪斗
由希
凪斗
撥春
ハルは直ぐに動いてくれて 由希は俺の隣に座った
凪斗
由希
凪斗
由希は促されるままソファーに 寝っ転がった
透
凪斗
凪斗
由希
透の慌てる姿を見て由希は 何ともなさそうに微笑んでいた
撥春
凪斗
透
凪斗
由希に毛布をかけると おでこに手を当てた
由希
撥春
よく意味が分からなくて首を傾げた
凪斗
由希
撥春
由希
病人に大声を出させてはいけないと思って ハルには注意をしておいた
凪斗
透
俺を疑うことなく素直に離れてくれた
その姿に笑みが零れながらも目をつぶり 由希の体調が治るように祈った
その光に由希は包まれると 疲れたのか眠った
凪斗
透
凪斗
透
女の子が簡単に口にしてはいけない言葉で 少しだけ心配になった
凪斗
凪斗
透
とても張りきっている姿を見て安心して 由希を任せ部屋に戻った
力を使って姿が戻ってしまって 暫くは下に降りれなくなった
凪斗
感謝の気持ちで心を一杯にして どうか幸せがあるように透の為に祈った
凪斗
凪斗
燈路
燈路は大人っぽいところがあるが 子供らしい無邪気な笑顔を見せてくれる
凪斗
燈路
凪斗
風が吹いて とても嫌な空気を感じた
燈路
凪斗
紫呉が慊人に何かを言ったのか 慊人が来たみたいだった
凪斗
2人とも気づいてなかったのか 目を見開いて俺を見つめていた
紫呉
凪斗
紫呉
紫呉は何処か怒りにも感じる呆れたような 笑みを浮かべた
凪斗
紫呉
紫呉は優しそうに見えて冷めているから 家に人を匿っていると聞いた時から 疑ってはいた
凪斗
はとり
はとり
紫呉
何かが起こるような そんな気がして心がザワついた
紫呉
紫呉
紫呉
空気は分かりやすくピリついていて その後は誰も口を開かなかった
凪斗
不安そうな杞紗を抱きしめて 皆に目を向けた
撥春
何時もは俺が慊人の機嫌を取っていたのに ハルには申し訳なかった
凪斗
紅葉
紅葉は俺を安心させたいのか 優しい笑顔を見せた
でも何処か不安そうに見える
紫呉
皆は慊人の元へ向かって 俺は ずっと外を眺めていた
夾
凪斗
夾
凪斗
姿が元に戻ってしまい別荘に戻りたくても 戻れなくなってしまった
慊人
紅野
数少ない俺の姿を知っている2人に 遭遇してしまった
凪斗
慊人
慊人の掴んだ力が思った以上に強くて 顔を顰めた
慊人
辛そうな顔をする この子を 抱きしめたくても今はダメだった
凪斗
慊人
紅野
だから静かに その場を離れた
紅野
力の使い過ぎと長く外にいたせいか 俺は その場で倒れ込んだ
目を覚ますとリンが顔を覗かせて 心配そうな目を向けていた
凪斗
依鈴
リンは少し混乱していたけど 十二支の本能が叫んでいるのだろう
由希
透
凪斗
2人が俺を受け入れているのを見ると 由希は話したのだろう
凪斗
凪斗
リンを抱きしめると光がリンを包んだ
依鈴
リンは罪悪感が残ってるのか 眉をひそめて下を向いた
凪斗
依鈴
凪斗
凪斗
微笑むとリンは嬉しそうな顔をして 奥へ消えていった
凪斗
怒られると思ったのか萎縮した
凪斗
由希
由希
少しだけ驚いていたけど 直ぐに小走りで戻っていった
由希の後ろ姿を見ていると視線を感じた
凪斗
透
透
余りの言葉に笑みが零れた
凪斗