テラーノベル

テラーノベル

テレビCM放送中!!
テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

からぴちの短編集

一覧ページ

「からぴちの短編集」のメインビジュアル

からぴちの短編集

2 - 俺がやれば君と一緒にいられる(じゃぱのあ)

♥

55

2023年09月11日

シェアするシェアする
報告する

じゃぱぱ

のあさんご飯できたよー

のあ

はい、わかりました

じゃぱぱ

はいいただきます

じゃぱぱ

のあさんはいあーん

のあ

ぱく

のあ

美味しいねぇコレ

のあ

美味しいよこれ

じゃぱぱ

美味しいこれ

のあ

足りないけど

じゃぱぱ

ごめんな今日もこれだけだ

なんでこうなった のかと言うと

じゃぱぱ

俺はのあさんと結婚している

じゃぱぱ

去年にはのあさんとの子も授かる予定だった

じゃぱぱ

だが

じゃぱぱ

のあさんは突然の認知症になった

じゃぱぱ

35という若さで

じゃぱぱ

医者曰く

じゃぱぱ

今までの過剰な程のストレスと

じゃぱぱ

子供と仕事(からぴち)の両立へと不安

じゃぱぱ

これが溜まり急速に脳が劣化し老化していったらしい

じゃぱぱ

俺とのあさんはからぴちをやめて

じゃぱぱ

2人でここに暮らしている

じゃぱぱ

からぴちはと言うと

じゃぱぱ

新メンバーも迎えず

じゃぱぱ

たっつん中心に10人で頑張っている

じゃぱぱ

登録者も300万人を超えるそうだ

じゃぱぱ

メンバーはのあさんが認知症というのを知らない

じゃぱぱ

俺たちはこの小さい部屋で細々と2人で暮らしている

じゃぱぱ

俺はのあさんの介護で仕事をせず

じゃぱぱ

からぴちの時にある金を全て持ち出した

じゃぱぱ

いくらメンバーでもこのことに対しては怒るだろうと思い

じゃぱぱ

連絡も切った

じゃぱぱ

それでも俺はのあさんの介護を続ける

じゃぱぱ

彼女のことを愛してるから

のあ

そういえばエトさんはどこかな?

のあ

今日は一緒にゲームする約束が

じゃぱぱ

そうだね今部屋でやすんでるよー

じゃぱぱ

だからゲームはまた今度にしようね

のあ

それもそうだね

のあ

ありがとうございますじゃぱぱさん

じゃぱぱ

いいよこれくらい

じゃぱぱ

それじゃ仕事行ってくるね

のあ

行ってらっしゃい

じゃぱぱ

俺は今、田舎の工場で勤務をしている

じゃぱぱ

それも短い時間

じゃぱぱ

持ち出した金があっても

じゃぱぱ

俺はかせがないとと思い

じゃぱぱ

ここで仕事を始めた

工場長

やるぞじゃぱぱ

じゃぱぱ

はい

帰り際

じゃぱぱ

すいません上がりますありがとうございました

工場長

おいじゃぱぱこのあと飲みに行こうや

じゃぱぱ

え?

じゃぱぱ

すいません妻が待ってるので

工場長

そうか

工場長

幸せだな

工場長

行ってこい

工場長

じゃあな

じゃぱぱ

はい

じゃぱぱ

おれは帰り道必死に考えた

じゃぱぱ

今幸せなのか

じゃぱぱ

昔の方が幸せだったと言えるだろう

じゃぱぱ

だが幸せは長続きしないもの

じゃぱぱ

俺はのあさんと入れることが幸せだと思った

じゃぱぱ

だからこっちに来た

じゃぱぱ

介護だって1度も辛いと思ったことはない

じゃぱぱ

むしろ楽しかった

じゃぱぱ

俺がやれば

君と一緒にいられるから

じゃぱぱ

のあさんただいま

のあ

きゃあ

じゃぱぱ

大丈夫?

のあ

ごめんなさいお皿を割ってしまいました

じゃぱぱ

いいよそれくらい

じゃぱぱ

手?怪我してない?

じゃぱぱ

大丈夫?

のあ

はい大丈夫だよ

じゃぱぱ

良かった

じゃぱぱ

じゃあご飯作るから待っててね

のあ

はい

のあ

ありがとうございます

仕事初めてから3年後

じゃぱぱ

俺の歳は40を超えた

じゃぱぱ

仕事も辛いけど楽しくてまだまだできそうだ

??

不在着信

不在着信

じゃぱぱ

ん?なんか来てる

じゃぱぱ

変け直そ

じゃぱぱ

もしもし

警察

すいません警察ですが

警察

のあという方が道に迷子になりました

じゃぱぱ

はい分かりました

じゃぱぱ

すぐ向かいます

交番

じゃぱぱ

すいませんノアさんは?

警察

ここです

警察

今引き取ってます

じゃぱぱ

ありがとうございます

のあ

じゃぱぱさんおはよー

のあ

いい天気だねー

じゃぱぱ

そうだね

警察

じゃぱぱさん言うのもなんですがこれで何回目ですか?

じゃぱぱ

すいません

警察

施設に預けるとかちゃんとしたらどうなんですか?

じゃぱぱ

はいわかりました

のあ

じゃぱぱさんわたしゃ施設に行くのかい

じゃぱぱ

そうなるかもね

のあ

嫌じゃ、

のあ

私はじゃぱぱさんといたい

のあ

施設なんか行きとうない

じゃぱぱ

俺も同じ気持ちだよ

じゃぱぱ

のあさんとずっと一緒にいたいよ

じゃぱぱ

だからのあさんを施設になんか行かせない

のあ

ありがとう、ありがとう

じゃぱぱ

(この時ののあさんはいつもの認知症ではなく)

じゃぱぱ

(心からそう言ってくれたのだとわかった)

じゃぱぱ

そして

じゃぱぱ

俺は会社を休職した

じゃぱぱ

色んな親族に話しかけ

じゃぱぱ

頼み込み金を借りた

じゃぱぱ

どれだけ恥を書いてもどれだけ辛い思いをしても俺はのあさんといる

数年後

じゃぱぱ

とうとう金が尽きてしまった

じゃぱぱ

2人で暮らせる

じゃぱぱ

程の余裕もなく

じゃぱぱ

生活保護も受けれない

じゃぱぱ

俺はすごく考えた

のあ

えとさんこれ楽しいねぇ

のあ

るなさんこれ楽しいよ

じゃぱぱ

症状も悪くなった

じゃぱぱ

けれど

じゃぱぱ

のあさんはからぴちメンバーのことだけは誰1人として忘れていない

じゃぱぱ

それがとても嬉しかった

工場長

そうかわかった

じゃぱぱ

ありがとうございます

工場長

頑張れよ

工場長

世の中なんてそんなもんなんだから

工場長

そこで2人で頑張り幸せになれるのが夫婦だろ

じゃぱぱ

はい

じゃぱぱ

(俺は会社に辞表をだした)

じゃぱぱ

(ここから頑張ろうとそう決意したが)

じゃぱぱ

(もう無理かな)

じゃぱぱ

のあさん出かけにいかないか?

のあ

そうだねー

のあ

行こうね

じゃぱぱ

(そう言って朝食を済ませ)

じゃぱぱ

(掃除をし)

じゃぱぱ

(親族へのそしてメンバーへの手紙を書き)

じゃぱぱ

(ゴミ箱に捨てて)

じゃぱぱ

(俺はこの家を後にした)

じゃぱぱ

(俺たちは車椅子を押しゆっくりとこの街を)

じゃぱぱ

(何年ものあさんと暮らした場所を歩き回った)

のあ

こんなところもあったねぇ

じゃぱぱ

そうだね

じゃぱぱ

楽しかったねー

のあ

またみんなに会いたいねー

じゃぱぱ

そうだねー

じゃぱぱ

(からぴちはとっくのとうに解散しているらしい)

じゃぱぱ

(解散理由は歳とそれぞれの道へ進む決意をしたらしい)

じゃぱぱ

(みんな楽しく生活しているのか)

じゃぱぱ

(心配だが)

じゃぱぱ

(今はのあさんのことしか考えられない)

じゃぱぱ

(ずっと歩き続けた)

じゃぱぱ

(シェアハウスの場所も見て)

じゃぱぱ

(結婚式場も見た)

じゃぱぱ

(懐かしかった)

じゃぱぱ

(俺は1人で涙を流した)

のあ

そろそろ帰ろうか

のあ

お夕飯じゃ

じゃぱぱ

そうだね

じゃぱぱ

そうだね

じゃぱぱ

(帰る場所などもうない)

じゃぱぱ

いいところだね

のあ

そうだね

じゃぱぱ

なぁのあ

のあ

はい

じゃぱぱ

もう家には帰れないいんだ

のあ

そうか

じゃぱぱ

もう明日からの食べるご飯もお金もないんだ

のあ

そうなんか

じゃぱぱ

みんなとももう会えないんだ

のあ

そうか

じゃぱぱ

ごめんな情けない夫で

のあ

いいですよ

じゃぱぱ

え?

のあ

実は気づいてました

じゃぱぱ

え?

のあ

私のためにからぴちをやめたこと

のあ

私のために施設ではなく一緒いてくれたこと

のあ

私のためにずっと何年も何十年も一緒にいてくれた

のあ

それだけで嬉しかったんです

のあ

今となってはこんな醜い見た目になってしまいましたが

のあ

私はあなたを愛しています

じゃぱぱ

ありがとう

のあ

ちゅ

じゃぱぱ

じゃあ一緒にいよう

のあ

これからもですよ

じゃぱぱ

あぁ

じゃぱぱ

のあ

のあ

はい

じゃぱぱ

愛してる

じゃぱぱ

(そう言って俺たちは身を投げた)

じゃぱぱ

はっ

医者

目が覚めましたか

じゃぱぱ

(気がつくと俺は病院にいた)

じゃぱぱ

(俺たちが落ちたあと漁師さんが見つけてくれたらしい)

じゃぱぱ

(その時に妻はもう冷たくなっていた)

じゃぱぱ

なんで死ねないんだ

じゃぱぱ

のあといるって約束したのに

じゃぱぱ

(罪悪感と寂しさで)

じゃぱぱ

(今までの人生で1番辛い1日だった)

じゃぱぱ

(そして俺は裁判にかけられた)

裁判長

被告人を懲役3年のけいに処す

じゃぱぱ

はい

裁判長

なにか言い残すことは

じゃぱぱ

俺は妻のいやのあの介護をしていました

じゃぱぱ

そして認知症が悪化し

じゃぱぱ

仕事を休職せざるをえませんでした

じゃぱぱ

そして休職であるという理由で

じゃぱぱ

生活保護も受けれませんでした

じゃぱぱ

金銭が尽きて食事も出来なくなっても

じゃぱぱ

のあの「生きたい」

じゃぱぱ

「まだ一緒にいたい」

じゃぱぱ

という言葉だけで頑張れました

じゃぱぱ

頑張るだけでは現実は上手くいかず

じゃぱぱ

心を決めました

じゃぱぱ

もう金ないから生きられるのも今月までやと言ったら

じゃぱぱ

のあはその時だけ認知症ではなく

じゃぱぱ

ちゃんと話してくれました

じゃぱぱ

その時「生きよう」というのではなく

じゃぱぱ

「一緒にいたい」という一言で私はのあと死ぬことを選びました

じゃぱぱ

そして私だけ生き残りました

じゃぱぱ

罪悪感と寂しさでいっぱいで

じゃぱぱ

人生で1番辛い1週間でした

じゃぱぱ

でもノアと死を選んだことに後悔はありません

じゃぱぱ

もしうまれかわってら

じゃぱぱ

私はまたのあと生きたい

じゃぱぱ

結婚して今度は子供も作って

じゃぱぱ

おじいちゃんおばあちゃんになるまで一緒に暮らしたいと思っています

じゃぱぱ

ありがとうございました

裁判長

被告人を

裁判長

懲役3年

裁判長

執行猶予3年とする

じゃぱぱ

え?

裁判長

まさか私まで泣いてしまうとは

裁判長

これは慈悲では無い

裁判長

あなたの妻はあなたが死ぬ事など望んでいない

裁判長

しっかり生きて

裁判長

自分で自分を殺めないように妻のためにも

裁判長

幸せに生きてください

じゃぱぱ

(裁判官は泣きながらそういった)

じゃぱぱ

そして牢に入るまでの3年

じゃぱぱ

待つだけと思って

じゃぱぱ

俺は家に行ったら

じゃぱぱ

やはりここがいいな

じゃぱぱ

のあ

じゃぱぱ

君はもういないけど

じゃぱぱ

俺の心の中にずっと居るからね

じゃぱぱ

頑張るよ俺

??

コンコン

じゃぱぱ

どなたですか?

??

俺や

じゃぱぱ

(そこには10人の人がいた)

たっつん

たっつんや

じゃぱぱ

もしかしてみんな?

シヴァ

そうだよ

じゃぱぱ

なんでここがわかったの?

もふ

じゃっぴの親族がここって教えてくれたんだ

どぬく

なんで隠してたんだよ

えと

あの時はいなくなったこと心配したんだからね

ゆあん

お前なんで俺たちを頼らなかったんだ

うり

12人でカラフルピーチじゃないのか

ひろ

いい加減にしてくれよ

なおきり

ずっとずっと寂しかったんですからね

るな

ふざけないでください

たっつん

なぁお前

たっつん

なんでなんや

じゃぱぱ

のあさんが認知症だったから

たっつん

俺らも一緒に頑張ったよそれくらい

たっつん

お前が裁判うけたのを知って全部裁判も傍聴してたんや

シヴァ

どれだけ辛かったか

えと

じゃっぴだけでも生きててくれてありがとう

たっつん

なぁじゃぱぱ

じゃぱぱ

何?

たっつん

(殴)

じゃぱぱ

え?

たっつん

これでおあいこや

たっつん

これからまた一緒に頑張ろうな

じゃぱぱ

みんなみんな

じゃぱぱ

(俺は泣いた)

じゃぱぱ

(泣き続けた)

じゃぱぱ

(彼女がいなくてもまだみんながいた)

のあ

頑張ってねじゃぱぱさん

じゃぱぱ

(いや)

じゃぱぱ

(やっぱり彼女もいるんだ)

じゃぱぱ

(ここに)

じゃぱぱ

それから俺はカラフルピーチ全員で立てた

じゃぱぱ

会社で頑張っている

じゃぱぱ

今では俺もみんなも老けているが

じゃぱぱ

まだみんなが一緒にいてくれたことは嬉しかった

数年後

じゃぱぱ

(俺はおりから出た)

じゃぱぱ

(また会社に戻ろうとは思っていなかったが)

じゃぱぱ

(たっつんが戻してくれた)

じゃぱぱ

だが

じゃぱぱ

(会社のメンバー以外には犯罪者としか思われていないらしい)

じゃぱぱ

(会社にも影響するため)

じゃぱぱ

(俺は辞表を出した)

たっつん

ほんとに辞めるんか?

じゃぱぱ

はい

じゃぱぱ

ありがとうたっつん

たっつん

わかっとけよ

たっつん

お前のことはこの11人が絶対に忘れない

たっつん

ってことをよ

じゃぱぱ

ありがとう

じゃぱぱ

じゃあね

たっつん

おう

じゃぱぱ

(俺は会社から出た)

えと

ねぇたっつん

たっつん

なんや

ゆあん

あれで良かったのか?

たっつん

ええんやあいつは

たっつん

のあさんがいない世界だと心から笑うこと

たっつん

それが減ってしまうんや

たっつん

ならあいつが心から笑える選択をさせてあげる

たっつん

背中を押してあげるのが親友や

えと

じゃっぴ自殺するよあれ絶対

たっつん

そんなもんわかっとる

たっつん

だからや

たっつん

じゃぱぱ今までありがとな

じゃぱぱ

のあさん来たよ

のあ

ほんとにいいのですか?

じゃぱぱ

いいよ俺は君といたいから

のあ

わかりました

じゃぱぱ

ありがとうみんな

じゃぱぱ

ありがとうのあさん

のあ

はい

じゃぱぱ

(そう言って俺は崖から落ちた)

じゃぱぱ

ここは天国かな?

のあ

はい

じゃぱぱ

のあさん

のあ

じゃぱぱさん

じゃぱぱ

これからもずっと一緒にいようね

のあ

はい愛してます

数年後

たっつん

はぁ俺ももう会社辞めたしいよいよ歳だな

たっつん

ゆあんくんとかるなとか若い子たちが頑張ってるし

たっつん

いいかな

ねぇじゃぱくん こっち来て

たっつん

え?

じゃぱくん

待ってよノアちゃん

のあちゃん

早く早く

じゃぱくん

待ってよ

のあちゃん

捕まった

じゃぱくん

じゃあお願い聞いて

のあちゃん

なぁに?

じゃぱくん

大人になったら

じゃぱくん

僕と結婚してください

のあちゃん

はい

のあちゃん

お願いします

たっつん

お前ら幸せやな

からぴちの短編集

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

55

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚