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5 - 第5話「大花友人・前編」

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2024年12月28日

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第5話 「大花友人・前編」

らむね

「ふんふふ〜ん」

らむね

「今日は誰も来ないのかな〜」

らむね

「帰る準備しちゃおっと」

友人

「あの!!」

らむね

「うわっ?!」

らむね

「な、何…?お客さんですか…」

友人

「ちょっと違うっす!」

らむね

「えぇ……」

友人

「じ、実はっすね……」

友人

「俺、『悩み解決部』に入部したいんっすよ!」

友人

俺はそこまで言い終えるとこの人の反応を待った。

友人

この部活の噂を聞いてからずっと入ってみたいと思っていた。

友人

何か最近この高校では色んなことが起きてるから、少しでもみんなの役に立ちたいんだ。

らむね

「にゅ、入部……?」

らむね

「悪いけど、受け付けてないんだ……」

友人

「そこを何とか!!!!」

らむね

「えぇ!?」

友人

もちろん驚かれている。お互い初対面なのに俺は我儘を言って、しかも土下座している。

らむね

「ま、待ってよぅ…とりあえず顔上げて?」

友人

「はいっす」

らむね

「え、えーと…椅子座って」

友人

「うす」

友人

俺は176cmあるのに対してこの人は小さい。160いってんのかな。もしかしたら歳下?敬語で言ったのミスったかも。

らむね

「ええっと…まず名前とかクラスとかを…」

友人

「2年4組、大花友人っす。」

らむね

「へ、へぇ。今は無部?」

友人

「はいっす。でも前は野球やってました。」

らむね

「動機は?」

友人

「ほら、最近この学校色々起きてるじゃないっすか。人亡くなったり、1年のどっかのクラスがやばくなったり。そういうの、無くしたくて。」

らむね

「そうなんだ〜」

らむね

「でもさ、それこの部で解決出来ることなのかなー…」

友人

「結構ムリ言ってるのは承知の上っす。でも、やっぱり平和な高校生活を送りたいんで。」

らむね

「そっか〜」

らむね

コイツは絶対ダメだ。入れたらすぐ俺が殺すことになるかもしれない。

らむね

「ん〜、理由は分かったけどやっぱりお断りさせてもらうかなぁ…」

友人

「なんでなんすか!?」

らむね

「えぇ…」

友人

「俺が入ったら活動範囲広がるかもしれないっすよ!!」

らむね

「!」

らむね

活動範囲が広くなる…。それはメリットだな。じゃあ、コイツを上手く利用すれば入部は許せるかもしれない。

らむね

「……確かに、それはいいかもね」

友人

「っすよね!!!!」

友人

俺は犬が喜んだみたいに顔をぱあっと明るくする。

友人

もしかしたら入れるのではないか…!!

らむね

「……でも、ちょっと考えさせて欲しいかな。」

友人

「えっ。どれくらいすか?」

らむね

「1週間。これでいい?」

友人

「はいっす。」

らむね

「はい、じゃあ1週間後ね〜」

友人

「はいっす!!!」

友人

「あ」

友人

教室を出てから思い出した。

友人

『悩み解決部』を見つけるまでに相当時間がかかったことを。

友人

あの教室もしっかり探し回ったのに見つからなかった。

友人

でも、今日行ったら見つかった。しかも内装まで違った。

友人

1週間後に行って、また見つけられるのだろうか?

友人

一瞬にして不安が頭を駆け巡る。

友人

「LINEぐらい聞いとけばよかったかな…」

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