この作品はいかがでしたか?
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コメント
11件
はあくです 社長さんめっちゃ優しいじゃないですか!! ふぁんの事も納得できるとこいっぱいでした!
全然駄作なんかじゃないです!! いつも楽しく読ませてもらってます!!!主様の作品ほんとに大好きです!!!!!!!!!!!!!!!
完全に駄作じゃなくて神作の間違いですね!!応援してます!!主様のストーリーめっちゃ好きです🥹💗
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
LAN
いるま
いるま
LAN
LAN
いるま
LAN
LAN
いるま
いるま
LAN
LAN
いるま
※いるま小学校低学年時
俺の家は元々…凄く厳しい家庭だった
いるま 母
いるま 母
いるま
いるま
いるま
いるま 母
いるま 母
いるま
いるま
いるま
いるま 父
いるま 父
いるま 母
いるま 母
俺の家で厳しいのは…母さんだけだった
いるま 母
いるま 父
いるま 母
いるま 母
いるま 母
いるま 父
家の両親はいつでも喧嘩ばかりだった
話し始めては喧嘩して… 話し始めては喧嘩して…
毎日その繰り返し
いるま
いるま 父
いるま
いるま
いるま 父
いるま 父
そんな中でも父さんは俺に優しくしてくれた
自分も辛いだろうに
いるま
いるま 父
いるま
いるま
1度だけ…そう言ったことがあった
いるま 父
いるま
いるま 父
いるま
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
父さんはそう言って泣き出した
やっぱり自分も辛いみたいで
なのに俺を気遣ってくれて
物凄く嬉しかった
父さんだけが…俺の「親」だった
あんな事があってからと言うもの…
母さんと父さんの仲はより一層険悪になってしまった
それでも…父さんは「離婚」という手を使おうとはしなかった
やっぱり、小学生と言う幼い頃に母親を失う俺を気の毒に思い、気遣ってくれたんだろう
でも…はっきり言ってしまえば その気遣いは俺にとって地獄と感じるだけだった
いっそ、母さんを×そうと企んだこともあった
だけど…父さんに迷惑かけたくなくて…我慢した
だけど
父さんも俺も人間だから
必ず限界が訪れる
小学校高学年時
事件が起こった日
俺は部屋で大人しく勉強していた時だった
いるま
いるま 母
いるま
急にリビングの方から母さんの怒鳴り声が聞こえた
何処からか湧いてくる好奇心を抑えきれず、俺はリビングを覗きに行っていた
いるま
いるま
いるま 母
いるま 母
いるま 母
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
いるま 父
見えたのは…
今まで積み重ねてきた父さんの我慢が
爆発した瞬間だった
どうやら、母さんが他の男と不倫していたらしい
それに耐えられなかった父さんが母さんに怒鳴っていた
いるま 父
その言葉を聞いた途端
俺の脳内は真っ白になった
「離婚」
その言葉は俺を凍てつかせた
そして理解が追いついてきた時
最初に思ったことは 「父さん」「母さん」
どちらでもなかった
「俺はどうなるの?」
それだけだった
こんな時までも自分優先なのは最低だ
だけど…1番の不安はそれだった
いるま
いるま 父
いるま 父
いるま 母
母さんの口調は段々ヒステリックになって行く
いるま 母
いるま 母
図星でただ暴れるしか道はなかったんだろう
ヒステリックになった母さんは、キッチンから
包丁を取り出し
一瞬の内に父さんを刺した
何が何だか分からなかった
「何が起きたの?」
「何をしたの?」
「父さん?」
「母さん?」
頭の中にポンッポンッと浮き出てくる言葉
それらを見ている内に母さんは俺の元へ近寄ってきた
いるま 母
少し震えた声で話しかけてくる
今まで母さんの口から出てきたことのなかった言葉が今では滑り出てくるかのように聞こえる
それがたまらなく気持ち悪い
いるま 母
いるま 母
いるま 母
いるま
いるま 母
いるま 母
いるま
いるま
いるま
俺は一目散に家を出た
迷うことなく
凄く走った
沢山走った
そして家から物凄い距離のある公園に来た
ここにしか居場所はなかった
少し肌寒い中
たった1人
小さな公園で蹲っていた
いるま
いるま
?
いるま
?
そこで誰かに話しかけられた
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
いるま
いるま
社長さん
いるま
いるま
社長さん
いるま
社長さん
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
いるま
お金もなければ行く宛てもない
俺は既に生き詰まっていた
そんな時に救いの手を差し伸べてくれたのがあの人だった
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
いるま
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
いるま
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
そう告げられた時はびっくりした
ずっと雑用の仕事を任されると思っていた
力がない俺でも…雑用ってできるのかな?とか考えてたんだ…
急に「アイドルとしてデビューして欲しい」だなんて…尚更出来る気がしない
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
いるま
いるま
いるま
社長さん
いるま
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
社長にそう言われたら…何も言い返せなかった
そのまま社長に押し切られ、俺はアイドルとしてデビューすることになってしまった
衣食住が提供される事も… 社長が「仮の親」として親権を持ってくれる事も…感謝してないわけじゃない
だけど…アイドルなんて言う未知の世界には簡単に足を踏み入れることは出来なかった
不安で1杯だった
いくらアイドルと言えど、学校は普通に通える事を知って、少し安心した
どれだけアイドル活動が忙しくても… 多少の学力を付けておけば将来も少しは安心だ
「もしアイドルとして失敗したら?」
その不安を消し去るためにも…学校は必要不可欠なんだ
そして迎えたデビュー当日
相方は勿論暇72
本当はオーディションするつもりだったけど…俺と同じく人に心を開きにくいってことで相方になった
最初はめっちゃ気まずいし… 何話せばいいかなんてわかんなかったけど…
今では兄弟かのようになかよしこよしだ
社長さん
社長さん
いるま
暇72
社長さん
社長さん
社長さん
いるま
暇72
社長さん
ピロンッ
社長さん
社長さん
社長さん
社長さん
社長の活き活きとした口調から始まる 自己紹介動画
2人(いるなつ
社長さん
社長さん
暇72
なつのやる気のない無力感が溢れる自己紹介が始まった途端緊張が走り始める
暇72
暇72
暇72
暇72
暇72
社長さん
社長さん
いるま
いるま
いるま
いるま
いるま
社長さん
俺の自己紹介が終わった途端 緊張の紐が解ける
スタッフ
スタッフ
そしてその日の撮影は終了
自己紹介の時にあったように、俺のキャラは元の性格と正反対な「塩対応キャラ」
俺やなつの表情管理が苦手と言う短所を活動のキャラに変えた社長はやっぱすげぇって思う
そして何日か経って
いるま
暇72
暇72
いるま
暇72
いるま
暇72
いるま
暇72
いるま
暇72
暇72
いるま
暇72
暇72
いるま
暇72
社長さん
社長さん
暇72
暇72
暇72
いるま
デビュー当時は中一位だった
今まで…母さんには虐待されて 父さんは余裕がなくて
祖父母はいねぇし、近所の人には厄介払いされるし、学校に友達はいねぇし…
はっきり言って地獄
そんな幼稚園、小学校生活を歩んできた俺には…
こんなに沢山に人に見てもらえて… 応援されてるって感じて…
これ以上幸せなことは無かった
いるま
動画の伸びを見ているうちに
ふと、コメントに目がいった
何件ものコメント
この動画を見てくれた人からのメッセージ
俺は直ぐにコメント欄を開いた
下へ下へとスクロールしていくと、どんどんどんとん応援コメントが見えてくる
こんなに応援されてるんだ…
そう思って…
やっと
生きる意味がわかった気がしてた
下へ
また下へ
何回も何回もスクロールしていくうちに、あるコメントに行き着いた
「グループか…また新しいの出たんだ」
最初から少し上から目線にも取れるコメント
見ない方がいいのは何となく勘づいていた
その筈なのに
好奇心からなのか、誠心誠意受け止めるという意気込みからなのか
俺は知らぬ間にそのコメントを読み始めていた
「新しいグループでるのはいいけどさ…どれもパクリばっか」
「これもパクリ?www」
明らかに否定して、馬鹿にしてきているコメント
これには流石にイラついた
「グループの紫の方」
「殆ど『特にねぇ』ってさ…やる気あんのかよ」
「それで天下取るとか、頂上行くとか…」
「どんだけ自分に自信あんの?w」
「自意識過剰!」
「意味わからんわー」
「絶対売れないグループ第1位👑」
「おつー」
「塩対応とかオワコンだよ?w」
「脳みそ遅れてんじゃねーのw」
「推したくね…推せねーw」
「塩対応キャラ演じてばっかだと嫌われるよ〜?www」
下へスクロールしていく度悪化していくコメント欄
悪化の原因は大量のアンチコメント
アンチコメントは俺へだけには留まらず、暇72へのアンチコメントも大量だった
何件か、何十件かの問題じゃない
何百件、何千件…
いや、
数え切れないほどだった
だけど…不思議と怒りは湧いてこなかった
その理由は簡単
全部事実なんだ
そう考える度に虚しくなる
なつや社長に報告しようかとも迷った
だけどやめた
なつはそもそもがメンタル強くねぇし…なによりわざわざ見せて傷つけるのも何だ
その日はそこにあった大半のなつへのコメントを消して俺は練習に戻った
俺達はデビュー当時から毎日のように踊ってみた、歌ってみたを上げるようにしていた
それがノルマだった
だけど
動画1本、1本と上げていくうちにアンチコメントの量は増えていく
そして事件が起こる
暇72
いるま
いるま
暇72
なつが見せてくれたスマホの画面には
「つい最近アイドルとして爆発的な人気を持ったグループの紫担当いるま ファンの女性と繋がり疑惑」
そう記事に書いてあった
いるま
思わず声が漏れる
それも仕方の無いはずだ
事実無根の噂が飛び交っているのだから
人間不信で、コミュ障な俺が?
しかも母さんの1連からずっと苦手な女と?
繋がり?
恋心すら…感情すらも忘れたのに?
しかも、ファンはそれを信じて噂を垂れ流している
そして俺はSNSに投稿した
「炎上の件について」
「今回の騒動は全くの事実無根です」
「証拠として上げられている写真は偽造です」
「くれぐれも信じないようお願い致します」
「私、いるまは人間不信であり、コミュニケーション障害を患っております」
「そのため、今回の『繋がり疑惑』を起こせるわけもありません」
「そしてこれからの活動については、 続けていく方針です」
「これからも何卒宜しくお願い致します」
そうSNSに上げた
だけど…信じてくれたのは極1部の人だけだった
他は繋がり疑惑の方を信じて、俺の声なんて聞いてもくれなかった
そして俺はそこで悟った
あー…これは…
「ファンって所詮そんな物なんだ」
自分の推すべき人でなく、証拠もない噂の方を信じるのだから…当たり前だ
警察とかにも調べてもらって、その騒動は静まったから良かったけど
あのまま活動終了になっていたらどれだけの人に迷惑かける事になるんだろう…
それだけが不安だった
だけど、社長やスタッフの人、なつの協力のおかげで静められたんだ
だけどそれから…先輩達からの見る目が変わった
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩
先輩達の俺を見る目は白く、俺は孤立していたようなものだった
それからはもう…ファンなんて信じらんなくてずっと無理矢理限界迄キャラ作って…
精神的にもキツかった
でもそんな辛い時
奇跡と出会いがあった
LAN
マネージャーになるって聞いた時は 「最悪」って思った
迷惑のかからないように他の先輩とか、知り合いとかとも…ましてやなつとも事務所を離れてストレスが溜まってきてるのに
俺が嫌いな女が入ってきたりなんかしたら爆発しそうだ
そんなこんなで初日は話してないけど…
少しでも可愛いって思っちまう自分がいた
LANのニコニコ笑う顔が…次第に「可愛い」とか、「守りたい」って思うようになってきてた
これが長年失くしてた「恋心」だって知るのにはすごい時間がかかっちまったけど…
それでも…LANは…
この白黒の世界に塗れてた最低な俺をカラフルで暖かい色で色付けてくれたんだ
それから俺は変わった
以前より笑う回数が増えた
幸せって思う回数が増えた
今では…アンチコメントなんか気にならないくらい…
幸せだ
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主
主