ザシュッ
星宮
斬られた
避けたが間に合わなかった
でも傷はそこまで深くはない
カナエ
師範が私の名前を呼んだ時、声がした
童磨
童磨
カナエ
童磨
星宮
上弦の鬼だ
初めての上弦と遭遇
師範の足を引っ張らないようにしないと…
そう思い、日輪刀を持ち直して鬼と向き合った瞬間
私は師範に抱えられて何処かの空き家に入っていた
星宮
カナエ
カナエ
そう言われた瞬間、私は直感だが無理だと思った
上弦の鬼は少なくとも柱三人分の力に匹敵する
柱一人では勝ち目なんてない
星宮
カナエ
『千夜も一緒に戦います』そう言おうとしたら遮られてしまった
カナエ
カナエ
それは師範だって同じじゃないですか
カナエ
星宮
カナエ
そう言って師範は立ち上がった
星宮
この会話で最後になると思ってしまった
星宮
カナエ
私はぼろぼろと涙を零しながら師範にしがみつく
カナエ
その言葉を私は遮った
星宮
星宮
星宮
カナエ
師範は私に向き合って座った
カナエ
カナエ
カナエ
カナエ
カナエ
星宮
星宮
カナエ
カナエ
カナエ
カナエ
星宮
姉さんだって、素敵な人と出会って欲しい
幸せな生活を送ってよ
私がその分強くなって、姉さんを守るから
カナエ
星宮
話し合いが終わる頃には姉さんも涙を流していた
カナエ
カナエ
星宮
星宮
『だから、行かないで』
姉さんの手刀により その言葉も言えぬまま私は気絶してしまった
そして、目が覚めると戦いは終わっていて____
しのぶ
涙を流しながら話すしのぶ姉さんの話を聞いた
星宮
星宮
もしあの時応援を呼びに行っていたら…
あの時ちゃんと姉さんの言うことを聞いていたら…
考えても無駄なことがぐるぐると頭を悩ませる
しのぶ
それを察してか、しのぶ姉さんは私を抱きしめた
しのぶ
しのぶ
しのぶ
星宮
私たちは抱き合ったまましばらく泣いていた
ー二ヶ月後ー
そうは言ってもやっぱりまだ本調子にはなれなかった
あれからのしのぶ姉さんは蟲柱となって活躍している
カナヲと私はしのぶ姉さんの継子となった
カナヲも鬼殺隊として活躍している
それに比べて私はどうだ
姉さんを失った悲しみから立ち直れず
任務を真面に出来ていないじゃないか
それに加え精神的に病んでしまい、体の不調が多くなった
星宮
死にたい、消えたい
あの時もっとしっかりしていれば…
姉さんの仇を打ちたい
そういう感情がいつもごちゃ混ぜになっている
今日もそうやって考えていたある日のこと
しのぶ
星宮
師範が私の元へやってきた
しのぶ
星宮
星宮
師範は笑うようになった
いつもどんな時も変わらずニコニコと笑い続けている
そして、鬼を哀れむようになった
姉さんが好きだと言ってくれた笑顔を絶やさず
姉さんの意思を継いでいる
私にはそう感じた
ーー ーー
星宮
星宮
産屋敷
産屋敷
星宮
産屋敷
星宮
星宮
挨拶ってこれで合ってるかな…
変なことをしでかしたら頸が飛びそうで怖い
産屋敷
産屋敷
産屋敷
星宮
産屋敷
星宮
言われている意味があまり理解出来なかった
産屋敷
産屋敷
星宮
頭が悪いとお館様にまで気を遣わせてしまうんだな
産屋敷
星宮
産屋敷
お館様何でも知ってるなぁ…
産屋敷
産屋敷
産屋敷
産屋敷
産屋敷
星宮
産屋敷
星宮
姉さんの仇を打ちたい
でも、こんなに弱く足でまといになる私が出来るのか?
幸せに過ごしたい
鬼舞辻が死んでいないのに?
…
幸せになりたいなら鬼を滅ぼせ
弱くて足でまといになってしまうなら
強くなる努力をしろ
師範と約束したじゃないか
姉さんの仇を打つんだ
この手で彼奴を殺す
星宮
星宮
星宮
星宮
産屋敷
産屋敷
星宮
お館様との会話はこれで終わった
蝶屋敷に帰るとアオイに応援された
そして師範とカナヲからは、『必ず倒そう』と話した
ー
私はその日から猛特訓をした
肺活量、呼吸の使い方
それだけじゃない
言葉遣いや仕草もそうだ
言葉遣いを直してくれるなんてことは考えるな
師範や皆を心配させないようにしろ
自分を強く見せろ
その為に一人称まで変えた
本当の自分を愛してくれる人なんて考えない
ただ姉さんの仇を打つことだけを考えて過ごす
そんな日々を過ごしていた
これが『私の過去』だ
ーー もしかすると ちょいちょい訂正入るかもしれないです…💦 長くてすみません🙇♀️
コメント
18件
ちよちゃんドウマは死ぬから^^
よしッ!! 童磨、千夜ちゃんを悲しませたこと、タヒんで償え^^ 主さん!千夜ちゃん!安心してください、もう元凶はいません!!^^