なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
ないこ
ピンク色で包まれた部屋にタイピング音が鳴り響く
ないこ
ないこ
数時間ほどパソコンとにらめっこ状態だったせいで身体がバキバキになっている
一息付くように溜息を溢し伸びをする
ないこ
こういうのも訳がありことの発端は1ヶ月前
初兎ちゃんの事故に関係している
大幡 飛翔
社長の突然の告発で社内はざわついた
大幡 飛翔
この人は轢逃げ事件を起こした"大幡 翔"の父親らしい
何度も事件を起こしたため彼はついに刑務所へ入ることになった
そのため諸々の手続きや事情聴取なども相まっての休暇だ
大幡 飛翔
大幡 飛翔
深々と頭を下げる社長に同情してしまう自分がいた
事件後、社長は俺たち全員に謝罪文を送ってくれた
ないこ
ポスンとベッドに寝転び手紙を開く
ないこ
りうらへのいじめ 逆恨みからの事故
正直あんなやつが会心出来るなんて思ってない
でもこんなことが続いた以上そう願うのは普通だ
ないこ
ないこ
寝転んだ自分の顔の上に手紙を乗せた
アイマスクのように視界を黒く染めたそれは俺を眠りえと導いた
ないこ
ないこ
山のようにとは言わないがディスクに広がる書類に音を上げたくなる
なぜこんなに書類があるのか、それは上司らしき人に容量が良いからと
ないこ
ないこ
いつも真面目に活動も仕事も頑張ってくれている彼が頭に過ぎった
これも1ヶ月くらい前、頑張りすぎた結果体調を崩した
ないこ
こんなこと言ったら「お前もな」と言われてしまいそうだからやめておこう
ないこ
無理をしないのは勿論だが現状この書類を片付けないといれいすとしての活動に支障をきたす
俺はまたパソコンに向き合った
ないこ
あれから約12時間はたっている丑三つ時
真暗闇をフラフラと歩いていた
ないこ
ないこ
これは訴えるべきことなのか? 嫌そうだろう!
自問自答を繰り返してようやく家が見えてきた頃
問題の女上司からの電話が鳴った
ないこ
女上司
女上司
女上司
ないこ
女上司
ないこ
ないこ
女上司
女上司
ないこ
ないこ
ないこ
ないこ
スマホの画面に映された時刻に溜息をついた
ないこ
前原 仁哉
女上司
ないこ
ないこ
女上司
前原 仁哉
前原 仁哉
女上司
ないこ
ないこ
前原 仁哉
前原 仁哉
女上司
ないこ
ないこ
上司の無茶振りに何とか耐え廊下を力無く歩いていた
ないこ
俺の横には俺を巻き込みやがった女上司がニコニコしながら歩いている
女上司
ないこ
ないこ
女上司
ないこ
またか、少し呆れて控えめに返事をした
その時に見た女上司の顔が恐ろしく見えたのはこの後起こることを察知してのことだったのかもしれない
女上司
危険信号なんて遅かった
ドンと突き飛ばされた先は階段で俺の身体は呆気なく下へと落ちていった
ニヤニヤと満足げに笑う上司の顔は"あいつ"に似ている気がした
なぁな
なぁな
なぁな
なぁな
コメント
2件
続き楽しみです!
続き楽しみにしてます! 続き気になる...