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前回からのあらすじ

街を出るのにそう時間はかからなかった

まだ小さかった僕は周りに一緒にいてくれる人がいないこの雰囲気を知らなかった

ずっと友達がいたから

関わってくれる人がいたから

ピクト・ガウラ

隣町に来たはいいけどこの後どうしようかな…

リーズ・スノードロップ

ピクト・ガウラ

ん、

ピクト・ガウラ

こっち見てる

ピクト・ガウラ

あの子、どうしたのかな

リーズ・スノードロップ

《縺ゅ>縺、菴ソ縺医k》

ピクト・ガウラ

え、

ピクト・ガウラ

(何…言ってるんだ…?

ピクト・ガウラ

怖い

走ってその場から逃げる

リーズ・スノードロップ

あれ

リーズ・スノードロップ

行っちゃった

リーズ・スノードロップ

残念

ピクト・ガウラ

はあ、はあ…

ピクト・ガウラ

なんで…

ピクト・ガウラ

どうしてこうなったんだよ……

《待って…ここら辺…トイレないん!?》

《人生が終わるんだやが!!》

ピクト・ガウラ

(え、人生終わりそうなやつ近くにいるやん

ピクト・ガウラ

どこ…

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

見るからにあいつだな

ピクト・ガウラ

でも、僕もここら辺のこと知ってるわけじゃないし…

ピクト・ガウラ

あ、

ピクト・ガウラ

そう言えばさっき公園見かけたな…

ピクト・ガウラ

もしかしたら公衆トイレあるかも…

ピクト・ガウラ

あの、

なんや

今急いでるんや

ピクト・ガウラ

トイレ…ならもしかしたらあそこの角曲がったとこに公園のがあるかもしれません

え、マジ!

ありがと!

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

(役に立てたのかな…

あとで結局なんで分かったんだって我に帰られたら困るから僕はその場をすぐ離れた

そして次の日

あ!

また会ってしまった

昨日の先輩じゃないですか!

本当に!昨日教えてくれてなかったら絶対終わってたわ〜僕〜

ピクト・ガウラ

ウツ・ムスカリア

あ、僕ウツ・ムスカリアです!

ウツ・ムスカリア

もしかしてなんだけどさ!

ウツ・ムスカリア

君って人の思ってることがわかったりする能力なの?

ピクト・ガウラ

…!

ピクト・ガウラ

そ、

ピクト・ガウラ

そうです

あぁ、こいつも僕をキモイ奴だと思うんだろうな

ウツ・ムスカリア

すっごい…!!

ピクト・ガウラ

…え

ピクト・ガウラ

すごい…?

ウツ・ムスカリア

いや!

ウツ・ムスカリア

凄いに決まってんじゃないですか!

ウツ・ムスカリア

心理戦は絶対勝てるじゃん!

ウツ・ムスカリア

テストの時とか〜?

ウツ・ムスカリア

頭いい奴のこと見てやればいい成績間違いないで!

ピクト・ガウラ

ウツ・ムスカリア

いや〜

ウツ・ムスカリア

君の能力は凄いねぇ!

ウツ・ムスカリア

僕もそんな能力が良かったな〜

ピクト・ガウラ

…なんですか、

ウツ・ムスカリア

ピクト・ガウラ

なんなんだよ…!

ピクト・ガウラ

勝手にペラペラ話しまくったと思えば

ピクト・ガウラ

能力の話持ち込みやがって…

ピクト・ガウラ

それに、

ピクト・ガウラ

この能力を褒めやがってさ…

ピクト・ガウラ

急に友達みたいに接してきやがってさ…!

ウツ・ムスカリア

っ…!

ピクト・ガウラ

どうせ結局捨てるくせにさ

ピクト・ガウラ

俺だって、

ピクト・ガウラ

俺だって出来たらお前と能力交換したいよ

ピクト・ガウラ

この能力のせいで…

ピクト・ガウラ

友達も失ったのにさぁ…

何も知らないくせに

僕はその場にいるのが苦しくなって、腹が立って、逃げた

ウツ・ムスカリア

あ…!

ウツ・ムスカリア

君!

ピクト・ガウラ

なんなんだよ

ピクト・ガウラ

なんなんだよあいつ

あの場から離れていった途端雨が降り始めた

帰る家も、今は遠い

帰りたくない

そして、何より、今はあのウツって奴に会いたくなかった

そして辿り着いたのは、この街の景色がよく見える丘の上の大きな木の下

雨宿りにもなるし、ここはなかなか誰も来ない

ピクト・ガウラ

濡れたから少し、寒いな…

夜になりかけている街は家から漏れ出す光で溢れていた

ピクト・ガウラ

綺麗だな…

ピクト・ガウラ

ここの景色

ウツ・ムスカリア

分かるわ〜

ピクト・ガウラ

!?

ピクト・ガウラ

え、

ピクト・ガウラ

な、なんで…

後ろを覗けばずぶ濡れになったそいつが居た

ピクト・ガウラ

なんで

僕を追いかけてそんなずぶ濡れになって…

しかも…こいつ、、服に土が…

ピクト・ガウラ

(もしかして…転んだ?

転んでまで僕を?

ピクト・ガウラ

なんで

ピクト・ガウラ

なんでそんな

ウツ・ムスカリア

僕が悪かった…

ピクト・ガウラ

…は?

ウツ・ムスカリア

さっきは、ごめん

ウツ・ムスカリア

君が、能力のことでそんなに悩んでるなんて知らなくて…

ピクト・ガウラ

(そりゃあ知ってるわけないじゃん…初対面で

ピクト・ガウラ

(お前悪くないじゃん…

ウツ・ムスカリア

でもさ、それなんに僕が困ってると思って能力使ってくれたんやろ?

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

違う…

ピクト・ガウラ

勝手に能力が出てきただけで…

ピクト・ガウラ

僕は…

ウツ・ムスカリア

そうだったとしても、

ウツ・ムスカリア

僕が困ってるって分かってすぐ

ウツ・ムスカリア

僕を助けようと思ったんやろ?

ピクト・ガウラ

…!

ウツ・ムスカリア

性格いい奴しかそんな風に思考は動かへんよ

ウツ・ムスカリア

人を助けられるってかっこええな

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

どうして…どうしてそこまで僕に優しくしてくれるの…

ウツ・ムスカリア

いい奴だなって思って、

ウツ・ムスカリア

なんか見逃したくなかった

ピクト・ガウラ

…友達は、みんな僕を見捨てたんだ…

ピクト・ガウラ

もう

ピクト・ガウラ

僕には…友達は作れないよ…

ウツ・ムスカリア

じゃあ、僕はお前の親友だ

ピクト・ガウラ

…え?

ウツ・ムスカリア

友達なんて所詮人見知りやろ

ウツ・ムスカリア

僕はお前の真の友達になってやるよ!

ウツ・ムスカリア

絶対見捨てないで?

ウツ・ムスカリア

もし見捨てたりすることがあったら引っ叩いてでも正気に戻してや

ピクト・ガウラ

…本当に?

ウツ・ムスカリア

嘘は僕嫌いなんや

ピクト・ガウラ

ありがとう…

ピクト・ガウラ

これからよろしく…

ウツ・ムスカリア

騙しは好きやけどな

ピクト・ガウラ

…前言撤回

ウツ・ムスカリア

嘘嘘嘘…!!…ではない!

ウツ・ムスカリア

へ〜隣町に住んでるんか

ウツ・ムスカリア

ま、今日は遅いし僕の家止まっていきな

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

いいの?

ウツ・ムスカリア

ええで〜

ウツ・ムスカリア

実は母様が今日居ないから凄くラッキーな日なんや〜

ピクト・ガウラ

そうなんだ

ウツ・ムスカリア

あ〜そう言えばだけど

ウツ・ムスカリア

名前なんて言うん?

ピクト・ガウラ

ピクト・ガウラ

そう言えば言ってない…

ピクト・ガウラ

僕、ピクト・ガウラです

ウツ・ムスカリア

ピクトか〜

ウツ・ムスカリア

じゃ、ピク兄よろしく〜

ウツ・ムスカリア

親友同士気軽に行こうな!

ついちょっと前は地獄に堕ちたかのような気持ちだったのに

この瞬間、暖かいそれが僕を包んで持ち上げてくれた

ピクト・ガウラ

…ありがと

ピクト・ガウラ

ウツ君

この先not本編〜

えっと

なんかあったっけ

あ、

リーズを心読みした時の意味わからん文字化け

あれは

あいつ、使える

です!

ではここまで173タップありがとです

ばい〜

この作品はいかがでしたか?

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