テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
今日の主
今日の主
syu
kz
今日の主
今日の主
夜の海は静かに息をしていた 月明かりが海の面に溶け 白い光が砂の上を流れていく
その砂浜の上に1人の少年がいた 黒いマント、萌え袖の黒い上着 裸足の足先が冷たい波に触れている
syuはその姿を少し離れたところから見ていた風になびく髪 月を見上げる横顔
syu
胸の奥がふっと熱くなる けれど、その直後に
"自分はもう人間じゃない"
という感覚が胸を刺した
話しかけてもどうせ届かない 誰にも見えない、誰にも聞こえない 何日もそうだった
けれど、その夜の彼は なぜか止まれなかった
syu
思わず声が漏れた 風に乗って、波の音に消える
syu
そうやって俯こうとしたそのときー
kz
shuは顔を上げた 少年がこちらを見ていた まっすぐに、確かに
syu
syu
kz
kzは当たり前のように 首を少しかしげた
kz
shuは一瞬、息を呑んで 次の瞬間、ぱっと笑顔になった
syu
犬みたいに尻尾を振りそうな勢いで 彼は1歩、kzに近づいた
kzは少し驚いて後ずさるが 彼の笑顔を見て、ふっと小さく笑った
syu
kz
kz
syu
syu
照れくさそうに笑うshu 夜の風が二人の間を優しく通り抜けた
それは、
"見えないはずの声が届いた夜"
ふたりの世界が初めて、ひとつに繋がった瞬間だった
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!