胃が痛い
私は今生徒会寮に向かっています
○○
歓迎されてないのに行くとか……自爆行為じゃん……
○○
ん、生徒会寮って…ここか。
ピンポーン
ジェル
もう来たんやな。○○ちゃん
○○
まぁ……自分の荷物が運ばれちゃったんで…
ジェル
なるほどなぁ…。さ、入って入って
○○
おじゃましま〜す。
ジェル
邪魔するなら帰りーや
○○
はーい
ジェル
え?
○○
ん?
ジェル
喉乾いたやろ?飲み物準備するから待っててな〜
○○
ありがとうございます。
生徒会の皆から嫌われてると思ったけどジェルさんは…
違うのかな。
ジェル
お茶しかなくてごめんな。
○○
いえ。
ジェル
……なぁ、○○ちゃん
○○
…?……はい、なんですか?
ジェル
○○ちゃんは本当に生徒会に入って良かったん?
○○
まぁ、退学はしたくありませんし……
ジェル
…なるほどなぁ……何かあったら遠慮なく、俺に頼ってな?
○○
はい
ジェル
あ、後敬語やめてや。俺上下関係とか嫌いやねん。
○○
…いいの?
ジェル
ええよ。
○○
じゃあ、遠慮なく。
○○
私の部屋どこか聞いてもいい?
ジェル
2階の右側の部屋やで。ちなみに隣は俺とるぅちゃん。
○○
教えてくれてありがと。
ジェル
…最後に1つええ?
○○
ん、いいよ。
ジェル
みんな、○○ちゃんに少し強く当たっちゃうこと…沢山あると思うけど…
ジェル
"悪い人"ではないから、そこだけ理解してほしい
○○
……分かってる
正直、何となく分かってた
この前の「僕たちに関わるな」みたいなこと言われたけど
それは自分自身を守る言葉であって、決して私を責めたりしてないことを。
どうして、どうして…
生徒会の皆は…そんな悲しそうな、辛そうな目をするの?
…いつか、救わないと
みんなが、楽しく心から笑える居場所を、作らないと
ジェル
○○ちゃん?
○○
うわっ?!びっくりした…
ジェル
なんか考えとったから…心配になって…
○○
あぁ、私は大丈夫だから!!
○○
この通り元気!
ジェル
それならええんやけど…
○○
それじゃあ、私は自分の部屋に行ってきます!
ジェル
行ってらっしゃい
○○
え〜っと……
確か右側って言ってたよな…
隣がるぅとさんとジェル…くん?…さん?どっちで呼んだらいいんだろ
○○
あ、ここか?
○○
間違ってたら怖いし…ノックしとこ
コンコン
○○
誰も出てこないから合ってるのか…?
○○
ま、入ってみるか
○○
……あ、これ私が気に入ってる本だ…
っていうか…部屋の間取り私の家とそっくりなんだが?
……魔法って便利(2回目)
○○
…疲れたぁ〜!
出来るだけ…生徒会の皆に会いたくないから…ご飯の時間とかずらそうかな
○○
………
○○
日記でも書くか。
大切なことを忘れない為に
○○
……そういえば……校長私の魔法を開花させるとか言ってたな…
○○
使えるようになったら便利だろうなぁ…
○○
…魔法の本でも読んで少しでも知識付けとこ
正直、怖かった
ジェル
お茶しかなくてごめんな
女なんて、俺たちの顔や、魔法しか見ない奴ばっかりだったから
でも、○○ちゃんは__
他の女と違ったんだ
ジェル
○○ちゃんは本当に生徒会に入って良かったん?
○○
まぁ、退学はしたくありませんし…
その言葉に、嘘…偽りがなかったから。
魔法で少しのことなら嘘か、ほんとか分かる俺にとって
○○ちゃんは、唯一の"希望"だった
○○ちゃんなら、生徒会のみんなを救ってくれるかもしれない。
勿論、俺も___。
でも、今の関係が壊れるのも…俺にとっては怖くて
ほんま、俺って弱いなぁ…
なぁ、○○ちゃん
どうか皆を…
救って______。