とある魔法使い達

あの後、更に1週間が経過。

勉強を詰めて詰めて詰め込み、

分からないところはないくんやまろに頼った。

実技は、筆記に比べればあまりやっていないにしろ、

毎日朝から運動場へ向かった。

そして、

今日。

かつてないほどに備えた、

期末試験の日がやってきた。

自分でも思った、

大それた宣戦布告をしてしまった、と。

いつの間にかクラスは静まり返っていた。

みんなが俺たちの口喧嘩に耳をすませていたらしい。

··········あぁ、

やらかした。

これは·······

死んででも1位取らないといけないやつだ。

試験1日目は筆記だ。

主要教科の筆記問題を解く。

教室で行われる、小学校や中学校の頃と何ら変わらないテスト。

しかし教科は多い。

それを、1日かけて詰め込んで行う。

正直、地獄だ。

現に、最後の教科の頃には、 文字の見すぎで軽いゲシュタルト崩壊が起こっていた。

それでも、何とかやりきりはした。

食堂

·········実技試験。

何とか、頑張りたい。

これで好成績を残せば、ランクUPも現実的だ。

1年でのBランク、

それも充分優秀だとは思う。思うけど、

うちの班の2、3年は全員、

1年時にはAランク以上のランクを保持していたらしい。

··········早く、早く。

ないくん達に追いつかないと。

ﾎﾞｵｵｫｯ

夜の寮外に、明るい炎が浮かんだ。

水滴が額から落ちた。

これで、炎の魔法の練習100回目。

全て、明日へ備えての練習だ。

········、

勝つ。

今度こそ、絶対に。

全ては、

俺を認めてもらう為。

·······俺が、

俺のままで居て大丈夫って、

思えるように。

何か······します！

コンテスト的なやつやります！