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原因不明の意識不明… 意識障害と診断された
森川 律月
蒼大！
桐原 蒼大
律月…
森川 律月
花音ちゃんどうしたん
桐原 蒼大
意識障害だって…
森川 律月
意識戻るんだよな？
桐原 蒼大
…わかんねぇ
森川 美月
戻らなくてもそうちゃんには私がいるじゃない
森川 律月
美月！
桐原 蒼大
律月…そいつどっか連れてけ
森川 美月
そうちゃん
桐原 蒼大
もう帰って…
森川 美月
嫌…
森川 律月
美月…流石にお前言ってること酷過ぎ
森川 美月
この女が私のそうちゃん取るから
ｶﾞｼｯ───
俺は美月の腕を掴んで病室の外に追い出した──
森川 美月
なんで…そうちゃん
桐原 蒼大
お前とは絶交する！じゃあな
病室のドアを閉める───
森川 律月
ごめん、蒼大
桐原 蒼大
お前はいいよ…
一ノ瀬の意識が戻らないまま1週間が経った───
桐原 蒼大
（ 一ノ瀬…目覚ませよ…
森川 律月
蒼大！
桐原 蒼大
律月…
森川 律月
まだ目覚まさないか…
桐原 蒼大
ほんとに医者が言うようにこのまま植物じゃねぇよな…？
森川 律月
…この半年でだいぶ変わったよな
桐原 蒼大
美月に縛られてんのうんざりだった…
森川 律月
美月は俺がなんとかするから
桐原 蒼大
うん…ごめん
森川 律月
蒼大が幸せなら俺はいいから
桐原 蒼大
律月さ…一ノ瀬のこと本気だった？
森川 律月
うん笑
桐原 蒼大
だよな…でも一ノ瀬は…
森川 律月
断ったんだろ？なのになんで？
桐原 蒼大
普通ならさ、振られた相手と同じ部屋に住むとか無理じゃん？
森川 律月
うん笑
その逆も嫌だけどな…
その逆も嫌だけどな…
桐原 蒼大
最初は俺も嫌だった…
鬱陶しいとか思ってたんだけどさ
鬱陶しいとか思ってたんだけどさ
森川 律月
ならなんで？
桐原 蒼大
俺、飯作らなくていいからって言っておいたんだよ！
森川 律月
うん
桐原 蒼大
でもこいつ毎日俺の分まで作ってくれて冷蔵庫入れて置いてくれんの…
森川 律月
お前手料理弱いもんな笑
桐原 蒼大
うるせぇよ…それもめっちゃうまいしさ
森川 律月
そこに惚れた？
桐原 蒼大
うん///
森川 律月
俺も花音ちゃんの手料理食べてみたい
桐原 蒼大
やだ
森川 律月
嫉妬？笑
桐原 蒼大
もう一週間食べてない…一ノ瀬の手料理
森川 律月
早く目覚ますといいな…
桐原 蒼大
なぁー起きろよ！一ノ瀬！
ベッドで眠ってる一ノ瀬の体を軽く揺すった───
それでも目を覚まさなかった───
更に1週間が過ぎた───
学校帰りに一ノ瀬の病室へと足を運ぶ
一ノ瀬の病室から女の人と三浦が出て来た
三浦 燐子
桐原くん…
一ノ瀬 花蓮
桐原くんって花音の…？
三浦 燐子
彼氏
桐原 蒼大
誰…？
一ノ瀬 花蓮
花音の姉の花蓮です
一ノ瀬 花蓮（いちのせ かれん）
三浦 燐子
花音に連絡付かなくて、私の所に連絡来たから状況話して連れて来たの
桐原 蒼大
そっか…
三浦 燐子
桐原くん毎日来てるんでしょ？
一ノ瀬 花蓮
このまま目を覚まさなかったら
花音のことは忘れてくれていいからね？
花音のことは忘れてくれていいからね？
桐原 蒼大
…え？
一ノ瀬 花蓮
辛いでしょ
桐原 蒼大
……っ
辛い…
その言葉を聞くまで俺は辛いという言葉を忘れていた───
桐原 蒼大
全然…辛くないです
一ノ瀬 花蓮
でも…
桐原 蒼大
一ノ瀬は絶対目を覚ますって信じてるので
認めたくなかった───
一ノ瀬が目を覚まさなかったらなんて 考えたくなかった───
一ノ瀬 花蓮
ありがとう…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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