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ほんとに毎回最高過ぎます…😭 一目惚れって何故か運命だと思ってしまう自分がいますw桃くんにとって赤くんは運命の人だったんですね、ツンデレな赤くんが少しずつ桃くんに心を開いていくのが読んでいて楽しいです🎶 今回も今回とてほんとに最高な作品でした!ありがとうございます!
はみぃちゃん!!!、! 好きだ!!!!!、!
桃赤
僕の帰る場所
君は
もう覚えてないかもしれないけど
俺達は
1度会った事があった
桃
あれは中学一年生で
他校でバトミントンの
練習試合をしていた時のこと
桃
運悪く
途中で足を捻ってしまい
俺はその場に倒れ込んだ。
2年の先輩が
心配そうに覗き込んでくる。
桃
保健室に行くと
養護教諭の先生は居なかった。
桃
早歩きで
出ていく優しい先輩の
背中を見送りながら
俺はぐるりと辺りを見回す....
桃
赤
カーテンに覆われた
ベットに視線をやったとき
カーテンから
顔を覗かせた
赤髪の少年と目があった。
吸い込まれるような
綺麗なオッドアイ。
シミひとつない
透き通った白い肌。
泣いていたのだろうか
目の周りが真っ赤に
腫れ上がっていたけれど
そんな事も気にならないくらい
彼は可愛かった。
彼は俺と同様びっくりしたのか
ササッとカーテンに身を隠す
桃
なんだかほっとけなくて
姿の見えないカーテンの影を
見たまま呟く。
すると小さな影がびくりと震えた。
桃
赤
少しの沈黙の後に
鈴のなるような
小さい声が聞こえた。
赤
赤
赤
赤
赤
彼の呟いた言葉は
あまりにも酷い事で。
の反面
その男子が
彼に夢中になるのも
頷けてしまう自分がいた。
桃
桃
桃
桃
俺が申し訳なさそうに言うと
彼が確かに首を横に振ったのが分かった
赤
赤
そして
俺がここに来た理由が
気になったのか
遠慮がちに聞く。
赤
桃
苦笑して答えると
彼はベットから降り
湿布や氷水を持ってきてくれた。
そして俺の所に
しゃがみこむと
手馴れた手つきで
処置をし始める。
赤
桃
お礼を言うと
彼はこちらを見上げて
天使のような柔らかい笑みで
優しく微笑んだ。
今思えば
その笑顔に俺はやられたのだろうか
桃
先輩がドアを開けた時には
さっきの彼は
もうベットに戻ってしまっていた
カーテンをキツく閉めて
関わりたくない様子。
桃
気づけば
名前も知らないその子の
ことばかり考えるようになって
俺の頭の片隅には
彼が確かに存在していた。
もしも
あの子ともう一度会えるのなら
そう思った俺は
容姿に磨きをかけて。
高校では
随分とモテるようになったし
部活だって頑張るようになった。
でも男嫌いの彼の事だから
なかなか行動にうつせなくて。
機会が無かっただけ
そういいきかせて
そのまま季節は巡っていった。
高校生になって
隣町に遊びに行った時のこと。
とある他校の高校を通りかかって
ふと友達の1人が
顔を興奮気味に声を上げた。
興味はさらさら無かったが
俺も何となく顔を上げて
そちらを向くと
思わず息を飲んだ。
赤
紫
そこには赤髪のあの子が
紫髪の子と
門から楽しそうに
笑って出ていくところだった。
目が離せなかった。
なぜだか分からないけど数年前に会った
彼だと確信して。
そして
友達に付き添いながら
俺は必死であの子を
文化祭という行事を使って
探していた。
赤
迷子になった子に
手を振って微笑む君。
思わず数秒見惚れる。
あの時と
全然変わってない。
桃
気づけば
苦笑する彼の元に
かけだしていて。
赤
口をついて出ただけ。
だから俺は__
桃
赤
映画の集合場所に
現れた君は
少し恥ずかしそうに
人差し指に髪をまきつけて
俺を見上げた。
桃
可愛すぎて
数秒固まっていると
赤は不安そうに俺の服を引っ張る
赤
桃
赤
ポロッと出た俺の言葉に
彼は顔を真っ赤にして
先に行ってしまった。
微笑んで追いつき
彼の小さな手を握る。
赤
更に顔を真っ赤にさせてもなお
そっぽを向いて
振りほどこうとせず
緩く握り返してくれる事か
舞い上がるほど嬉しくて
初めて出会ったあの日は
何故か
俺だけの宝物にしようと決めた。
強がりな彼の弱いところは
俺だけが知っていればいい。
ねぇ、赤。
あの日みたいに
絶対泣かせないからさ
俺の事
好きになって。
下書きがっ....消えて萎えてました.... 今回桃くん視点で書いてみたんですけど 回想シーンこんなに長くなるつもりは.... どうぞ最後までお付き合いください m(_ _)m