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レオン
レオン
レオン
俺はレオン、2年の男子高校生
今日はこれから彼女と会う予定だ
彼女の名前はてまり。
俺にはもったいないくらいの可愛い彼女だ。
てまり
てまり
てまり
てまり
レオン
レオン
てまり
てまり
レオン
てまり
他愛無い会話を繰り返しつつ彼女の学校に向かうことにする。程なくしてついた屋上には1人、てまりが佇んでいる
何を見てたんだ。 俺はてまりにそう聞いた
何を見てたと思う? そう言っていたずらそうにてまりが笑う
答えはね、移り気だけど辛抱強くてそれでいて元気なものよ!
なぞなぞかよ、と思わず笑う。俺は結局答えが分からずに家に帰った。
レオン
レオン
てまり
てまり
てまり
レオン
てまり
レオン
てまり
レオン
てまり
てまり
レオン
今日
レオン
てまり
レオン
レオン
てまり
レオン
てまり
レオン
レオン
てまり
その日は大雨の中帰るのが大変だったことを覚えている
その次の日も、次の次の日も雨は降り続いた
やっと梅雨が明けるようだ。今日は珍しく友人のセリヌンティウスからラインが来た。
セリヌンティウス
レオン
セリヌンティウス
レオン
レオン
セリヌンティウス
セリヌンティウス
セリヌンティウス
セリヌンティウス
レオン
セリヌンティウス
レオン
レオン
セリヌンティウス
レオン
レオン
レオン
レオン
レオン
セリヌンティウス
セリヌンティウス
セリヌンティウス
レオン
レオン
レオン
レオン
セリヌンティウス
セリヌンティウス
レオン
セリヌンティウス
セリヌンティウス
レオン
レオン
レオン
セリヌンティウス
不在着信
セリヌンティウス
セリヌンティウス
レオン
レオン
レオン
レオン
レオン
セリヌンティウス
不在着信
セリヌンティウス
セリヌンティウス
セリヌンティウス
違う
そんなはずない
そんなはずはないのに
昨日はどこで何をした?
その前の日は?
その前の前の日は?
てまりが死んだはずない、だって昨日はラインで会話をしたはずだそう思って震える手でトークを開く
昨日
レオン
レオン
レオン
返信がない
一昨日は?
レオン
レオン
レオン
レオン
ない
ない、ない、ない
てまりからの返信がない
嘘だと思いたくて、思わず電話をかけた
レオン
不在着信
レオン
不在着信
レオン
不在着信
レオン
不在着信
レオン
レオン
レオン
レオン
不在着信
レオン
レオン
不在着信
待て、そうだ、いつも彼女は屋上で俺を待ってくれていたじゃないか、
彼女の学校の屋上に行けば会えるはずだ。間違いない。俺は駆け出した。
「てまり!!!」
彼女はそこに、いた。俺を見つけるとふわりと笑う
「てまり、てまり、よかった、俺、聞いてくれよ、みんながお前の事を死んだって言うんだ」
「おかしいだろ?だってお前は、」
ここにいるのに、と
伸ばした手は空を切る。
「え、」
彼女の姿は無い。きっとあの柵の向こうに行ってしまったのだろう
今まで見ていた彼女の姿が幻だなんて事、とっくのとうに気がついていた。でもそんな事、些細な事だ。きっと、きっと彼女は向こうで俺のことを待ってくれているはずだ。そう、いつもと同じように
俺はフェンスに手をかけた。
手を離し、重力に身を任せると隣にはてまりの姿が見えた。ほらやっぱり!彼女は俺のことを待っていてくれたのだ!
てまり
隣の彼女は俺にそう言った。そういえば梅雨が明けたら一緒に見ようと約束していたのだった
迫り来る世界の中、それは目前に。
降り始めた雨の中、一面に咲くそれはまるでーーー
コメント
1件
事故死…(T ^ T) レオン…。゚(゚´Д`゚)゚。