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いきなり視界が思い切りくらんだ!
身体が下に落ちる感覚とともに脳に凄まじい衝撃が走る!!!
知らない景色!
見たこともない生き物!
数百年前の騎士のような風貌の連中が 馬に乗りながら接近する光景!
耳が長かったり翼が生えてたり!
体がバラバラになりそうだ!!
手足が伸び縮み!
若くなったり歳をとったり!
身体が!
身体が…狂る!
保安官
スンッ…♪
ドンガラガッシャゴォオォン!!!!!
保安官…?
凄まじい音と共にどこかの床に墜落する… それと同時に、身体にな柔らかい布みたいな物が身体に覆い被さっている… 恐ろしい体験だ…
保安官…?
なんという事だろう… あまりにも凄まじい衝撃を受けたせいか… 声まで子どものように聞こえる気がする。
「せ!成功だ!」 「「「おおぉ!!」」」
成功…? 布の外からなにやら無数の人々の声が聞こえて来た。
初老の男?
貫禄ある野太い声の男
陛下…?魔力宰相…!!!???
状況が掴めない… とにかく、この布の中から脱出しなければ。 そうしてジタバタと暴れ回るが、覆いかぶさった布が長すぎるせいか全然外が見えてこない
保安官…?
や…やはり先程の叫びすぎたせいか声がおかしい気がする… 力が上手く入らないから余計なのそうなのかもしれない…!
貫禄ある野太い声の男
私を抱き起こす人間
直後、数名分の金物を纏った足音が こちらに近づき、私の体を起こしながら布を取る。 おかげさまで私も外に顔を出せた!
が…!
オンギャ眩シィ!!!!
今まで暗闇の中にいたせいか布の外が明るいせいで目が眩んでしまう! すると直後、周りにいたもの達からざわめきの声が上がる…
私を抱き起こす人間
子ども…? 一体誰のことを言ってるのか? 徐々に目が慣れてきた… そうして周りを見る…
するとなんということか… 目の前には、銃社会たる19世紀後半の現代にも関わらず… 全身に光沢のかかった鈑金で構成されるフルプレートアーマーに身を包んだ 男が三人がかりで私の体を抱え上げている!!
いや…さすがに今どきそんな格好するのはちょっと…
なんて思ってると、古風な出で立ちの鎧に身を包んだ彼等が明らかに動揺した様子でこちらをのぞきこんでいる。
私を抱き起こす人間
陛下とやら
マクスウェル
「失礼」その一言ともにマクスウェルと呼ばれた先程の初老の声が私の方に手をかざしてきた… なんだ?手を合わせればいいのか? と思ってこちらも手を近づけかけたその時…
ブゥゥゥン…
保安官…?
どうだこの現象! 掌からいきなり青白い光が灯るじゃないか!
どんな原理だ…?! そんな私の疑問を他所にマクスウェルという男は…
マクスウェル
何度もこちらに先程の光をかざしてきては焦った様子で、首を傾げたり…有り得ない、馬鹿な、と口から漏らしている… そのうち、陛下と呼ばれた人物もその様子を後ろの玉座からソワソワしながら顔をのぞかせていた…
陛下とやら
その言葉に落胆した様子で、恐る恐る陛下とやらの方に身体を向ける。
マクスウェル
陛下とやら
マクスウェル
陛下とやら
凄まじく絶句している… あれはショックのあまり無念とか悲しいというの、一周まわって萎えた人間の顔だ… 椅子にもたれ掛かり眉間まで揉み始める始末…… すると今度は、重厚な鎧を着た筋骨隆々の中年の男が近づいてくる。
筋骨隆々の男
マクスウェル
中年の人物がこくりと頷き、私に一言「変なところは触らない」と言ったあと… 布越しに肩や腕、背中や足先を触っていく。
が、その顔色はマクスウェルと同じく優れず… ため息まがいな息を漏らして聞いてくる…
コンウェル
槍や剣だと…? 剣はサーベルを運用している国もあるからまだしも槍なんて振り回すわけないだろ原住民でもあるまいし…! それにこっちは銃火器を愛用している訳でそういう意味では扱いに心当たりは無いので… 首を横に振った。
コンウェル
そうこぼし…顔を手で拭った後またしても奥の陛下に向け首を横に振る…
コンウェル
話を聞いた陛下が…眉間を片手で揉みながら頭の痛そうな顔で口を開いた。
陛下とやら
…先程から一つ気になる事がある、みんな私を見て口々に子ども子どもと連呼していいる理由はなんなんだ? 無論、まだ50にひとつ届かない歳とはいえ少しばかり言い過ぎじゃないか… 見よこの髭…こんな無精ひげ生やしてるオヤジが子どもとかなんの冗談だ。 そうして顎の手触りを確かめようと触った…
ツルン♪ プニン!
どうだこんなにツルツルスベスベ! こぉんな肌してる親父を子ども扱いなんてなんの冗d....
………え!?
なにかの気のせいか…私の肌の様子がおかしい… なんかすごくツルツルしてたような… そんな馬鹿なと思って…もう一回触ってみた
つりゅん♪ぷにゅん♪
おぉぉ…すっごいモチモチしてる…柔らかいまるで小ちゃな子どもぉ…
…
じゃない!!
何だこの肌!?髭の手応えが全くと言っていいほどない! 心なしか顔の骨格まで小さくなってる気がする!
保安官…?
出した声まで幼くなってる気がする! いや幼いどころか…まんま少女みたいな声になってる!!
そんな混乱してる私を他所に、奥にいた陛下とやらが「おっといかん…」と一言、こちらに向かって歩いてきた。
陛下とやら
咳払いの後…私を真っ直ぐ見て告げる。
陛下とやら
保安官…?
陛下とやら
……少女だと!!!
保安官…?
国王ハイネリウス
数秒後、両手で収まる程度の大きさの鏡を持ってきた使用人がこちらに現れ、私の事を移すと…
保安官…
そこに写ってたのは高身長の中年保安官… などとは程遠い幼い少女の姿をした私がいた…
保安官…
完全に想定外の状況だ…! 何度も目を擦り見つめ返すもののどこからどう見ても私が少女になってしまっている!
国王ハイネリウス
そうして、国王が身を翻すと同時に声を上げた。
国王ハイネリウス
そうして、数人の使用人姿の女性が近づいてきた。
使用人
使用人
私を抱き起こす人間
使用人
保安官…
そのまま使用人達に連れられるまま、その場から立ち去る事になる…
保安官…