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次の日曜日、私は学生時代の同窓会に参加した。同期の友人達に会うのは、5年ぶりのことだ。

文子

綾子、久しぶり〜!

綾子

文ちゃん!

綾子

元気だった?

文子

うん!ありがとう。綾子は?

綾子

全く変わらないよ〜

文子は学生の頃、一番仲が良かった親友だ。今はもう結婚して子供もいる。

文子

綾子、最近どうなの?

綾子

どうって?

文子

オンナ同士の探り合い

綾子

??

文子

だーかーら、恋バナ!

綾子

良い人がいるなら私だって結婚してるよ(笑)

文子

ふーん…ホント?

綾子

嘘つくとこじゃないでしょ?

文子

そっか

文子が何を気にしているのかは、大体察しはつく。でも、あえて分からないフリをした。

文子

えっと…あのね

文子

その…聞いたら悪いかなって思うんだけどさ

文子

やっぱり気になってて…

綾子

(…来た)

文子

紺君とはどうなったかなって

綾子

えっとさ

綾子

文ちゃん普段は察しがいいのに〜

綾子

…これ以上は、言わせないで?

文子

……そっか

文子

ごめんね……

短い沈黙の後、急に文子が苦笑した

文子

綾子マスカラ落ちてきてるよ

綾子

げっ

綾子

どうしよう…私、文ちゃんと話すのが今日の目的だったから

文子

ふふふ

文子

嬉しいけど、それなら今日は帰った方がいいかも

文子

綾子、紺君の話になって急に顔色悪くなったから

綾子

……うん

文子

ごめんね、思い出させて

綾子

文ちゃんが悪いんじゃないよ

綾子

また、今度お茶でもしよう?

文子

ありがとう

私が同窓会の会場にいたのは、1時間と経っていなかった。

帰り道、まだ空は明るい。

でも涙がとまらない私は、家路を急いだ。

綾子

どうしよう…この前本屋に行ってから、ずっとこんな調子だよ……

綾子

紺君……

誰もいない左側に、そっと呼びかけた

綾子

今は何処にいるの……

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