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勇斗
（僕はピアノのコンクールに
来ている）
来ている）
勇斗
（僕の出番は前から６番目
今は３番目だ）
今は３番目だ）
母
勇斗コンクール頑張りなさい
父
応援してるぞ
勇斗
はい。頑張ります
勇斗
（またいつものプレッシャーだ）
勇斗
少し外の空気を吸ってきます
母
えぇ。行ってらっしゃい
コンクール場の屋上
勇斗
（だいぶ緊張ば和らいだ）
？
あなたも、外の空気を吸いに来たの？
勇斗
えっ、あ、はい
勇斗
（気付かなかった。ドアが開く
音もしなかったし）
音もしなかったし）
勇斗
（僕が来る前にもう居たのかな）
？
あなた名前は？
勇斗
勇斗です
？
勇斗、いい名前ね
？
勇斗は、何番目なの？
勇斗
（いきなり呼び捨てか）
勇斗
６番目です
？
６番目かぁ。
もう少しだね
もう少しだね
勇斗
そうですね
母
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通話
00:51
？
誰からだった？
勇斗
母です
もう少しで出番らしい
です。
もう少しで出番らしい
です。
？
そっかぁ
もうちょっと話したかったな
もうちょっと話したかったな
？
ねぇ、優勝したらまたここに
来てよ
来てよ
勇斗
優勝しなかったら？
？
来なくていいよ
勇斗
分かりました
勇斗
優勝出来るように頑張ります
？
頑張って
？
背中押してあげるから
勇斗
ありがとうございます
コンクール終了後
母
優勝おめでとう勇斗
父
お前なら出来ると信じてたぞ
勇斗
ありがとうございます
勇斗
お母様、お父様
勇斗
屋上ヘ行ってきます
母
良いわよ。行ってらっしゃい
コンクール場の屋上
？
おめでとう
勇斗
ありがとう
？
いい演奏だったね
？
私が背中を押さなくても
良かったね
良かったね
勇斗
えっ
？
今から背中を押してあげる
勇斗
でも、コンクールは
終わったよ？
終わったよ？
？
まだあるよ。
背中を押せるものが
背中を押せるものが
？
こっち来て
勇斗
先端に立たせてどうするんですか
？
まだ分からないの？
？
鈍いんだね
勇斗
まさかっ！
？
やっと気づいたね
勇斗
止めてくれ
？
さようならゆ、う、と
トン
勇斗
ああぁぁぁぁ
グヂャ
女性
キャーッ
女性
ひ、人が落ちてきた
？
ふふっ
？
私が優勝出来なかったのに
お前が優勝するからだよ
お前が優勝するからだよ
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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