テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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ギルドの受付嬢が、いなくなった夫を探す話

第6話 - 五話

2024年12月24日

#ファンタジー/SF

#冒険

猫が寝込む

理笑

前回のあらすじ･･･

康二

俺たちは洞窟で見つけた鍵を使って、開かずの扉の中に入った

咲希

そこで見つけたのは･･･

理笑

元国立生物兵器研究所の抹消計画について

理笑

という計画書だった…

理笑

元国立生物兵器研究所の破壊計画について･･･？

咲希

研究所って･･･

康二

多分あの写真が撮られた場所だよな

理笑

間違いないと思うわ

理笑

それに今まで出会ってきたモンスター達を作ったのも

理笑

おそらくこの研究所だわ･･･

咲希

それを破壊しようとするなんて

咲希

祐さんは何者なんでしょう･･･

理笑

まだ私にはわからない･･･

理笑

でも、そこのパソコンに何かが入っている気がするわ･･･

康二

確かにこのパソコン怪しいですね･･･

パソコンを起動した一同

パスワードを必死に考えていたが、パソコンにパスワードは設定されておらず、一同は拍子抜けした

康二

パスワードなかったですね

理笑

そうね

咲希

まるでこっちが見ることを予想してたみたい･･･

理笑

だとしても

理笑

もう後戻りはできないわ

咲希

そうですね

咲希

たとえ罠だとしても、僕は着いて行きます

理笑

ありがとう

パソコンを漁っていると、4つのボイスメモを発見した

理笑

これは･･･

康二

ボイスメモですね

理笑

何が入ってるのかしら･･･

咲希

開いてみましょう

ｼﾞｼﾞｼﾞ

祐

俺は祐

祐

正確にいうと、実験体no.U

一同

！？

理笑

祐も実験体だったの･･･？

祐

祐は、愛さんがナンバーからつけてくれた名前だ

祐

今は研究所から脱走して、愛さんと馬場くんと一緒にこの家で隠居している

祐

俺と愛さんは、まだ何の変異が起きているかはわからない

祐

馬場くんは、このまま変異が続けば、大きな機械になるだろう

祐

これからの目標は、俺と愛さんの変異を調べること、全員の変異を治すこと

祐

そして、研究所を破壊して、すべての研究をなくすことだ

祐

以上、また何かあったら録画する

音声はここで途切れている

咲希

つまり祐さんは、研究所から脱走して、研究をなくそうとしてた･･･

康二

さっきの計画書が置いてあるってことは、今祐さんは研究所にいるのか？

理笑

そういうことになるわね･･･

康二

それに、出てきた愛って人、多分写真に居た女の人ですよね

康二

この後何が･･･

理笑

残りのもの聞いてみましょう

理笑

聞けばわかるはずだわ

ｼﾞｼﾞｼﾞ

祐

愛が死んだ･･･

祐

結局何の変異かはわからなかった･･･

祐

馬場くんもただの従順な機械になってしまった･･･

祐

変異したものによっては、寿命がものすごく伸びるのもあるらしいから、きっと俺や馬場くんはそうなのだろう

祐

愛は家の裏山に埋葬しておいた

祐

そして馬場くんにそこの警備を任せた

祐

俺はしばらく湖の島に篭ることにする･･･

音声終了

咲希

そんな･･･

康二

やっぱりあの場所は祐さんの研究所だったんだな･･･

ｼﾞｼﾞｼﾞ

祐

もう耐えられない

祐

今までで最愛の人を4人失った

祐

理笑を失ったら、これで5人目だ･･･

祐

もう失いたくないから、俺は死ぬことにする

祐

ただ問題がある

祐

俺の変異は----だからな･･･

祐

死ぬ方法はまた後で調べよう

祐

今はとりあえず研究所の破壊に専念しよう･･･

音声終了

理笑

500年間ずっと、たくさん失って来たから

理笑

私を失うのが怖かったんだ･･･

康二

祐さんの変異、よく聞こえなかったな･･･

ｼﾞｼﾞｼﾞ

祐

計画を実行する時がきた

祐

馬場くんには、湖の島に行ってすべての情報を抹消し、先に天国に行ってもらおう

祐

俺は研究所に行って、-----を代償に------を--して、研究所を--する

祐

そうすれば、みんな救われるし、こんな許されない研究もすべて無くなる

祐

愛、--、-、--、待っててね

祐

そして理笑

祐

-----

音声終了

理笑

･･･

康二

最後、ノイズが多すぎて全然聞き取れなかったな･･･

康二

代償って一体何なんだ･･･

咲希

確実に、これは止めなければいけない気がする･･･

理笑

ええ･･･

理笑

何があっても

理笑

私は祐を救いたい

理笑

私の大事な最愛の人だから！

理笑

みんな

理笑

あともうちょっと、手を貸してほしい

理笑

お願いします･･･！

康二

何言ってるんですか

康二

俺達は最後まで着いて行きますよ

理笑

･･･！

理笑

ありがとう

理笑

じゃあ研究所に行くわよ！

康二

その前に一ついいですか？

咲希

南雲が起きるまでここで待機させて欲しいです･･･

理笑

もちろんいいわよ

1日後･･･

南雲

ふぁぁ･･･

南雲

よく寝た〜

南雲

ん？

南雲が隣を見ると、他の3人が気持ちよさそうに寝ていた

南雲

ふふっ

南雲

みんな気持ちよさそうに寝てる

南雲

可愛いなぁ

理笑

ん･･･

理笑

あれ、南雲ちゃん･･･？

理笑

起きたのね

南雲

おはよ〜

南雲

理笑さん無事だった？

理笑

ええ

理笑

南雲ちゃんのおかげでね

理笑

むしろ南雲ちゃんの方が心配だったわ

理笑

本当に起きてよかった･･･

南雲

えへへ

理笑

そうだ

理笑は南雲が寝ている内に起きたことを話した

南雲

そんなことがあったんだ･･･

南雲

じゃあ祐さんは今頃･･･

理笑

研究所の中だと思うわ

理笑

その･･･

南雲

私も着いて行くよ

理笑

え？

南雲

こんなことになっちゃったから、誘いづらいかなって思って

南雲

だから先に言ったの

理笑

ふふっ

理笑

やっぱりいい子ね

南雲

えへへ

理笑

それじゃあ、みんな起きたら出発するわよ！

南雲

えいえいおー！

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