某日
正装に身を包んだ魔叉琉と紗羅は
パーティー会場へ向かっていた
紗羅
何で私達も呼ばれたの?
魔叉琉
魔叉琉
襲われた女性を
魔叉琉
魔叉琉
なんだけど
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
森製薬のご令嬢でさ
紗羅
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
人とか招いて
魔叉琉
紗羅
紗羅
創立5周年だっけ?
魔叉琉
紗羅
嬉しい…!
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
酔っちゃうんだもんな)
紗羅
驚いたんだろうなぁ
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
パーティー会場に入ると
既に集合していた面々が 興味深げに2人を見る
森 雅彦
魔叉琉
魔叉琉
ありがとうございます
森 雅彦
どうぞお楽しみください
魔叉琉
魔叉琉
森 雅彦
森 雅彦
魔叉琉
森 雅彦
森 雅彦
魔叉琉
魔叉琉
タダでは済ませませんよ
紗羅
森 雅彦
森 雅彦
森 雅彦
森 雅彦
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
大学生ですよ
森 沙都子
森 沙都子
魔叉琉
駆けてきたのは ピンク色のドレスに身を包んだ
1人の女性だった
魔叉琉
魔叉琉
森 沙都子
森 沙都子
助かりました
森 沙都子
魔叉琉
森 沙都子
楽しんでくださいね!
森 沙都子
紗羅
紗羅
紗羅
思ってたけど)
紗羅
森 沙都子
魔叉琉
森 雅彦
魔叉琉
魔叉琉
森 沙都子
森 沙都子
持ってきて!
森 雅彦
高めの声で話す沙都子は 20代後半とは思えない
仄かな葡萄の香りを楽しみつつ 魔叉琉はグラスを傾けた
藤野警部
紗羅
魔叉琉
藤野警部
藤野警部
森 雅彦
姉を助けてくださって
藤野警部
藤野警部
紗羅
沙都子さんに挨拶しました?
藤野警部
藤野警部
トップの健司さんとも
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
豪華ですね
藤野警部
そう、3人が喋っていた時
佐藤宏樹
どいてください!
藤野警部
ドンッ
魔叉琉
佐藤宏樹
魔叉琉に衝突したその男性は 慌てて振り返って謝罪し
そのまま健司の元へ走っていく
少々疲れているように見えた
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
ワインも零れてない
魔叉琉
紗羅
森 雅彦
森 雅彦
佐藤宏樹です
そう言い、雅彦は頭を下げる
それを、構いませんと 頭を振った
藤野警部
藤野警部の目は
何やら健司と話す 佐藤宏樹の姿を映している
魔叉琉
パーティーだもんな
呟き、ワインを飲む
もう半分ほど減っているが
魔叉琉は酔う気配すら無い
紗羅
魔叉琉
森 沙都子
森 沙都子
魔叉琉
魔叉琉
フラフラ、する?)
話している沙都子の声が 遠くなったり近くなったり
視界が歪む
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
紗羅
紗羅
紗羅
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
紗羅
魔叉琉
魔叉琉
紗羅
魔叉琉からワインの入った グラスを受け取り
不安げな瞳で
会場を出る魔叉琉を見つめた
森 沙都子
重大な話がございます
森 沙都子
その時
突然 暗闇に包まれる
紗羅
森 沙都子
森 沙都子
確かに聞こえた、沙都子の声
受け取ったワイングラスを テーブルの上に置き
紗羅は沙都子がいた方へ 駆け寄った
森 健司
ザワザワとした声が 大きくなる
藤野警部
藤野警部
紗羅
人混みを掻き分けて 藤野もまた
紗羅の方へやってきた
藤野がスマホで 床を照らす
紗羅
藤野警部
誰のものか分からない悲鳴が 聞こえた
そこには
ボウガンの矢に射抜かれて 亡くなっている、
森 沙都子の身体が 横たわっていた
続く