あの日は
いつも通りの日
そう私は思ってた。
でも。周りはそれを
認めなかった。
そう。認められなかった。 私も。彼女も。 認めてなんて もらえなかった。
だから。だから。
だからだからだからだから。 気づいた時には もう手遅れだった。
どんなに足掻いても。 変えられなかった。 治せなかった。 1つの希望が。
気づいた時には。 手の平からも、 心からも、 滑り落ちていた。
ごめんね。黙ってて。
そう。彼女は言った。 ×××に蝕まれながらも 言った。 笑顔で。怖いはずなのに。 私を悲しませないために。
優し、すぎるよ。
私は大粒の涙を 零しながら。 やっとの思いで、 その言葉を 紡(つむ)いでいた。
ーーーからは 逃れられない。
その言葉は。 何回も何回も。 聞いた。 私達の生まれた意味。 その全てを示した。 苦しみの言葉。
もはや。枷(かせ)だ。 言葉よりも重い。 枷なのだと。 当時の私はそう思った。
味方なんて。 そこにはいなかった。 いるはずもない。 なぜなら。
ーー助けたら 自分達が危険 だから。
ーーー
ーーー
それが私の決意。 揺るぎようの無い想い。
黎(れい)と 出会って数日が 経過した。
黎(れい)
凪海(なぎ)
記憶は。未だに。 戻らない。 むしろ、
凪海(なぎ)
日に日に消えている。 何故か消える。
黎(れい)
凪海(なぎ)
もちろん。 彼女。 「冥夜 黎」 という少女の存在も。 ーーーなのに。
黎(れい)
黎(れい)
黎(れい)
凪海(なぎ)
それも気にせず。 何回も何回も。 話しかけてくれる。 過去の私が、 何度忘れても。 知らない人だと 言われても。 話しかけて くれーーー づっ?!
瞬間。 頭に激痛が走った。 意識が霞(かす)む。 身体が自然とよろめき 倒れそうになる。
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎に身体を 支えられ、 倒れずに済んだ。
この... 感覚は... な、に??
凪海(なぎ)
全身を青紫色の もやが覆っていく。
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎(れい)
黎に聞いた。 だが、黎は、 その質問には 何も言わなかった。 ーーーしかし。
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎は、何かの 呪文??言霊(ことだま)?? のような言葉を 唱えた。 瞬間黎の全身を アニメで見たような 魔法陣が展開され、 黎の右腕に 何枚も重なる形で 集まる。
黎?! どういう事?! ーーーっ?! えっ?!何これ?! 私も、 私も知っているの?? ーーー魔法を。
スァァァァァキィィィィィン
凪海(なぎ)
ドサッ!!! っと勢いよく 突っ込んできた黎に 押し倒される形で 地面に倒れる。 気がつけばもやが 消えていた。
黎(れい)
これでもかというほど 汗を流し荒い息と 咳を繰り返す黎が 問うてきた。
凪海(なぎ)
黎(れい)
凪海(なぎ)
凪海(なぎ)
言葉の途中で 黎の手で口を覆われ。 苦しそうな表情を 無理やり イタズラっぽい 笑顔に変えて 人差し指を自らの 口の前に立てて。
黎(れい)
凪海(なぎ)
黎(れい)
凪海(なぎ)
ギリッと 奥歯を噛み締める それしか出来なかった。
私には。 何も出来ないの?? 「そんな事はないよ。」 だ、れ???? 「うーん。」 「強いて言えば。」 「昔の私。って感じかな。」
第2話完結
コメント
2件
その全ての理由は次回の 最終話にて明らかにって 感じですね。 好評であれば 2期も出す予定ですがね。 (*ノ∀`)アハハ八八ノヽノヽノヽ ↑ (💢^ω^)🔪 (#`д´)ノ゙)Д`)ベシッ ↑ ( ゚∀゚):∵オギュグフゥ!!!
黎さん大丈夫ですか!? 凪海ちゃん、記憶消えてってるんだ...