TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

瞬間彼は眩い光に包まれた

おお

初めての体験だな

そして気づけば見知らぬ所に 立っていた

ここが死後の世界…

素晴らしい!

その世界は彼のイメージ通りの 天国だった

美しい花や建造物にオブジェ、 そして当たり一面にいい匂いが立ち込めている

そこに1人の美女がやって来た

天女

お待ちしておりました

天女

私の名は天女

天女

この世界の案内人でございます

天女の姿は子供の頃の初恋相手とと瓜二つだった

ああよろしく

天女

ご確認をさせていただきますが、
お亡くなりになられた
○○さんですか?

天女

この世界のルールですので

もっとも

さっさと案内したまえ

天女

承知しました

天女

では…

彼の前に今度は馬車が現れた

羽のある馬だ

現実では見たことがないぞ

天女

さあ お乗りください

男は腰を下ろす

毛布のようなもので出来たその座席は 彼を優しく受け入れた

乗り心地は言うまでもなく良かった

いい眺めだ

まるで桃源郷のよう…

いや、桃源郷そのものだ

しばらくして馬車は竜宮城のような フォルムの建物の前で止まった

天女

着きました

天女

ここは料亭でございます

死後の世界というのに食事の概念があるのか?

中には大きな机とそれに 反比例するかのような小さい椅子

そして奥には幕が

天女

どうぞお掛けになって

失礼するよ

で 料理はどういうものが…

その時、奥の幕が上がり 数々の料理が男を出迎えた

天女

こちらから
のどぐろの刺身
そしてこちらが…

男は彼女が紹介し切る前に 料理を口に運ぶ

美味い…

天女

でしょう

過度な味付けがないにも関わらず、濃厚な口溶け…

香りも上物である証だ

こんなに現実味があるのは驚いたな

男は料理を一通り食べ終える

時間がない

次に行ってくれ

天女

まぁ
そう焦らずに

天女

天国には時間の概念が
無いのですよ

男は天女の言葉を無視し、 料亭を後にする

天女も後を追う

男と天女はその後も沢山の場所を 巡った

どれも魅力的で素晴らしい物だった

天女

いかがでしたか?

十分満足した

こんなにいいものとは
思わなかった

天女

それは何より

だが

天女

どうなさいましたか?

天女

何かご不満でも?

この世界には欠点がある

それは人がまったくとしていないということだ

私には家族がいるのだ

そして子供達

私はやっぱり子供達の成長
を見守りたい

そして妻と残りの人生を
過ごしたい

"天国移住プラン"

はまた今度にするよ

こんな孤独は耐えられないね

しかしその発言を天女は 理解していなかった

天女

天国移住プラン?

天女

なんのことでしょう?

もうその設定いいよ

いやー生きたうちに天国を体験できるなんてすごいな

…ん?

男は目の周りを探る

が感触は一切ない

あれ 、 vrゴーグルは?

ヘッドホンもないじゃないか

おい!これは
天国移住プランの体験ムービー
じゃないのか!

天女

さっきから何をおっしゃって
いるのかさっぱりです

天女

貴方は
死んだのですよ

天女

正真正銘の死です

天女

ここは天国ですよ

助けてくれ!

俺はまだ死にたくない!

なあ これもvrなのだろう!

嘘だと言ってくれ…

男はその場に崩れこむ

手には、ただ冷たい芝の感触がしただけだった

時を同じくして人間界

そこにはvrゴーグルとヘッドホンを 着けて四肢の向きを揃えずに倒れている男がいた

詐欺師A

天国移住プランの体験ムービー
はいかがでしょう

詐欺師B

うまくいったか?

詐欺師A

ああ 反応がない

詐欺師A

死んでいるようだ

詐欺師A

ははは

詐欺師A

まんまと
"VR型レーザービーム"

詐欺師A

を装着してくれたようだ

詐欺師B

vrゴーグルから
高熱線を出して脳ごと焼くなんて
我ながらいいアイデアだ

詐欺師B

高熱線を近距離から外すことはまず無いし、悲鳴も出さない

詐欺師B

まさに完全犯罪というべきだろう

詐欺師A

最初はどうなることかと
思ったがな

詐欺師B

さぁ

詐欺師B

この男の
クレジットカードを換金しに行くぞ

詐欺師B

急げ

詐欺師A

分かってるよ

詐欺師A

詐欺師A

家族で並んだ写真立てが置いてある

詐欺師A

それも幾つもだ

詐欺師A

家族思いのやつだったんだな

詐欺師A

今頃
天国にでもいるのだろう
loading

この作品はいかがでしたか?

107

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚