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あまりにも人数が多すぎる為 、 入学式は国が所有する 大ホールにて行われる 。

人混みに揉まれながら 、 自分に立ち位置につき 手元の原稿を再び確認した 。

「 入学者代表挨拶 」

できればやりたくない 。

また誰かに批判され 、 存在自体を否定されるような 。

結局はそんな言葉しか 投げつけられないのだから 。

それ以外に何か経験を 、 したことがないのだから 。

司会進行している教師の合図を経て 、 もう2度と立ちたくもない 大勢の人前のステージへと 重い足を運んだ 。

Qn

本日はお日柄もよく ...

ただ用意された分をつらつらと 流すように読み上げる 。

Qn

入学者代表 、 朔空[ さく ]

ずっと使っている名を 、 息を吐くように言葉として 形にした 。

胸が掴まれるかのように 、 息苦しかった 。

同級生を始めとするその場の人々が 。

先輩方 、 保護者 、 一部の先生方 。

とんでもなく嫌な顔をしている 。

他人から見たら俺はただの悪人 。

... 、 ッ 詳しい情報を あの時公開しなかった 自己責任 ...... ッ

ぎゅ......っと力強く 、 後悔と嫌悪を消し去る為に 自分の手を握り込んだ 。

Dz

こんにちは 。

隣に座っていた人 ... 恐らく黄色のネクタイなので 3年生であろう 。

その人が声をかけてきた 。

Dz

僕は此処の生徒会長をやっています 。

そう聞いた瞬間に失礼ながらも 、 「 あぁ 、この人にも否定されるんだ 」 と 、そう思ってしまった 。

生徒会長なんかに否定されてしまったら この学園での居場所は確実に 心地の良いものではなくなる 。

... もうすでに 、 手遅れかもしれないけど 。

Dz

君さ 、 悔しくないの ... ?

なんだこの人 。 と思った 。

Dz

... 僕ね 、 自分で見てもいないのに
噂話を信じたくなくてさ 。

Dz

その噂のせいで誰かが
傷ついているなら尚更ね 。

Dz

その噂が客観的に見たら事実でも 、
何か傍観者が知らないことだって
あるんじゃないかなって 。

Dz

だから毎回最初に 、 僕はこう聞く 。

Dz

ねぇ 、 朔空くん 。

Dz

悔しくないの ... ?

生徒会長の俺より悔しそうな瞳に しっかりと捉えられた 。

返答を誤魔化せないなと 、 少し嫌気が刺したが それ以上に何故か胸が温かくなった 。

出会って数分 。

彼が生徒会長となったのは 、 必然的な事なんだと そう確信した 。

Qn

... 別に 、 悔しくないですよ 。

Qn

第三者が見ている事もその人から
見たら紛れもない事実ですから 。

世間一般で見た時に 、 多くの人が信じたものが 事実となる 。

Qn

俺から見た事実を通せるとも
今の事実を覆せるとも ...

Qn

俺は思っていないんで 。

我ながら最低だなと思う 。

折角 、 漸く差し伸べられた手を 振り払ってしまうのだから 。

Dz

... そっか 。

それ以上は何も聞いてこなかった 。

これほど他人を思いやれる人だ 。

俺を思っての最善の判断を 決行したまで 。

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