テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
翌日
あの日から桃は何も言わなくなった
「俺さ、青のこと多分なんだけど…」
その続きを青は聞かなかったいや、 聞けなかった。1度聞いたら戻れない気がしたから
翌日もその次の日も
いつものように話して、いつものようにふざけて、隣に座って
でも、どこか空気が違うような気がした
主
青
放課後の図書室
青は本だけ開いていたが、目はページを見るだけで頭には内容が何も入ってこなかった
青
無意識にため息が出る
自分でも情けないとは思う、
こんなにも引きずるくらいならあの時、
青
ページの角を折りながら青は目を閉じた
帰り道 桃はいつもの帰り道の隅で待っていた
桃
青
素っ気ない青の返事に桃は少し笑う
桃
空を見上げるももの横顔はいつもより少し寂しそうな気がした。
ももが空を見たあと、青も空を見る
淡いオレンジに染まる空や雲が静かに流れていく
青
桃
青