ころん
ころん
横にいる青髪がお腹すいたアピールをしてきたら俺はもう手遅れ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
当たり前のように言う、横で血をねだっているサファイアブルーの瞳を宿す年下のこいつは…ーーー
…ーーヴァンパイアだ。
…ーーここはヴァンパイアと人間が共存する世界
今日は快晴で清々しい朝‥というわけにもいかず…………
司令官
…と司令官から連絡が入ったので制服をすぐ纏い、ビルに走ってすぐ向かう。
さとみ
確かにビル付近が騒がしい。他の特攻組メンバーもヴァンパイアに向かって麻酔銃を次々に発砲している。
さとみ
一息吐いてから、足にグッと力を入れて思い切り地面を蹴る。ヴァンパイアを視界に捉えるとあっちもこちらに気づいたみたいで、口まわりにべっとりと血をつけたまま手を伸ばしてくる。
すかさずその手を掴み、引き寄せると同時に右足で思いきり腹にキックをお見舞いする。
もぶヴァンプ
ヴァンパイアが悶絶しているところに麻酔銃を一発首に撃つ。
特攻組メンバー
特攻組メンバー
特攻組メンバー
と、メンバーたちから声が上がる中、青髪ヴァンパイアがいないことに気がついた。
さとみ
みんなも見渡すが見当たらない。すると背後から聞き慣れたあくびが聞こえた。
ころん
寝起きなのかいつもに増してガサガサした声で不思議そうに言うころん。川獺と犬を彷彿させる整った顔は、いかにも眠そうにぼんやりしていた。
さとみ
フットワークが軽く、なつっこいこいつは年上年下からも好かれているので今もみんなは笑って許している。
‥しかし俺は例外だ。
遅れたくせに謝りもせずヘラヘラしているこいつはどうも鼻につく。それだけじゃない、他にも……
ころん
さとみ
ヴァンパイアハンター養成学校のコマが始まるので、みんな学校へ直で向かっている。
けれどころんがビルの間に左折するから手を引っ張った。
ぬし
ビルの間
さとみ
するとぐっと引き込まれ、所謂壁ドン状態になった。
さとみ
ころん
頭0.5個分くらい背が低く、1歳年下のころんは上目遣いでサファイアブルーの瞳を見張って不適な笑みを浮かべる。
さとみ
ころん
俺の承諾を得ないまま吸血しようとするころんは、俺のシャツの襟ボタンを1つ外すと、首筋を舌でなぞる。
さとみ
ヴァンパイア特有の鋭い牙でブツっと噛まれる。
ころん
ころん
さとみ
ペロッと傷を治すところんは口周りについた少しの血を拭く。
ころん
ころん
…ほら、この態度…。 一応俺の方が年上なんだが?
ずっと一緒にいればいるほど無礼講になっていくころんには本当に頭を悩まされる。
しかし俺は知らなかった。
ころんと争う運命にあることを。そして…このうえない屈辱を味わうと言うことを…。
何も知らない俺はころんの後を追って学校へ向かうのだった。
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
ぬし
コメント
11件
めちゃくちゃ最高です!!!フォロー失礼します!
続き待ってます!