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第3話 ◆白い天使◆
yanとの奇妙な交流が始まって、数週間。
壁の向こうから聞こえる声に舌打ちする回数は減り
代わりにスマホに届く「今日バイト廃棄あるけどいる?」 という通知を待つ自分がいた。
そんなある日の朝
まだ眠気の残る午前7時。
枕元で震えるスマホの画面には「yan」の3文字。
ur
yan
yan
ur
yan
弾んだ声。
少しだけ心臓が跳ねる
ur
寝癖を治すまもなく、インターホンが鳴った
yan
yan
yan
玄関を開けると、そこにはいつもの笑顔……ではなく
必死な顔をしたyanと
彼の手の中に収まった白い毛並みのチワワがいた。
足元にはトイレシートやペットフードが詰まった大きな袋が置かれている。
ur
ur
yan
yan
yan
yan
ur
ur
yan
yan
そういって嵐のようにチワワと荷物を預けたあと
yan
そう言ってそのまま階段を駆け下りていった。
静まり返った玄関で、urと白いチワワが取り残される。
ur
最初は警戒して震えていたふあだったが
urが仕事用のデスクの下にクッションを敷いてやると
数時間後にはすっかり懐いた様子で urの足元に顎を乗せて寝始めた。
ur
仕事に戻ろうとするが ふとした瞬間に足元で丸まっている白い塊が視界に入ると
つい手が止まってしまう。
大きな瞳でこちらを見上げる様子が どこか真っ直ぐなyanの瞳に重なって
思わず頬が緩んだ。
背中を撫でてやると ふあは気持ちよさそうにゴロンと腹を見せる。
ur
最近、驚くほど筆が乗る。
独りの静寂も悪くなかったが
この温かな気配があるだけで 張り詰めていた神経が穏やかに解けていくのが分かった。
それにしても、だ。
朝、yanが「行く」と言ったとき
少しだけ期待してしまった自分がいた。
てっきり一緒に朝食でも食べるのか あるいは少しだけ長話でもするのかと。
それが「犬を預けるだけ」だと分かった時の あの僅かなしんみり感は何だったんだろう。
ur
____ピコン
時計の針が22時45分を回った頃、LINEが届いた。
予定の22時を大幅に過ぎている。
締め作業が大変だったんだろう。
「了解」と短く返し、urはふあのおもちゃをまとめ 散らかったペットシートを片付け始めた
もうすぐyanが来る。
その事実だけで 部屋の温度が二度くらい上がったような気がした。
けれど、urはまだ自分に言い聞かせていた。
これはyan個人を求めているんじゃなくて
ただ、「人と触れ合えている」という充足感のせいなんだと
ガチャリ、と玄関の鍵が開く音がして、yanが帰ってきた。
yan
まるで同棲してるのかと思うくらいの恥ずかしいワード
yan
その顔を見た瞬間、心臓が跳ねた。
見慣れたはずなのに、今はやけに眩しく見える。
yan
yan
yan
urは軽く頷きいつものラフなスウェットのまま ふあを抱えて隣の201号室へ向かった。
yanは手際よくふあをゲージに入れ、エプロンを身につける。
その背中をぼんやりと見つめていると
yanが「あ」と何かを思い出したように 足元のトートバッグを漁り始めた。
yan
ur
言われた通りに掌を差し出すと、指先がふれあった。
そのわずかな熱に、喉の奥が熱くなる。
渡されたのは、自分の部屋のものとよく似た形状の鍵だった。
ur
yan
yan
yan
まさかの提案に、urは鍵を握りしめたまま固まった。
……けれど、同時に胸を刺したのは "yanと居れる時間が少なくなる"という宣告だった。
友達とはいえ、yanには大学に数多くの仲間がいて
飲み会もあって
キラキラした世界がある。
自分はその賑やかな日常の ほんの隙間を埋める「ご近所付き合い」の延長戦に過ぎない。
ur
俯いてしんみりしてしまったurを見て キッチンに戻ろうとしたyanが立ち止まった。
yan
イタズラな笑顔だった
ur
言い返す前に、yanに言葉を上書きされる。
yan
yan
一瞬、目が光ったのが自分でもわかった。
ur
素直に頷くと、yanは満足げに狭いキッチンへと消えていった。
しばらくテレビのバラエティ番組を眺めていると
香ばしいけれど洗練された香りが漂ってきた。
yan
食卓に並べられたのは、サーモンとアボカドのタルタル
黄金色に焼けた丸鶏のロースト
彩り豊かなコールスロー。
平日の夜には贅沢すぎる、煌びやかな料理。
ur
yan
yan
一口食べるごとに孤独でシビアな仕事で乾いていた心が じわじわと潤っていくのがわかった。
贅沢な食事を終え、いつものように礼を言って自分の部屋に戻る
着替えてベッドに潜り込むと、すぐにyanから着信があった。
ur
yan
yan
ur
yan
スマホから聞こえる声に さっきまで感じていた寂しさはもうなかった。
明日は、二人きりで出かけられる。
urはカレンダーに目を向け
そのまま通話を繋げたまま眠りについた。
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
すこんぶ
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プレミア見てたら遅刻しました
コメント
6件
これはッ!!もしや! urりん、、yaくんのこと、 好き、なのか!?(そうだろ!)
恋だよ🎸りんっ! 二人で出かけるってことはデート? 最高じゃーん👍💘💞 タメ口で話そ! まじで下だけど

悲しくなってるur彡かわ良すぎ、、、 私で良かったら全然タメで話しますよ‼︎ めためた年下ですけど、、、