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#pp
Sara
1,759
タップ数縛りチャレンジ hr編 145タップ
気だるい空気の中、教室の扉を開ける
クラスメイト
hr
クラスメイト
hr
クラスメイト
この会話をするのも、もう十七回目だ
同じ日を、同じ夏を繰り返すだけ
ようやく秋になったと思えば、また今日に戻される
周りにいる人間はみんな生きているはずなのに、
プログラムされたような決まった動きをする
クラスメイト
クラスメイト
hr
hr
hr
クラスメイト
クラスメイト
hr
先生
先生
俺は何回も同じ方程式を解いて、同じ人物の気持ちを考えて、
同じグラフを読み、同じ実験をした
全ての結果は気味が悪いほどに一緒で、
とても地球に生きている気がしない
クラスメイト
クラスメイト
hr
hr
クラスメイト
その瞬間、視界に異変が起きた
ノイズがかかったかのような、歪んだかのような
hr
クラスメイト
hr
クラスメイト
クラスメイト
……まただ
毎回同じところでノイズが発生している
何か、鍵があるのだろうか
hr
母親
母親
hr
俺はこのループが始まってから、
一人の時間や自由時間を全て脱出方法の研究に費やしていた
今周も例外ではない
部屋に入ってまず俺が開いたのは、
参考書でも宿題でもなく一冊のノートだった
振り出しに戻る度記憶以外の要素はリセットされるから、
一周目からの書き溜めがあるわけではない
でも俺の思考と推理と記憶は段々俺を出口まで運んでいる
そんな気がした
hr
・毎回同じところで視界がおかしくなる ・ノイズがかかったり歪んだりする
hr
俺はノイズがかかる時の状況を整理した
クラスメイト
クラスメイト
ダンスの授業で友達が回転技を披露した時。
クラスメイト
クラスメイト
書道の授業で、友達が呆れるほどにやり直していた時。
hr
母親
お母さんが鍋の中身をかき混ぜていた時。
先生
先生
クラスのみんなが一斉に「∞」を書いた時。
hr
hr
俺は時計を見て、まだ夕食が出来上がらないことを確かめた
一日の主要なルーティーンはもう把握済みだ
hr
メモ張とペンを用意し、深呼吸した
部屋をぐるぐる周りながら、メモ帳を千切っては捨てる
ノイズがだんだんと強くなってきた
hr
そして、数ページだけ残ったメモ帳に♾️の記号を書いた瞬間。
先ほどまでとは明らかに違うノイズ、いや、違和感がした
目の前が全てガラス細工であったかのようにヒビが入り、
視界は次第に暗くなっていく
……完全に忘れていた。
睡眠以外で気絶すると、振り出しに戻るんだった
俺は持っていたものを全て放り出して、決まりを受け入れるしかなかった
目覚めたのは、実家の布団の上だった。
居心地が良くて、離れたくないくらいのはずなのに、
今だけは早く抜け出したいと願っている
クラスメイト
まただ
声色も、トーンも、表情も、何も変わらないあいさつ
同じ人と、同じ日を繰り返す
一度は戻ってみたいと願った青春時代
ちっとも楽しくないのは、きっと__
ky
fj
ksk
あいつらがいないからだ。
一緒にふざけて、遊んで、笑うあいつらが。
なんでこんなループ生活を送ることになったかはわからない
でもみんなと過ごせないなら、青春なんて、
いくつ歳をとってからでも構わない
hr
顧問
hr
顧問
顧問の先生はあっけなく許可をくれた
俺は放課後、掃除を終わらせてすぐ教室を飛び出し、
駅へと一直線に走り出した
高校生の手持ちでは、往路だけで精一杯だろう
でも俺には、どこかそれでいいという確信があった
アナウンス
アナウンス
もう戻らない。
戻るために、戻らないと俺は決めた
煌めく夜景を一人で見るのは初めてだった
俺は目を瞑り、わずかに残った未練を捨てた
hr
どうして、俺はこんなにも当たり前の答えに辿り着かなかったのだろう
俺は人の目から必死で逃げつつ、「あの場所」を探した
あっちでの時空がどうなっているかはわからないけれど、
この街はほとんど変わっていなかった
いや、むしろこちらが変わる前の姿のはずだが
hr
俺は真っ暗な夜道で思わず叫んでしまった
直後に後ろを通った厳つい車に背筋が凍る
ここは確かに俺たちの場所だった
耳をすませば、みんなの声が聞こえてきそうだ
俺は意を決して呼び鈴を鳴らした
ピンポーン
短くよく聞き馴染んだ音が静かな通りに響く
十七回目のループが終わった時のように、視界にヒビが入った
hr
hr
ky
次に目を開いた時には、周りにみんながいた
fj、ky、ksk
いつもと変わらない姿で、みんながいた
fj
hr
ksk
hr
hr
fj
hr
コメント
1件
読み終わりました……「一緒にゲーセン行こ!」で終わるの、すごく良かったです🥀💔 同じ日を17回も繰り返して、ノイズの法則に気づいて、自分から動き出したhrくん。最後の呼び鈴のシーン、視界にヒビが入ったところでドキッとしました。“戻るために戻らない”って決めた覚悟がかっこよかった。青春って、やっぱり“一緒に笑えるやつら”がいてこそなんだなって思わせてくれる回でした🌙