日常に夢が詰まっていたら

仕事の帰り道、公園に寄った。 ベンチに座り、スマホを起動する。 何か手頃に遊べるゲームアプリがないか探した。 ゲームランキングの一位に上がっているアプリを ポチりと押した。

ストーリーが始まります

ー　名前を入力して下さい　ー

セ　ル　ハ

ー　　　アンケート　　　ー ①異世界に行きますか？ ②そこで、何をしますか？ ③今、世界はリーダーを求めています。貴方のちからが必要です。 助けますか？

異世界にＧＯ！

俺はドキドキした。 今のところ行方不明者のニュースがテレビで流れたり、アンケートに答えると異世界に行けたりと、言う都市伝説も聞かない。 だから、 これは普通のゲームアプリの普通のアンケートだ。

いやしかし、質問の意図が分からない。何のためにこんなことを聞くんだ 、、、ただの悪ふざけか そうか、 きっと悪ふざけなんだ！ いやしかし、 悪ふざけで、こんな核心をつくような事を聞くか？、、、

異世界に行きたい気持ちと、ただの悪ふざけに踊らされたくない気持ちがぶつかり合う。

俺はドキドキしながら、 質問に答えていった。 もしかしたら、 本当に異世界があって、 異世界が俺を呼んでいるのかも知れない。 そんなことを考えながら。

最後のボタンを 目をつむって押した。

犬の散歩に来ていた人が 俺の方を凝視している。

アンケートに答えて頂き ありがとうございました！ 引き続き　ゲームをお楽しみ下さい！

なにも、起きなかった、、