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【第二章】人狼物語

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【第二章】人狼物語

10 - 【第10話】第二章 人狼物語

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2019年05月27日

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第二章 人狼物語 登場人物

夢原佳奈  ---生存  本田芽亜里 ---死亡  相田咲   ---死亡 瀬戸内稔  ---生存 伊沢拓也  ---生存 早川宗介  ---生存 木下祐希  --- ? 遠藤幸生  ---死亡 鮫塚智樹  ---死亡 生5/死4 --------------------------------------- 飯塚瞬  ---新人刑事。正義感が強い。 灰原幸治 ---長年32年のベテラン刑事。

木下祐希は出血を伴ったが、幸い意識はあった。

残った4人で彼女を運ぶ。

ちなみに芽亜里の死体はその後運んだ。

夢原佳奈

木下さん、大丈夫?意識……ある?

木下祐希

……うん…大丈夫だよ…気にしないで…

瀬戸内稔

包帯はちゃんとしてあるから安静にね。

木下祐希

……うん…

伊沢拓也

本田芽亜里は人狼で確定だよね?ナイフ持ってたし。

瀬戸内稔

でも終わらないってことは……

早川宗介

まだ人狼が残ってる、ってことだよね?

夢原佳奈

この5人の中に?

伊沢拓也

もういいよ…、眠いから寝る……用心棒さ、生き残ってたら僕を守ってほしいんだ。お願い?

夢原佳奈

私達人狼のやりたい放題じゃん!そんなのっ

伊沢拓也

まぁそこは人狼と用心棒の睨み合いだよね、おやすみ

瀬戸内稔

……気を……つけてね

早川宗介

おやすみ……

夢原佳奈

おや…すみ…

1:21 伊沢拓也 自室前

彼は予言者。私を占ったら終わりだ。

もしかしたら用心棒が守ってかもしれない、でもそれでもいち早く殺さないといけない。

お願い、開いてっ!!

スッとドアは開いた。

彼の机の上のノートには 夢原佳奈 → 人狼 と書かれていた。

夢原佳奈

あっぶなっ…

拓也はベットで堂々と寝ている。

夢原佳奈

(芽亜里、ごめんね…)

その瞬間、拓也の目がパチリと開いた。

伊沢拓也

……そっか…

今だ!

ドッ!!

伊沢拓也

グァッ!!!

激しく拓也の体は痙攣する。

伊沢拓也

ゴボゴボボボボ………

血のついた泡を吹く。

尿が大量に出る。

伊沢拓也

……………

もう、私には殺すしか残ってない……

6:39 伊沢拓也自室

夢原佳奈

………

ぼぅっと彼の死体を見つめる。

拓也くんは、白目を向き舌を出していた。

夢原佳奈

……ごめんね……

瀬戸内稔

拓也っ…

早川宗介

おい!木下さんっ!!おい!

瀬戸内稔

宗介…くん?

夢原佳奈

行こうっ!!

木下祐希はもう命を絶っていた。

夢原佳奈

嘘でしょ?

早川宗介

残りは俺ら3人の中にいる……

夢原佳奈

宗介くん……人狼だったんだ……

早川宗介

は?

夢原佳奈

伊沢くんは稔ちゃんを占って村人って言ってた。

夢原佳奈

私は村人。

夢原佳奈

だから宗介くんしかいないんだよっ!!

瞳をとじて、叫んだ。

演じるんだ、村人を演じきれ

早川宗介

ちょっと何を言って…

夢原佳奈

宗介くんさ、芽亜里に村人って言われてたよね?これって人狼が仲間の人狼を守ってるってことだよね?

早川宗介

……あー、そうゆうことか

夢原佳奈

……人狼なんだよね…宗介っ…

もう終わらせたかった。

この状況も、人狼も。

無言が続き、夜を迎えることになった。

7:59 体育館2F

夢原佳奈

……

瀬戸内稔

……

早川宗介

……

夢原佳奈

いっせーのっ…

『      投票結果        瀬戸内稔  →夢原佳奈 早川宗介  →夢原佳奈 夢原佳奈  →早川宗介 計 早川宗介 1票   夢原佳奈 2票               』

『本日人狼だと疑われた人物は、夢原佳奈さんに決まりました。』

『処刑を開始してください。』

夢原佳奈

嘘……

瀬戸内稔

……ごめん…

夢原佳奈

最初からバレてたの?

瀬戸内稔

私がね……

瀬戸内稔

用心棒なの。

瀬戸内稔

佳奈さん、初日宗介君を襲撃したんだよね。

瀬戸内稔

だからもう2日目には私と宗介くんはつながってたのっ

夢原佳奈

………はぁ……はぁ…。

夢原佳奈

……じゃあ、もう駄目だったんだ。

早川宗介

……うん

稔は拳銃を取り出した。

瀬戸内稔

ごめんね……ごめんね佳奈ちゃんっ!

夢原佳奈

うん……もうこれで……いいや…これが………いいんだ。

瀬戸内稔

ありがとう……佳奈さん…

ドンッ!!!!!!!!

あぁ……神様。私の退屈が、終わります。

『人狼が全滅いたしました。村人側の勝利です。』

『それでは後半戦に移ります。』

早川宗介

あ……やだっ、やだぁぁ!!

ゆっくりと宗介の意識は崩れていった。

瀬戸内稔

宗介くん?宗介くん!!

『瀬戸内稔さんは、翌日車が来ます。それまでお待ちください。』

瀬戸内稔

……なによ…これ

サイレン音が聞こえた。

瀬戸内稔

え?

なにか音が聞こえる。

タッタッタッ

ガチャッ

飯塚瞬

せ、生存者確認っ!!瀬戸内稔です!!

瀬戸内稔

嘘……

こうして事件は幕を閉じた。

鳥のさえずりや風の柔らかな音が聞こえる。

早川宗介

………はっ!!俺、え?生きて……

ナース

起きましたか?病院ですよ、おとなしく待っててください。

早川宗介

え?

早川すみれ

宗介っ!!

ドアから母親が入ってきた。

早川すみれ

宗介っ!!無事で……良かった……

早川宗介

母さ……俺、生きてるの?

コツコツ

早川宗介

………

早川宗介

……稔?

瀬戸内稔

宗介くん……良かった…あの後、警察が…警察が来たのよ!!

病院服を着た稔が姿を現した。

早川宗介

俺らしか……生きてないのか……

瀬戸内稔

ううん……生きてる……3人…

瀬戸内稔

佳奈ちゃんは無事よ。となりのベットにいるわ。

夢原佳奈は拳銃を撃たれたものの、致命傷には至らず意識がないだけだ。

稔は佳奈の手を深く握る。

瀬戸内稔

………佳奈ちゃん……待ってるから…

瀬戸内稔

また、笑ってる佳奈ちゃんを……待ってるからっ!

まだこれは事件の始まりに過ぎない。

第二章 人狼物語 THE•END

次回 第三章 人狼物語。

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