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こえside
こえ
こえ
れる
こえ
れる
元々僕は泣く人が嫌いだった
そんなことも我慢できないのって
すっごいいらいらして
でも、れるくんだけは違った
ずっとあの人は我慢してて、
嘘泣きなんかじゃない、
あの目はほんとに純粋そうだった
こえ
こえ
僕には元々お母さんとお父さんがいた
二人はれるくんの家とは違いすごく優しかった
こえのお母さん
小学生の時のこえ
あのときはついそんなことを言ってしまった
こえのお父さん
こえのお母さん
こえのお父さん
小学生の時のこえ
こえのお父さん
小学生の時のこえ
もう夕方で日は落ちかけていた
こえのお父さん
小学生の時のこえ
そして横断歩道を渡ろうとしたときに
急に大型トラックがこちらに来た
あー、ぼく死んじゃったんだって
思ってたらお母さんとお父さんが僕を突き放して
身代わりになった
小学生の時のこえ
こえのお母さん
小学生の時のこえ
こえのお父さん
小学生の時のこえ
あのときはほんとは泣きたかった
でも本来は僕が死んでるはずだったことだから
僕は堪えた
近所の人
近所の人
小学生の時のこえ
近所の人
近所の人が助けてくれたお陰で
お母さんたちは救急車で運ばれるかと思ったら
救急隊員
小学生の時のこえ
もう遅かった
救急隊員
小学生の時のこえ
救急隊員
小学生の時のこえ
救急隊員
小学生の時のこえ
おばあちゃんも優しい、けど
お母さんたちともっと遊びたかった
それから中学の時もずっと
無感情と言われるほど感情を表に出さなかった
おばあちゃん
中学の時のこえ
だからいじめられていた
ほんとはずっと苦しかった
お母さんたちのところに行ければきっとって
でも最期に長生きしてって言われたら、
もう僕は罪悪感でいっぱいになって
この事を考えるのをなるべく避けていた
高校生になってもいじめられるから
僕は家を出て一人暮らしして
そのついでで、転校することにした
こえ
おばあちゃん
こえ
結局次の高校でもいじめられた
でも一人だけ助けてくれた
でもその人の笑顔はどうもひきつっていた
なんだかなー、と思ったけど
仲良くできそうだなと思って
ちょっとずつ距離を縮めようと努力はした
まさか体調不良になってたとは思わなかったけど
そのときに初めて知ったあの人の過去
正直僕なんかよりもずっとひどいものだった
だからこそ僕は泣いちゃいけない
そんな権利はないと思った
こえ
こえ