TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

翌日 放課後

原田

え、マジで?

拓海

そうなんすよ。

美里

そっちまで噂回ってんの?

拓海

うん。すごいよ。

拓海が 今日の話題で 私のいじめが学年中に 広まっていることを 話し出した。

原田

けどやり方幼稚すぎない?机に落書きにスリッパの画鋲、教科書隠す…

美里

いじめやるんだったら堂々とやれって話なんですって先輩。

拓海

そんなのやられてへこたれない精神もすげーよ。

原田

ていうか蒼生どうしてんの?

拓海

咲って子と付き合ったらしいっすよ。

美里

え?マジで?!

拓海

え?知ってるんかと思ってた。

原田

いじめの主犯格の子?

拓海

そうっす。

まさか付き合ったとは思わなかった ていうことは 蒼生脅されてる…?

拓海

蒼生脅されて付き合ったんじゃないっすか?

美里

私もそう思う。

原田

女子って怖いね。

美里

でしょ?

拓海

蒼生からLINE来てたんですけど、しばらく演劇来ないらしいっす。

原田

ん?待てよ、これはこれで別の問題が…

美里

役の問題ですよね…?

原田

そう。

拓海

それは解決済みです。1年生の男の子新入部員でゲットしてきたんですよ。

美里

マジで?天才。

原田

んで、その子は?

その言葉と同時に 屋上のドアが開いた。

拓海

あ、先生来た。

美里

この子ですか?

岡村先生

そうそう。新入部員の山本君。

山本

よろしくお願いします!

原田

よろしくね〜

岡村先生

ここで言うのもあれなんだけど、

拓海

中村の件ですよね?

岡村先生

まぁそれにも絡んでくるんだけど、百崎のこと知ってる?

美里

まぁある程度は。

原田

しばらくここに来ないんですよね。

拓海

噂じゃ生徒指導の方で聞き取りが入ってるとか。

岡村先生

なんでそこまで知ってんの?

美里

生徒の情報網ってすごいんですよ。特に女子。

岡村先生

なんか知らんか?中村の件。

山本

あの、

拓海

しってんの?

原田

教えて!

新入部員の山本くんが言うには 昨日の放課後 体育館裏で蒼生と咲が 話し込んでいる所を見てしまったそう。 蒼生は最初抵抗していたが 咲の勢いに折れてしまったらしい。

美里

男として情けない…

原田

中村もあんま抱え込むなって。

拓海

そうやぞ。

山本

百崎先輩も被害者なので…

岡村先生

その人って七瀬咲やな?

拓海

そうっす。

美里

多分そいつがいじめの主犯格だと思いますよ。

岡村先生

了解。生徒指導の方に言ってくるわ。その間練習しておいて。

拓海

はーい。

先生が職員室へ 向かっていくのを見送る。

原田

よし、とりあえずこの台本の読み合わせから行こっか。

美里

はい。

山本

どこからですか?

拓海

ここから。山本くんの配役はこれね。

山本

わかりました。

原田

立ち回りで動いていいからね。

美里

はい。

蒼生side 部活帰り

春樹

お前噂流れてるけど大丈夫なん?

蒼生

多分あいつが流したと思う。

春樹

やっぱりそうか。

蒼生

知ってたん?

春樹

そりゃあんだけ騒いでたらわかるでしょ。

昨日の放課後に 咲って人に呼び出され 強引に付き合わされることになった それが今日の朝には すぐに広まっており それにあいつが美里のことを いじめている噂も 同時に流れてしまっていた。

春樹

まぁ蒼生は中村さんのこと庇ったんだと思うけど。

蒼生

そうだけど…

川道

蒼生ー!春樹ー!

春樹

あーやっと来た樹!

川道

それよりも蒼生大丈夫か?

蒼生

今のところは

春樹

そっちのクラスどんな感じ?

川道

噂で持ちっきり。中村さんマジで悪くない。

春樹

蒼生も被害者だけどな。

美里がどう思っているか 分からないけど いじめの主犯格のやつの 企みを止めようと思い 本人を庇おうと必死だった。

蒼生

俺も俺でいじめに加担してる気がする…

春樹

けど実質庇ってるじゃん。今日なんも起こらなかったし。

蒼生

そうだけど、美里が…

川道

もし先生に問い詰められても俺らが蒼生のこと庇うから。お前は中村さん庇っとけ。

美里side 1ヶ月後。 何故かいじめがパタリと無くなった。 あれから何か変化があったって 言われたら 蒼生と話さなくなったこと。

原田

え?喋ってないの?

拓海

マジで?

美里

うん。なんか変に避けられてる感じ。

原田

でも毎日学校には来てるんでしょ?

美里

来てますね。

山本

あ、先輩ここにいたんですか?探しましたよ〜

拓海

ごめんw

原田

全員揃った事だし、地区大会の場所と日程話すね〜

今日の部活は ミーティングからの 本番を想定した 練習を行っていく。

拓海

今何月何日でしたっけ?

原田

7月19日。

拓海

えっと、地区大会が8月3日だからもう1ヶ月切ってるか

美里

地区大会突破して県大会に行ったら10月でしたっけ?

原田

そうそう。

山本

文化祭はどうなるんですか?

春樹

県大会に出ること出来たら台本そのままで、出来なかったら新しい台本。

美里

いい感じに仕上がってるからいい所までいくんじゃない?

原田

たしかに。

山本

これ百崎先輩に見せたいですもん。

拓海

県大会出なくてもこの台本やりません?

原田

やろうか。先生にお願いしとく。

美里

んじゃ、始めましょっか。練習。

山本

はい!

拓海

んじゃ頭から行きましょう!

地区大会突破のため いつも以上に張り切って 練習に取り掛かった。

向日葵のような君に

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

0

コメント

0

👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚