ダメージ畜積される中、
何度も何度もお互いのキャラにスマッシュを入れるも、
死んだ判定にはならず、
戦場場所に戻って来る。
さっきまで騒がしかった私達も、
この時ばかりは場外に落ちそうになっても叫ばず、
黙ってコントローラーをいじった。
始めて…20分くらい?
赤帽子くんに綺麗にスマッシュを決められ、
逃げられないまま私のキャラは画面外に吹っ飛んで行った。
そのまま、
"フィニッシュ"
の文字が張り出される。
私は静かにコントローラーを置き、
"あ〜あ、負けちゃった。"
とベッドに寄りかかった。
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
冗談交じりでもう一度、
"あはは"
と笑うと、
肩を掴まれて、
後ろに押される。
え、?
なんて反応する事も出来ないまま、
こんにゃくくんの方を見ると、
"約束通りお願い聞いてや"
と真剣な目で私を捉えた。
みなみ
みなみ
"それでお願いって?"
一機ずつの真剣勝負、
しかも勝ったらお願いを聞く約束をしてきたこんにゃくくん。
きっと、そんな軽いお願いじゃない事は察してたけど、
…ここまで真剣に見つめられると、
保っていた笑顔も気持ち悪いくらいに引きつっちゃうかも。
必死に私を捉える瞳に応えるように、
こんにゃくくんをじっと見つめていると、
少し戸惑いを見せながら、
黒い瞳が揺らいだ。
こんにゃく風雅くん
こんにゃく風雅くん
完全に逸らした黒い瞳。
私の気の所為でなければ、
…耳も顔も赤い。
照れてる…とか?
いや、でも待って、
キス…キス…?
みなみ
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
みなみ
みなみ
こんにゃく風雅くん
みなみ
みなみ
じわっと目の前が歪む。
何でこんな事で…っ、
また泣くの、
意味分かんない、
何度も何度もイライラして、
もうこれ以上居たらこんにゃくくんを傷付けてしまうかもしれない…
その恐怖に襲われた瞬間、
ここから逃げようと立ち上がる。
でも
"待って"
とそのまま両肩を押され、
どさっという音が聞こえた。
歪んだ目の前は天井と、
感情が見えないこんにゃくくんの顔。
ぐしゃぐしゃになった頭は、
"もう…っ、何なの、……っ"
と力無しに言葉を押し付けることしか出来なかった。
コメント
13件
こんにゃく君ーー こんな恋愛してみたい笑笑
キ、キスしちゃえ!←え
こんにゃくくん…!?←言葉にならない