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甘乃心愛🍰
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昨日のあの時…
愛知は何故か不思議な顔をして、 東京は何か思い当たることがあるのか、 引き攣った表情になっていた。
ホンマに不思議よな、彼奴らって。
結局は赤の他人やのに。 どうしてあんな顔したんやろ…。
なのにわいは何であの時……
苛ついた?
相手を___るような行動を とってしまった?
胸が…ズキッとした…?
何で……。
そう自問を繰り返す内に、 わいが何なのか…何を考えてるのか…分かってたはずやのに…段々と分からなくなっていく。
忘れていく。 無意識に__を消してしまう。
そんなのいつも通りや。
いつも通り…何やけど…な。
………
大阪
気が重い…。
彼奴らに喧嘩売ってしまった。
辞めたい事は素直に辞めたいと 言える彼奴らに… 少し腹が立ったのかも知れない。
……謝りたいけど…何か話しかけづらいしなぁ……いや……?
そもそも何かわいから謝るのは何か癪やな!!!(?
大阪は飴が大量に入っている袋を取り出して、大量にバリバリ食べ始める。
大阪はストレスが溜まると、 甘い物を食べまくるらしい。
いつも気がつけば飴を舐めてるのは、 無意識にストレスが溜まっていっているからなのか…どうなのか… 本人ですら分からない。
ただの甘い物好きだけなのかも 知れない。
愛知
愛知
大阪
愛知
大阪
大阪
愛知
愛知
大阪
愛知
大阪
大阪
愛知
大阪
大阪
愛知
大阪
愛知
愛知
大阪
大阪
大阪
大阪がいつも精神的にしんどい時に来るのは此処、図書館だ。
大阪
本の匂い
紙をめくる音
読み聞かせの声
しっとりとした空気感
全部が好き。
そしてこの図書館は室内の雰囲気も堪らない。
ヨーロッパのお城に ありそうな長ーい階段に、
大きなシャンデリア。
ヨーロッパの雰囲気とは打って変わって、窓際の読書をするスペースでは、外で見守っている木々達が、お日様を浴びて木漏れ日がちらちらと宝石のように輝いている。
大阪
わいは此処の階段で皆の事を見るのも、此処で本を読むのも好きだ。
此処からなら、下がどうなっているのか、神視点で眺めることが出来るし、 あんまり此処には人が来ないので落ち着いて読書が出来る。
普通に楽しい……。
大阪
大阪
図書館の番人
図書館の番人
大阪
図星や……
図書館の番人
大阪
図書館の番人
大阪
図書館の番人
図書館の番人
大阪
彼奴が渡してくれた冒険の本は
すると主人公と仲間の二人が色んな所に旅に出て自分の存在意義を、幸せをどんどんと見つけていく、そんな話が色んなページで展開されていく、
まさに冒険物の小説だった。
大阪
図書館の番人
大阪は何かを思って主人公達を、三大都市に置き換えて、色んな所に行ってなんでも屋として依頼を解決するところを想像してみた。
大阪がボケて、東京がツッコんで、愛知が面倒臭そうに二人の相手をする。
…………とても…楽しそうやけど………。
わいは…東京や愛知みたいに 簡単にマフィアを辞めれない。
辞めたくても辞められない。
ただ単に__んよ。
そもそも他人に他の人の気持ちなんか分からない。
だってわいは…自分自身の本心や気持ちすらも分からんしな……。
でも本はわいの気持ちに寄り添ってくれている…ような気がする。。
本はわいが分からない本心も 気持ちも全部知ってくれていて、 こんなわいの事を全て受け止めてくれているそんな気がする。
図書館の番人
大阪
大阪
図書館の番人
……此奴はホンマに分からん
何かこの人は洞察力が凄く高い。
冒険の本を勧めてくれたのは、 もしかしたらわいが悩んでいた事を察したのかも知れない。
…何か東京に似ている気もするし、 似ていない気もする。
大阪
図書館の番人
大阪
図書館の番人
大阪
※夜です
大阪
大阪
大阪
大阪
大阪
大阪は部屋の辺りを見渡すと部屋の電気が付いていなかったので、 愛知は家に帰ったみたいだ。
大阪
大阪
愛知に手当てをしてもらおうと思っていたが、無理だと分かった瞬間、 大阪は急にどっと疲れが膨らんだ。
大阪
大阪
小さなキッチンに向かうと、 少し電気の灯りが溢れていた。
よ……夜ですよ? 夜…深夜ですからね…???(圧
大阪
大阪がそっと覗くと、東京が机でうつ伏せになって寝ていたのを見つけた。
東京
大阪
大阪が東京に近づいた瞬間、東京の隣に形がバラバラな不格好なおにぎりが五個お皿に並べられていた。
大阪
そして皿の下にはメモが置かれている。
大阪さんへ
おかえりなさい。
お疲れ様。
東京
とても礼儀正しく丁寧な文字で書かれているが、めちゃくちゃ シンプルな文章のメモ。
でも何処か温かみがある。
大阪
大阪は何も言わずに一つだけおにぎりを持ち上げ、一口頬張ると、 また一口と頬張る。
とても暖かくて…手放したくない何かが大阪の胸の深淵に伝わって 心の中に染み渡る。
瞳の奥が熱くなり、ポロポロと 涙が溢れてきた。
わいは仕事で失敗して、敵味方関係なく人がたくさん死んで、わいもたくさん怪我して…死を恐れて…死にかけて…また生き延びて…とっても苦しくて…でも笑顔を忘れたら、わいはもっとしんどくなるからって…わざと笑顔を作って…人を騙して…自分の事が分かんなくなっていって…そんな自分が大っ嫌いで… わいはそんな涙しか知らなかった。
でも………
こんな気持ちでも…… …涙って出るんやなぁッ…。
大阪
大阪
無心でおにぎりを食べた大阪は、 袖で瞼を擦る。
大阪
大阪
大阪はおにぎりを食べ終えた後も体が、心がぽかぽかしているのを感じた。
何でやろ…。 なんかこんな夜中なのに… 何故か元気が湧いてくる。
東京の不器用な優しさに触れた からだろうか…
大阪は自分の本心が少し分かった 気がした。
大阪
大阪
そして少し深呼吸をし、花が開花する様に…そして幸せそうに微笑んだ。
大阪
その微笑みは愛想笑いでも、作り笑いでも、偽りのものなのでもない。
本心から滲み出ている 大阪の笑顔だった。
大阪
大阪
コメント
1件
いい話すぎて涙でるよ....