ある日の昼休み
いつも通り僕は
さとみくんを探す。
いつもならいるはずの
屋上に彼が
いなかったからだ。
ころん
しばらく学校の中を
ウロウロしていると
さとみくんらしき人が
谷川さんとと話してるのを見つけた。
僕は話しかけようとしたが
会話の内容を聞いた瞬間
思わず足が止まった。
なんとさとみくんは
うちの学校1人気な
谷川さんに告白されていたからだ。
僕は息を潜めて
二人の会話を聞く事にした。
谷川さん
さとみ
谷川さん
谷川さん
彼女は
ひどく震えていたが
勇気をだして
さとみくんに告白した。
さとみくんは.....
彼はなんと言うのだろうか。
興奮気味に会話を
聞き続ける。
さとみ
谷川さん
谷川さん
さとみ
谷川さん
泣きながら彼女は
喜んでいる。
その姿を見て僕は
なぜか胸が痛くなる。
だがきっとこの胸の痛みは
友達に美人な恋人が出来たという
嫉妬だと思う。
決してさとみくんに
彼女が出来たから
胸が痛くなったという訳ではない…
と、思う。
あの後
僕はすぐさま
屋上に戻り
彼を待った。
その数分後に
さとみくんは
何食わぬ顔で屋上に来た。
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
僕達の間に
痛い沈黙が流れる。
なんとか沈黙をなくそうと
口を開く。
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
ころん
さとみ
ころん
ころん
さとみ
僕はすぐさま
発言した事を後悔した。
だって僕でも良かったじゃんって
おかしいし
さとみくんからしたら
ただ気持ち悪い奴にしか見えないじゃん。
僕のバカ。
だが彼が言った事は
僕の想像とは違った。
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
ころん
その瞬間
さとみくんは
ふはっと笑い出した。
さとみ
そう言う彼の笑顔は
太陽と比べられるほど
眩しいものだ。
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
ころん
さとみ
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
なんで…
なんでそんなこと言うの?
僕は彼女なんて欲しくない。
僕には…
君がいればいいのに。
なんでそんな悲しいこと言うの?
言いかけたその言葉を
静かに心の中で唱えるのだった。
コメント
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続き気になる… 次回も楽しみにしてます!
続き気になる!!!ここでころんくんに「俺(僕)にすれば?」みたいなことを言う人がいたらもっといいかもしれないぃぃぃ(勝手に妄想)