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nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 神様パロ
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第一話 六花庵、遅刻の朝
目覚ましが五回鳴って止まった。
けれど誰も起きなかった。
六花庵の朝は、だいたいこんな調子だ。
すち
最初に目を覚ましたのは、翠葉すち。
布団の中でスマホを手に取り、画面を確認した瞬間、まぶたが跳ねた。
すち
その声は、小さなものだった。
だが、長年の同居生活で培った「気配センサー」を備えた隣の部屋の人物が、すぐさま反応した。
なつ
眠そうな声とともに、ベッドの上でくしゃくしゃの髪をかきあげる暇なつ。
言いながらも、すちの言葉を受けてスマホを確認し──跳ね起きた。
なつ
なつの叫びが、六花庵の全体に響き渡る。
続いて、上の階からバタバタと足音。
こさめ
こさめ
こさめ
こさめ
あわてて階段を駆け下りてきたのは、雨乃こさめ。
パジャマのまま、髪も寝癖のまま。
こさめ
こさめ
こさめの叫びに、寝室の扉が一つだけ音を立てて開いた。
いるま
眠たげに髪を整えながら出てきたのは紫乃いるま。
パジャマの上に制服のベストだけ羽織って、着替え途中のまま。
その背後から、ひょこっと顔を出すのは桃瀬らん。
らん
まるでこの家の騒ぎが他人事のような顔で微笑んでいる。
すち
すちが呆れたように言うと、らんはにこにこしながらスマホを確認する。
らん
一瞬で固まった。
そして数秒後──
らん
そこからはもう、嵐だった。
誰かがシャワーを取り合い、誰かが着替えの靴下を探し、誰かが「今日の生徒会の書類どこ!?」と絶叫し、キッチンからはトースターがガタンと音を立てて、焦げた匂いが舞った。
すち
みこと
みこと
みこと
なつ
こさめ
ドタバタしながらも、なんだかんだで時間ぎりぎり。
全員が自転車やバスや走りでそれぞれの通学ルートに飛び出していく。
……そして。
六人のいない六花庵に、ようやく静けさが戻った。
テーブルの上には、食べかけのパン、開いたままの朝刊、制服のネクタイ──騒がしい朝の名残だけが、そこにあった。
けれど、そのどれもが、何よりも確かな日常の証だった。
……彼らは、これでも、八百万の自然神「六神」なのである。
六人の神様が、人として生きる、この日常。
それは決して、当たり前なんかじゃない。
けれど、それでも──
今日もまた、彼らの“祈り”は、誰にも知られぬまま、朝日に溶けていった。
第一話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡100
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コメント
2件
初コメ失礼します。 sxxfにで漁っていたらこのサムネにつられて来ました(笑) サムネもストーリもとっても好きです。 後、もう100超えてます(((((( 続き楽しみにしています、体調にお気をつけてください。