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rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 神様パロ
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第2話 不協、揺らぐ日常
もぶ
扉が閉まる音と同時に、冷たい声が教室に響いた。
すでに始まっていたホームルームの中、生徒たちの視線が一斉に、教室の後方に集まる。
立ち尽くす六人──暇なつ、雨乃こさめ、紫乃いるま、桃瀬らん、翠葉すち、紀汐みこと。
みこと
みこと
みこと
こさめ
こさめが呆れてつぶやく横で、みことは小さく笑った。
すちは無言で深々と頭を下げ、いるまは腕を組んだまま目を逸らし、
なつは気まずそうに
なつ
と笑い、
らんはというと──何食わぬ顔で教室の空気を無視していた。
それでも、生徒たちの中に非難の声はない。
彼らは生徒会の中心であり、どこか不思議な求心力を持っていた。
……ただ、目の前の先生だけは、明らかに納得していなかったけれど。
いるま
いるま
いるまが冷静に場をおさめ、六人はようやくそれぞれの席へ戻った。
昼休み。
生徒会室に集まった六人は、いつものようにわいわいと昼食を囲んでいた。
らん
なつ
なつ
らん
なつ
みこと
なつ
みこと
いつも通りの、穏やかな、少し騒がしい昼。
……だったはずなのに。
突如、空気が変わった。
すちが持っていたペンが、机の上でカタリと震えた。
それに反応するように、らんの瞳が細まる。
いるまがそっと、窓の外に目をやった。
いるま
空が、ほんの少し、揺れていた。
目には見えないほどの歪みが、校庭の片隅に滲み始めている。
すち
すち
すち
こさめ
こさめがポケットから御守の札を取り出し、そっと手のひらで撫でる。
いるま
場所は、体育倉庫裏。
歪みの中心には、一人の生徒が蹲っていた。
恐怖に震えながら、何かに怯えるように。
その背後。
黒く歪んだ塊──罪霊が、生徒の心を喰らおうとしていた。
焔夏
焔赫ノ神・焔夏が、一歩前へと踏み出す。
神衣が風に揺れ、焔夏の手に、紅く燃える一振りの刀が現れる。
──祈刀・紅蓮。
罪霊が咆哮を上げる。
しかし、焔夏は、ただ静かに目を細めた。
焔夏
焔夏
一閃。
炎の刃が、罪霊の影を断ち斬った。
炎は暴れず、ただ静かに燃え、消えていく。
少年の目には、それが“何かの救い”のように映っていた。
焔夏はゆっくりと祈刀を収め、くるりと踵を返す。
すでに、他の神々も祈りを終えていた。
涙雨
潤雨ノ神・涙雨は、少年の心の揺らぎを優しく鎮め、
翠守
翠穏ノ神・翠守は、罪霊の残滓が染み込んだ地を祓っていた。
久遠
想風ノ神・久遠は、気配を感じたまま、警戒を解かず空を仰ぎ、
天照
耀祈ノ神・天照は、差し込む光の角度を変えるようにして、少年の表情を穏やかに照らす。
嵐桜
芽咲ノ神・嵐桜は、優しく微笑みながら、倒れかけた花壇の柵を元に戻していた。
誰も、名乗ることはない。
ただ、祈りを終え、影のように去っていく。
昼休みの終わり。
六人は、何事もなかったかのように教室へと戻ってきた。
もぶ
もぶ
なつ
なつ
なつ
もぶ
なつ
笑いながら、またいつもの昼が戻っていく。
けれど彼らだけは知っている。
たった今、この校舎の裏で、一つの命が“救われた”ことを。
この世界には、見えない祈りが、確かに存在する。
そしてそれは、六人の日常のすぐ隣に、今日も静かに息づいているのだ。
第二話・了
解説〜罪霊とは〜
罪霊(つみだま)と読む。 人の悪意や過去の罪から生まれた存在。 この他にも3つの歪みが存在するが、それはまたいつか。
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡150
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