「逆界」
それは、この世界の反対の世界。
それは、自分と対象の性格を持つ 人間の住む世界。
今や「逆界」のことを知るものは 少なく、世界でも数十人しか いない。
この物語は、「逆界」に 飛ばされ、迷い込んだ少年の 話である。
コウタロウ
どこにでもいそうな
高校一年生だ!
コウタロウ
嫌いな食べ物はレーズン…
って、こんなこと話してる
場合じゃねぇ!
コウタロウ
やべぇ!
【#1】飛ばされて逆界。
コウタロウ
コウタロウ
時間ねぇ……
えーと?今何時だ……?
コウタロウはiPhoneの電源を付け、 時刻を確認した。
コウタロウ
コウタロウ
校門閉まるじゃん!
急がないと!
タッ、タッ、タッ……
コウタロウ
コウタロウ
あと3分かよ…!!
コウタロウはさらに走る速度を 上げていく。
コウタロウ
タッ、タッ、タッ……
やっと校門が見えてきた。
しかし、校門の前には まさに、The・体育教師 と言わんばかりのガッチリした体型 武田が立っていた。
しかも武田は 生徒のほとんどから 「怖い」「怒られたら死を表す」 などと恐怖を示すイメージが 付けられている。
コウタロウ
そう、コウタロウがブツブツと嫌味を言っているときだった。
チリン……
どこからか鈴の音が聴こえた。
コウタロウ
コウタロウ
その時だった。
コウタロウ
足元に大きな穴が空いている。
そして、穴を越えた向こうには 1人の黒いパーカーを着て、 フードを被り、鈴を持った 若い男が立っていた。 顔を見る限り、武田ではない。
コウタロウ
謎の男
コウタロウ
地下へ、地下へと落ちてゆく。
地下へ、地下へと。
コウタロウ
コウタロウ
コウタロウ
コウタロウは目が覚めた。
コウタロウ
バッ、
起き上がって辺りを見渡してみたが、 どこも短い草が生えた平原で 森が点々とあるだけだ。
コウタロウ
コウタロウ
そうだ、俺穴に落ちて……
コウタロウ
コウタロウ
コウタロウ
コウタロウ
きっとこれは夢だ!
穴に落ちたのは幻覚で
落ちたような感覚になって…
気を失ったんだよ…!
コウタロウ
コウタロウの声が震える。
コウタロウ
謎の男
コウタロウ
コウタロウ
謎の男
俺もびっくりするじゃねぇか…!
コウタロウ
そっくりだ……((ボソッ
謎の男
コウタロウ
謎の男
さっきから夢で夢でってなんだよ
コウタロウ
謎の男
現実で、本当にある世界だ。
コウタロウ
外国にあるとしても森が点々とある草原なんてRPGでしか見た事がありません
謎の男
謎の男
コウタロウ
謎の男
コウタロウ
謎の男
お前らの住んでいる世界のことを
俺達は「表界」と呼んでいる。
コウタロウ
謎の男
そして今、この逆界は
壊されそうになっている。
コウタロウ
謎の男
謎の男
謎の男
コウタロウ
コウタロウ
逆界に飛ばされたコウタロウだが、 この後、 どうなってしまうのだろうか……
そして、謎の男の正体とは 何なのか……!?
【#2】頼まれて依頼。
乞うご期待!
※この物語はフィクションです。 実際の人物名、団体名とは 関係がありません。






