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ヴァレテイン視点
魔女達は僕の言葉に力強く頷き、森の奥へ奥へと走り、疲れて歩いていった。魔女達は僕について来るようになった。そんなに僕は強く頼りがいのある人ではないのだが…
僕
僕がぽつりと零したその言葉を聞いて美羅は笑った。
美羅
僕
美羅
美羅
ボソッと彼はそう言い、歩きながら空を見上げた。
僕
僕
美羅
走って、歩いてを繰り返して森から抜けて海のような場所に辿り着いた。…確か街から海まではずいぶん離れていたはず。もうそんなに遠くまで来ていたのか…
魔女
魔女
魔女
僕
魔女
魔女の1人は顔を手で覆った。隙間から涙が見える。辛かっただろう。苦しかっただろう。…大切な人がいなくなるのは言葉には言い表せないぐらいの喪失感で胸がいっぱいになる。
僕
魔女
真っ赤に目を泣きはらした彼女は僕の肩を強く掴んでそう言った。
僕
魔女
僕
僕も正直兵士達…王様を殺してやりたかった。でも、もし誰かを殺したらその時点で「殺人犯」…共犯者だ。僕はそれだけは嫌だった。「悪」に堕ちたくはなかった。
僕
兵士
突然聞こえた声に振り返る。剣を持っていない代わりに爆弾を抱えた兵士達がいた。
魔女
兵士
…神様と人間のハーフ?そんな奴本当にこの世にいるんだろうか?……いや、魔女がいる世界だし神様もいる…のか?
兵士
僕
兵士
彼はそう言って僕を指差した。怖くて足は動かない…逃げられない。…いや、逃げたらいけない。
僕
兵士
僕
兵士
僕
兵士
僕
僕
できれば聞き間違いであってほしかった。でも、彼はニヤニヤと気味の悪い笑みを浮かべながら頷いた。
兵士
兵士
僕
美羅
僕
兵士
兵士
僕
僕
兵士
彼は無表情で僕を見つめた後、興味を失ったかのように僕から離れ、大袈裟に溜め息をついた。
兵士
兵士
兵士達
彼はそう言うと、爆弾を持った兵士達が僕達めがけて突進してきた。…自爆する気か?
僕
僕
足辺りに痛みが走り、見てみると真っ赤な血が今も流れていた。叫びそうになったが、両足の靴下を使って止血する。靴は履いているから怪我はしないはず。
僕
立ち上がるのはまだ痛かったため、座ったまま辺りを見渡す。爆弾を持っていた兵士達はもちろん、数人の魔女…多分僕と美羅を除いて全員が地面に倒れ込んで、ぴくりとも動かなかった。ここは血の海と化した。
僕
死んでしまった。…守れなかった。何もできなかった。守ってもらったのに、僕は…
美羅
後ろから聞き慣れた声…と背中を叩かれた気がして振り返った。そこには血だらけになりながら体を引きずって僕の背中を弱く叩いた美羅がいた。
僕
美羅
僕
僕は慌てて止血できるものないか探し、美羅はいつもよりか細い笑い声を上げて、魔術を使った。血が流れていた場所はもちろん、傷跡も消えている。
美羅
僕
美羅
彼は辺りを見渡し、小さく舌打ちをした。
美羅
僕
美羅
僕
僕は何も言えなかった。守るって言ったのに、皆死んで僕は生き残ってしまった。僕と美羅しか生き残っていないなんて信じたくなかった。
美羅
美羅
僕
ただ兵士達に見つからないように走り続け、疲れて立ち止まった。兵士達は来ていないようだからひとまず安心だ。…でも、いつか兵士に捕まるんじゃないかという不安は消えなかった。
美羅
立ち止まった僕を、彼は怪訝そうな顔で見つめた。僕は彼のようにへらっと笑ってみせた。
僕
彼は何も言わず、ただ頷いてその場に座り込んだ。僕も彼の隣に座り、目の前に立つ木をじっと見つめた。それぐらいしか見れるものがなかった。
美羅
僕
美羅
僕
彼がそう言った瞬間僕に1つの考えが浮かんだ。反対されるかも…なんて思う暇もなく、僕はそれを口に出した。
僕
僕
美羅
僕の言葉を遮るように彼は言った。今まで見たことがない真剣な顔だった。
美羅
僕
美羅
美羅
僕
美羅
美羅
彼の言葉に意識が遠くなる。身代わり?美羅が死ぬ?僕の代わりに…?
僕
美羅
彼は僕の言葉に何も答えず、ただ笑った。笑っていた。
美羅
彼はそう呟き、自分の小指を出して無理矢理僕の小指と絡めた。
美羅
僕
美羅
美羅
彼は僕の頭を優しく撫でた。僕は顔を上げ、彼も泣いていることに気がついた。そりゃそうだ。怖いだろう。怖いはずなのに…
美羅
親友は子供みたいな笑顔を浮かべ、頬をつたる涙を拭った。
ヴァレテイン・イターニティの火炙りが終わった。彼は一度も悲鳴を上げなかった。上げられるはずなかった。彼はすぐ煙を吸い込んで死んだのだ。
2人の兵士…火炙りをした本人達はヴァレテインの死体の片付けをしていた。
兵士
兵士
兵士
兵士
兵士
兵士
兵士
彼らは下品な笑い声を上げ、片付けを続けた。…しかし、兵士の1人が村人とぶつかってしまう。
兵士
村人は黒色のフードを深く被り、顔が見えない。村人は「大丈夫です。」とだけ言い、どこかへ行ってしまった。少し泣いていたような気がするのは気のせいだろうか。
僕
この残酷な魔女狩りは男の魔女のリーダー「ヴァレテイン・イターニティ」…
…の変装をした僕の親友の火炙りによって終了した。
ヴァレテイン視点
ヴァレテイン・イターニティ
いつの間にか寝てしまっていたらしい。空はすっかり明るくなっている。僕は瞳に溜まった涙を拭い、起きあがる。
嫌な昔を思い出してしまった。魔女狩りのこと、家族のこと、そして…
ヴァレテイン・イターニティ
時々僕は考える。みんなと同じ世界にいけたらどれだけ幸せだろう…と。今みたいに隠れずに堂々と生きられるのだろうか?魔女だからと言われずに済むのだろうか?
…いつだったか、遺言書を書いた。今も残っているはずだ。なら、僕のすることは決まっている。
ヴァレテイン・イターニティ
ヴァレテイン・イターニティ
コメント
18件
え、泣いたんですけど?泣いたんですけど?泣いたんですけど?泣いたんですけど???????え、どうしてくれるんですか神ですねあなた神ですね神様でしたか。天才の神の領域の天才ですね???????????好きです今日からあなたを先輩と呼びます
ヴァレさん……!? なんやかんやで思いとどまってくれ…頼む…。 自×したら天国に行けないって言いますし…😢
はい。過去編に3話も使った馬鹿です。 初彗さん達ごめん…本当ごめん…(((