リアル鬼ごっこ ~killing15~

昨夜

佐久間side

俺たち2人は夜中、

＿＿に話があると呼び出された。

バンッ……

ゴロゴロゴロ……

突然隣にいた康二が、

ゴロゴロと音を立て階段から落ちた。

康二は血を流し、

動かなくなった。

バンッ…………

ゴロゴロゴロ………

背中を押され、

階段から落ちた俺は、

そのまま意識を失った。

佐久間の手首に手を当てると、

俺に返事をするかのように、

脈がピクッと動いた。

よく見ると、

佐久間に比べて康二の顔は青白く、

唇も紫色に変わっていた。

試しに手首を触ってみても、

脈は少しも動いていなかった。

慎太郎が監視カメラに向かって叫んだ。

ゲーム外　死者1人

医務室に着いた俺たちは

佐久間と康二をベッドに寝かせ、

応急処置を行った。

幸い、止血方法などが書かれた本が

置かれていて処置ができた。

佐久間は、

まだ目を覚まさなかった。

その後のゲーム、

6日目〜7日目は、

何も起きなかった。

その間慎太郎が何をしているのか、

俺たちは知らない。

でも、もうあいつは誰も殺さない。

俺はそう信じてる。

このまま穏便にゲームが終了する、

そう思っていた。

内通者の陰謀に、

気づくことが出来なかった。