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主
主
主
では!!
⊂(◜ω◝⊂ )))Σ≡GO!!
何日かたった日
💙
💙ちゃんが誰もいない所で誘ってきた
💛
いつもの帰り道。 僕は💙ちゃんから話しかけてくるのを待っていた。 けれど💙ちゃんは口を開かない。
呆れた僕は自分から話しかけた。
💛
💛
💙
💛
💛
僕の言葉は止まらない
💛
💛
💙ちゃんのそうだよ。という言葉を待っていた。 けれど、僕の望んでいた答えとは違っていた。
💙
💛
歩き続けると踏切の手前につく。 僕の少し前を歩いていた💙ちゃんは踏切に入って足を止めた。 そしてただ一言
💙
💛
カンカンカンカンカンカンカン…
僕の声は踏切の警報機の音にかき消されていく。 ゆっくりと、遮断機が降りていく。 僕と💙ちゃんの間に境界線が出来る。
でも、まだ今なら引き返せる!!
💛
僕らしくない大きな声を出して💙ちゃんを引き止めようとする。 手を伸ばして💙ちゃんが掴んでくれるのを待つ。 💙ちゃんが反応してくれれば助けられる!
💛
💛
💛
💛
ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"ウ"…ン"
電車の近づく音とクラクションが同時に聞こえる。 💙ちゃんは一向に動こうとしない。 ただ、綺麗な青い瞳で僕だけを見つめていた。
💙
その声を最後に僕の前から💙ちゃんは消えた。 そして、僕の視界には電車が映った。
電車が通り過ぎて行った。 そこにはボロボロになった僕とお揃いの キーホルダーだけが残っていた
心にぽっかりと穴が空いたようだった。 一生かけても埋まらない、大きな穴が。
それを拾い上げ僕はその場に膝から崩れ落ちる。
💛
💛
血の赤も見えない。真っ青なあの日。 君は僕の前から消えた。
ミーンミーンミーンミーンミーン…
鳴り止まない蝉の声が、僕の耳に響く。
ミーンミーンミーンミーンミーン…
あの日と同じ蝉の声がまた聞こえる。
💛
長いようで一瞬の記憶だ。 この記憶だけを繰り返す。
2度とは帰らない君。 でも、あの踏切に行けば会える気がする。
あの夏が消し去った白い肌の君。 僕の事を恨むなら、いっそ取り憑かれてしまいたい。
ただ、僕は透き通った世界で君と2人で愛し合いたい。 それだけだった。
💛
今、君に愛にいく。
あの日の君と同じ踏切に入る。 線路を踏み僕は動かない。 戻る事のない、永遠に千切れたキーホルダーを握って目を閉じる
💛ちゃん
彼に呼ばれた気がした。 その声の主を探すように目を開く。 しかし、探すまでもなく彼は目の前にいた。
💛
不思議とびっくりはしなかった。
💛
💙
💛
💛
💛
💙
君は泣いていた。
💙
💛
無言の僕に💙ちゃんも無言になる。 そんな中、💙ちゃんの腕がすっと垂直に上がる。
💙ちゃんの上がった腕は、僕を指さす。
💙
💙ちゃんは、小さな声でそう言った。
カンカンカンカンカンカン…
あの時と同じように遮断機がゆっくりと、降りていく。 次は、💙ちゃんだけじゃない。僕もいる。
💛
僕は💙ちゃんにそう言った。
また、あの時と同じように声が聴こえる。 僕の好きな、💙ちゃんの声が。
💙
そして蝉の声、風の音、電車の近づく音、クラクション。 再びあの日の光景がフラッシュバックして来る。
迫り来る電車の線路を走る音が、僕の背後まで近づいてくる。
どうしてだろう。 もう夕暮れなのに僕の視界には青しか広がっていない。
青い夏に、僕の消息は絶たれてゆく。
透明な君は、僕を指さしてた。
主
主