【コラボ企画】人狼ゲーム～月満ちる夜へ～

人狼ゲーム ～月満ちる夜へ～

今宵、“生死”をかけた

人狼ゲームが始まろうとしていた。

第一話【新月の夜に…】

8月1日(木)【新月】

彼の名は、『来(ライ)』。

【TELLER】では、『F☆R。』と

名乗っている。

彼の隣を歩くのは、『来加(ライカ)』。

【TELLER】では、『9112』として

時々、出ている。

その日の夜

セミ〈ﾐｰﾐｰ〉

俺達は、手を合わせ【新月】に向けて

願った。

しかし、俺は紅葉さんに会えますようにではなく

“何かが起こりますように”

そんな曖昧な願いを願ったんだ

いや、願ってしまったんだ…

そういうと、俺はポケットからスマートフォンを取り出し

電源を入れた。

俺たちにとっては、こういう展開は大好物だ。

俺の心臓の鼓動が早くなるのがわかる。

本の少しの恐怖心と大きく高鳴る好奇心が

俺たちの判断を狂わせる。

住宅街

俺が大声を上げた瞬間だった。

背後から突然、声がした

振り替えるとそこに獣臭のするフードの男が立っていた。

それだけじゃない、どこか血の臭いもただよっていた。

フードの男が、そう言った瞬間

俺たちの視界から消え

次の瞬間、隣にいた来加が倒れた

フードの男は、すでに背後におり

振り替える暇もなく

強い痛みとともに

俺の意識は遠くなった。

続く

次回 お楽しみに！